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オメーの反乱疑惑 2

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「前の会議でオメーはマムラのもとで鍛えているゴブゴブリンについて文句を言っていたではありませんか」
「そうだな。マムラには文句を言っていたな。それで?それがオメーがマムラを狙う理由か?」

 オルゴロスは首を縦にふったあとに続けて

「もともとあのオメーは幻の大地に来ることを反対していたらしい。あいつはチドラが任して無理矢理連れてきたようなものらしいから」
「そうなのか?」
「はい。チドラが言っていました。炎龍の加護のない貴様らは危険だから我が幻の大地へとこいと」
「ほう。それで?オメーが反乱でもしたのか?」

 俺はオルゴロスに聞くとオルゴロスは「聞いた話によればそうです」と答える。

「負けたやつは。オメーは素直に従ったらしいですよ。潔さだけはちゃんとしているそうですから。キスキルもその点はかっているそうです」

 潔さねぇ。それだけではダメだと思うが。俺が言えた義理じゃないがやはり上に立つ者は上に立つものの行動をしなければ誰もついてこまいよ。

「主人はまだ実力があるしこう、何と言いましょうか。人を惹きつけるカリスマ性的なものがあります。しかし私から見たオメーには何も感じません。チドラから聞いた話によればゴブゴブリンはなし崩し的に実力のあるものが頭になるという。いつぐらいの時期でそういうことをするのかはわかりませんがな」

 なるほど。マムラが言っていた通りゴブゴブリンからのオメーの評価が悪いとはそういうことか。

「オメーは私達がサラスコ、炎龍の娘を連れて来てから目の色が変わってサラスコを崇拝するようにしていました」

 サラスコを崇拝、ね。何か思いついたのだろうか?

「私の考えを言いますとやつは、オメーはサラスコを筆頭にし、マムラを殺した後にこの幻の大地に大量に魔力を注いでくれている主人を倒し、幻の大地の主導権を握る、と予想しています。前の会議でのようすをみればのはなしですが」

 オルゴロスは俺にオメーに対する考えをいう。確かにあいつは、名前は覚えてはいないが片腕のゴブゴブリンがやたらと亜人や俺にかみついていたな。

「ではオルゴロス。お前はその考えを俺に相談してどうするつもりなんだ?」
「はい。次にシソンタウンに向かうと思うんですがその際、マムラを連れ出して欲しいのです。マムラはもともと行く気のようでしたが」
「そうだな。マムラは行きたがっていたな。わかった。それで?オルゴロスはどうするんだ?」

 俺はオルゴロスに聞いた後オルゴロスは

「私は幻の大地に残りサラスコの護衛とオメーの監視をします」
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