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テゴウ村奇襲せよ

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 俺たちはひとまずアルフレとの話を終えた後それぞれ準備に入り、夜にテゴウ村の門の前に集合する。

「おそわよあんたら。いつまでチンタラしてんのよ全く。これだから男というのは」

 腕を組みながらだいぶはやくヨトリは待っていたようだ。

「ふん。我は体を癒していただけよ。別に準備などいらぬ。この拳さえあればな」
「ふん。チドラは脳筋でいいわね。まぁ幻の大地にいるあの2人の方が脳筋だけど」
「あの2人?誰だ?ホワッツとシュラのことか?」

 俺はヨトリに聞くとヨトリは

「ええそうよ。あなたたちがエルフの里に行っている間にかなりしごかれたからね。シュラのやつ、絶対私の時に手を抜いていたわね」

 ヨトリは不機嫌そうに舌打ちしながら言うと後から来たジョーが前に出て

「皆さん。おそろいでしたらいきますよ。私はやく済ませて女神様の元へと帰りたいので」

 ジョーは壁の部分に触れると壁の一部がなくなっていく。

「これが私の魔法にございます。触れた壁の一部を無くすことができます。それでは行きましょう」

 ジョーは先行し、テゴウ村に入るとテゴウ村入り口にはガタイのかなりいい門番的な人が2人いた。

「な、なんだ貴様らは!し、しんにゅう」
「悪いけど少し眠ってもらおうか」

 俺は門番の腹部に思いっきりパンチをかますと門番の1人は鎧ごと砕けてふきとぶ。
 あ、あっれー。鎧だけ砕くつもりだったのに。やりすぎちゃった。

「主人。意外と大胆だな。だが我は嫌いではない」
「そうね。これぐらいしといた方がいいかもね。後からうじゃうじゃでてきても困るし」

 チドラとヨトリが言う間に村人達はテゴウ村入り口付近に集まり、1人だけ上等な鎧を着た顔がイケメンの金髪が俺たちの前に現れ

「夜に奇襲とはよほどビーナ殿がおそろしいらしいな。我が名はアルミ・クルト。以後お見知り」

 チドラがアルミが名乗っている間に土魔法のストーン・カノンを無詠唱で放ち、アルミの顔面に向けて放つ。

「がはっ」
「すまんな。我らはことをはやくすすめねばならんからな。貴様のようなザコに構っている暇はない。他の村人も我とやる気があるなら瞬殺してやるぞ。死ぬ覚悟があるものだけこい」

 チドラは村人に言うと村人は下がっていき、アルミが「この、クソおん」と言いかけたところで誰かアルミの後ろにいた誰かがアルミの顔面を踏みつけ殺す。

「お前。人間じゃないな。わしと同族か?」

 後ろから現れた人間の顔は髭だらけで隠れている男?がチドラに言った。
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