ジャニーズ

なー

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室龍太×向井康二

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R side

こーじとは仲がいい方だと思う。

最近は一緒に仕事もしてるし

プライベートでもほぼ一緒にいる気がする。

でも、俺は

不安でたまらない。

俺を置いてデビューしたりしてしまうんじゃないか。

こーじの方が人気も実力も上。

俺はいつか、一人になるのか…

あれ、何でこんなにこーじのことが

頭から離れないんだろう……



「りゅーたくんー」

あ、こーじが呼んでる。

「どーしたん?」

「なにボーッとしてんの?」

「俺ボーッとしてた?」

「ボーッとしてたやん(笑)」

「ごめんごめん(笑)
                   撮影終わったん?」

「終わったで、ご飯食べに行こ?」

「おー、どこいく?」

「りゅーたくんが食べたいのでええよ」

「いちご食べたーい」

「ご飯ちゃうやん(笑)」

「うそうそ(笑)焼肉がいいー」

「ほな焼肉行こー」

こーじはいつも俺の食べたいもの

行きたいとこを聞いてくれる。

自分は何が食べたくてどこに行きたいんやろ。

今度はこーじの行きたいとこに連れてってやろう。

そう思いながらこーじが準備するのを待ってると

「りゅーたくん準備できたし行こー」

なんか今日のこーじテンション低い?

気のせいかな…

「なー、こーじ」

「なーに?」

「何かあったん?」

「は、、?何急に(笑)びっくりするわ(笑)」

笑いながらこーじは言う。

けど、俺にはわかった。

この笑顔は作り笑いだ。

「いや、今日何やテンション低いやん?
                                何かあったんかなって思って」

「俺そんなふうに見える?」

「何年一緒にいるおもてんねん(笑)」

そー言うとこーじは悲しそうな顔をした。

「ほんまにどうしたん?」

俺が真剣な顔で聞いた。

「いや、いろいろ考えてもてさ。
   今はりゅーたくんと一緒に仕事したり
   遊んだり出来てるけどいつまで
   この日々を過ごせるんかなって。」

びっくりした。俺が考えてたことを

こーじも考えてるなんて…

「俺も、、俺もなそれ思っててん。
       こーじといつまで一緒にいれるんかなって」

うわ、はず。ゆーてもた。

こーじどんな顔してるんかな、、、

「りゅーたくん」

「なんや?」

「こっち向いて?」

「なんでやねん(笑)」

「いいから、こっち向いて」

「なん」

「俺さ、りゅーたくんのこと好きなんかもしれん。
   男やのにおかしいよな…
   でも、何かわからんけどいつの間にか
  りゅーたくんのことで頭がいっぱいになって」

こーじ泣いてるやん。

なんて伝えたらええんやろ。

「こーじ、俺さなんてゆーたらええんか
   わからんのやけどさ、
   こーじが頭から離れんくて気づいたら
   こーじのことばっかり考えてて
   俺もわからんのやけど、こーじのこと
   好きなんやと思う。」

「え…ほんま?」

こーじがそう言って子供みたいに泣いてもた。

「こーじぃ。泣くなよぉ」

「だ、だって、りゅーたくんが
   お、俺のことす、好きとかゆーから」

「いや、俺だってびっくりしたわ」

泣くこーじを俺は抱きしめた。

「これからどんなことがあっても
俺はこーじの傍にいる。ずっとこーじの見方やから。」

「俺もりゅーたくんの傍にいるぅ泣」

こーじかわい。笑

心の中でそう思いながらこーじが

泣き止むまでずっと抱きしめていた。


「そーいやりゅーたくん 
   あのツンデレのりゅーたくんが
   俺に好きって言うなんて成長したねー(笑)」

こーじはいつものように俺のことをからかった。

「成長したやろ、俺」

そう言って開き直った。

「そーいやさ、お腹空いた。
  りゅーたくんの食べたがってた焼肉行こ!」

「ほんまやな、お腹すいたわー。
   今度はこーじの行きたいとこ行こな」

そー言うとこーじは顔を赤くしてた。

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