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本編
晩ご飯とその後 2
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晩ご飯が終わると、宮司は早々と自分の部屋に引き上げて行った。
いつもは晩ご飯の後も2人でコタツに入って寝るまでの時間を一緒に過ごすので、ちょっと寂しい気もしたが、今日は倫之くんがいるので、彼が僕に話しやすいように先に部屋に引き上げたんだろうなと想像できたので、まあ仕方がないだろうと思う。
その倫之くんは、書庫から持ってきた和綴じ本を開いていた。
「わ、倫之くん、くずし字読めるんだ。
さすが歴史学部だね」
「俺、文献のゼミに入るつもりだったから、自分でも勉強してたんです。
ここにも時々本を借りに来たり、大叔父さんに教えてもらったりしに来てます」
「あ、僕も宮司に教えてもらってるよ。
けど難しくて、辞典も使ってるけど、なかなか覚えられないんだよ。
あ、そういえば昨日宮司がお風呂行ってる間に読めないところがあって、そのまま飛ばしてたんだ。
倫之くん、教えてくれないかな?」
「いいですよ」
倫之くんがうなずいたので、カラーボックスから読みかけの本を出してきて見せると、倫之くんは僕がわからなかったところをすらすらと読んでみせた。
「おお、ありがとう。
倫之くん、すごいね」
僕がほめると、倫之くんは照れていた。
倫之くんはキリッとしたイケメンだけど、照れるとちょっとかわいらしくなる。
「これ、江戸名所図会ですか」
「うん、絵があるから読めないところも何が書いてあるか推測しやすいし、僕、和歌山出身で東京にあんまり詳しくないから、これで勉強するのもいいかなって思ってね」
「ああ、それならいいかもしれませんね。
僕も前に読みましたよ。
それで、実際にその場所に行ってみたりして」
「あ、それいいね。
僕もやってみようかな」
そんな感じで、お風呂に入るまで倫之くんと2人で時間を過ごした。
倫之くんとは少し年が離れているけれども話は合って、話していて結構楽しかった。
倫之くんさえよければ、連絡先を交換して、今後も友達として付き合えたらいいななどと思いながら、僕は自分の部屋に帰った。
いつもは晩ご飯の後も2人でコタツに入って寝るまでの時間を一緒に過ごすので、ちょっと寂しい気もしたが、今日は倫之くんがいるので、彼が僕に話しやすいように先に部屋に引き上げたんだろうなと想像できたので、まあ仕方がないだろうと思う。
その倫之くんは、書庫から持ってきた和綴じ本を開いていた。
「わ、倫之くん、くずし字読めるんだ。
さすが歴史学部だね」
「俺、文献のゼミに入るつもりだったから、自分でも勉強してたんです。
ここにも時々本を借りに来たり、大叔父さんに教えてもらったりしに来てます」
「あ、僕も宮司に教えてもらってるよ。
けど難しくて、辞典も使ってるけど、なかなか覚えられないんだよ。
あ、そういえば昨日宮司がお風呂行ってる間に読めないところがあって、そのまま飛ばしてたんだ。
倫之くん、教えてくれないかな?」
「いいですよ」
倫之くんがうなずいたので、カラーボックスから読みかけの本を出してきて見せると、倫之くんは僕がわからなかったところをすらすらと読んでみせた。
「おお、ありがとう。
倫之くん、すごいね」
僕がほめると、倫之くんは照れていた。
倫之くんはキリッとしたイケメンだけど、照れるとちょっとかわいらしくなる。
「これ、江戸名所図会ですか」
「うん、絵があるから読めないところも何が書いてあるか推測しやすいし、僕、和歌山出身で東京にあんまり詳しくないから、これで勉強するのもいいかなって思ってね」
「ああ、それならいいかもしれませんね。
僕も前に読みましたよ。
それで、実際にその場所に行ってみたりして」
「あ、それいいね。
僕もやってみようかな」
そんな感じで、お風呂に入るまで倫之くんと2人で時間を過ごした。
倫之くんとは少し年が離れているけれども話は合って、話していて結構楽しかった。
倫之くんさえよければ、連絡先を交換して、今後も友達として付き合えたらいいななどと思いながら、僕は自分の部屋に帰った。
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