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第1章 子犬編
9 おはようございます
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目覚めると、体の左側がすーすーした。
毎朝毎晩感じているぬくもりが、今朝は隣にない。
半分寝ぼけながら、俺はもぞもぞと布団の中の左側を探る。
「タロ?」
「はい!」
呼びかけてみると、すぐ左から聞き覚えのない元気な声の返事が聞こえてきて、俺は思わずがばっと体を起こした。
「おはようございます、ご主人様!」
起き上がってみると、布団のすぐ左に見覚えのない10才くらいの男の子がちょこんと正座していた。
可愛らしい顔立ちの子だが、なぜか頭に犬耳のような黒い三角の耳をつけている。
「だ、誰?」
「タロです!」
目が覚めたら知らない男の子が座っていて、驚いてそう尋ねた俺に、男の子は元気よく答える。
「いや、その、タロはうちの犬だからね?
っていうか君、どこから入って来たの?
あ、まさか俺、鍵閉め忘れたか?」
「大丈夫です!
ご主人様はちゃんと鍵閉めてましたよ」
「じゃあ、どこから入って……っていうか、それ以前に、なんで君が夕べのこと知ってるの?」
なんというか、この男の子と話していると、次から次へとわけのわからないことが出てきて混乱する。
「あーもういい!
とにかく出ていってくれ。
君の家まで送っていってあげるから」
そう言って男の子の手をひっぱって立たせると、男の子は悲しそうな顔になった。
「家なんて……僕、ご主人様の家の他に、家なんてありません……。
ご主人様は人間の姿の僕は嫌いなんですか?
昨日は僕が犬でも人間でもいいって言ってくださったのに……」
「え、お前、それどうして……」
涙目になりかかっている男の子が口にしたのは、確かに俺が昨日タロに言ったことだ。
酔っ払ってはいたが記憶は確かなので間違いない。
男の子の言葉に、俺は改めてその姿を見る。
作り物だと思っていた頭の上の犬耳は、よくよく見るとぴくぴく動いているし、色も形も見慣れたタロの耳とそっくりだ。
短めのつやつやした黒髪も、くりっとした目も、愛嬌のある丸顔も、ちょっと下がった短めの眉も、もしタロが人間だったらと想像した姿によく似ている。
それに着ている服は、俺が普段絵を描く時によく着ている絵の具で汚れたTシャツとジャージのズボンをそのまま小さくしたようなものだし、しかも半ケツ状態になっているジャージのゴムのところからは、見覚えのあるくるんと巻いた尻尾まではみ出している。
そして何より――我ながらこれを証拠に挙げるのは理屈に合わないとは思うのだが――少年がはいている靴下は、タロの足の模様と同じで左が白で右が黒だった。
「お前……本当にタロなのか?」
「はい!」
半信半疑の俺のつぶやきに、男の子は元気よく返事をする。
その途端にお尻の尻尾がうれしそうにぶんぶんと動き出して、その様子に俺は、この見知らぬ男の子が本当にタロなのだと確信したのだった。
「び、びっくりした〜。
タロ、お前、まさか本当は人間だったのか?」
「いえ、僕は犬です」
「じゃあ、どうやって人間に変身したんだ?」
俺がそう聞くと、男の子――タロは途端に困った顔になった。
「それは言えないんです……。
ご主人様にも内緒にするって約束したので……」
「え、約束って誰と?」
俺が重ねて問うと、タロはますます困った顔になった。
「あっ、ごめん、それも内緒なんだな。
いいよいいよ、言わなくても。
細かいことはわからなくても、タロとこうやって話が出来てすごくうれしいから、それで充分だよ」
俺がそう言うと、タロも「僕もうれしいです」と尻尾を振った。
タロが人間の姿になっても、犬の時と同じように俺のことを慕ってくれて、それを尻尾で表現してくれるのがまたうれしくて、俺はタロの頭をよしよしとなでる。
するとその時、玄関のチャイムがピンポーンとなった。
「あっ、まずい!
今日、1日だった!」
そういえば今日は、月に2回の庭の神社のお祭りの日だった。
1日はお店や会社のご祈祷があるとかで、大家さんがうちに来るのは11時くらいなのだが、昨日終電まで飲んでいたせいで、すっかり寝過ごしてしまっていたようだ。
チャイムが鳴っても俺が出て行かなかったので、大家さんは留守だと思って合鍵を使ったらしい。
すぐに玄関がガラッと開いて「おじゃまします」と声が聞こえてきた。
「ごめん、タロ。
俺ちょっとお祭り行って来るから、お前はここで待っててくれ。
その格好で出て行ったら、大家さんがびっくりしちゃうからな」
本当はびっくりどころか大騒ぎになりそうだが、とりあえずそう言い聞かせると、タロは「わかりました」とうなずいた。
タロのことを気にしつつも、適当な着替えをつかんで1階に降りていくと、大家さんはキッチンで神社にお供えしていたお酒などを新しいものに替えているところだった。
「すいません、寝坊しました。
昨日、仕事関係の人と終電まで飲んでて」
「おや、そうでしたか。
でしたら寝ていてもらっても大丈夫ですよ」
「いえいえ、もう起きたから参列させてもらいます」
「そうですか。わざわざありがとうございます。
ところで今日はタロくんは?」
大家さんに何気なく聞かれて、俺はちょっと慌ててしまう。
「あ、えっと、まだ上で寝てます。
夕べ俺が帰ってきた時に起こしちゃったんで。
あ、俺、顔洗って着替えてきますね」
「はい、どうぞどうぞ」
俺が洗面所で身支度を終えて出てくると、ちょうど大家さんも装束に着替え終えたところだった。
「それでは始めましょうか」
「はい」
そうして俺たちは庭に出て祭りを行った。
俺が寝起きなのを気づかってくれたのか、大家さんは早口で祝詞のりとを読み上げ、いつもよりも短い時間で祭りを終えてくれた。
「お疲れ様でした。
お茶でも淹れますね」
「いえいえ、今日はこれで失礼しますよ。
松下さん、朝ご飯もまだでしょう」
大家さんにそう言われた途端、俺の腹がぐーっと鳴った。
「すいません……」
「いえいえ、こちらこそすみませんでした。
それではタロくんによろしく」
俺と話をしつつ装束を脱いで道具を片付け終えた大家さんは、あっという間に帰って行った。
「タロ!」
自分の空腹よりもタロのことが気になっていた俺が大急ぎで2階に上がろうとすると、階段の上からキューンという切ない鳴き声がした。
「タロ、お前、犬に戻っちゃったのか……」
階段の上を見上げると、そこには犬の姿のタロがしょんぼりした様子で座っていた。
タロはまだ我が家の急階段を登り降り出来ないので、俺が祭りに出ている間に犬に戻ってしまって、仕方なくあそこで待っていたのだろう。
「それとも、あれは夢だったのか……?」
2階に上がって、なんとなく情けない顔になっているタロを抱き上げながらつぶやくと、タロは首を左右にぶんぶん振った。
それはどう見ても普通の犬がやるとは思えない仕草で、俺はやっぱりタロが人間の姿になったのは夢ではなかったのだとほっとする。
「お前、そのうちにまた人間になれるのか?」
俺がそう尋ねると、タロはうんうんとうなずいてから、一言「ワン」と鳴いた。
「そっか、なら良かった。
だったら今度はもっといっぱい話をしような。
楽しみにしてるから」
そう言ってタロの頭をなでてやると、タロはまだしょんぼりしているせいか控えめではあるが、それでもうれしそうに尻尾を振ってくれた。
毎朝毎晩感じているぬくもりが、今朝は隣にない。
半分寝ぼけながら、俺はもぞもぞと布団の中の左側を探る。
「タロ?」
「はい!」
呼びかけてみると、すぐ左から聞き覚えのない元気な声の返事が聞こえてきて、俺は思わずがばっと体を起こした。
「おはようございます、ご主人様!」
起き上がってみると、布団のすぐ左に見覚えのない10才くらいの男の子がちょこんと正座していた。
可愛らしい顔立ちの子だが、なぜか頭に犬耳のような黒い三角の耳をつけている。
「だ、誰?」
「タロです!」
目が覚めたら知らない男の子が座っていて、驚いてそう尋ねた俺に、男の子は元気よく答える。
「いや、その、タロはうちの犬だからね?
っていうか君、どこから入って来たの?
あ、まさか俺、鍵閉め忘れたか?」
「大丈夫です!
ご主人様はちゃんと鍵閉めてましたよ」
「じゃあ、どこから入って……っていうか、それ以前に、なんで君が夕べのこと知ってるの?」
なんというか、この男の子と話していると、次から次へとわけのわからないことが出てきて混乱する。
「あーもういい!
とにかく出ていってくれ。
君の家まで送っていってあげるから」
そう言って男の子の手をひっぱって立たせると、男の子は悲しそうな顔になった。
「家なんて……僕、ご主人様の家の他に、家なんてありません……。
ご主人様は人間の姿の僕は嫌いなんですか?
昨日は僕が犬でも人間でもいいって言ってくださったのに……」
「え、お前、それどうして……」
涙目になりかかっている男の子が口にしたのは、確かに俺が昨日タロに言ったことだ。
酔っ払ってはいたが記憶は確かなので間違いない。
男の子の言葉に、俺は改めてその姿を見る。
作り物だと思っていた頭の上の犬耳は、よくよく見るとぴくぴく動いているし、色も形も見慣れたタロの耳とそっくりだ。
短めのつやつやした黒髪も、くりっとした目も、愛嬌のある丸顔も、ちょっと下がった短めの眉も、もしタロが人間だったらと想像した姿によく似ている。
それに着ている服は、俺が普段絵を描く時によく着ている絵の具で汚れたTシャツとジャージのズボンをそのまま小さくしたようなものだし、しかも半ケツ状態になっているジャージのゴムのところからは、見覚えのあるくるんと巻いた尻尾まではみ出している。
そして何より――我ながらこれを証拠に挙げるのは理屈に合わないとは思うのだが――少年がはいている靴下は、タロの足の模様と同じで左が白で右が黒だった。
「お前……本当にタロなのか?」
「はい!」
半信半疑の俺のつぶやきに、男の子は元気よく返事をする。
その途端にお尻の尻尾がうれしそうにぶんぶんと動き出して、その様子に俺は、この見知らぬ男の子が本当にタロなのだと確信したのだった。
「び、びっくりした〜。
タロ、お前、まさか本当は人間だったのか?」
「いえ、僕は犬です」
「じゃあ、どうやって人間に変身したんだ?」
俺がそう聞くと、男の子――タロは途端に困った顔になった。
「それは言えないんです……。
ご主人様にも内緒にするって約束したので……」
「え、約束って誰と?」
俺が重ねて問うと、タロはますます困った顔になった。
「あっ、ごめん、それも内緒なんだな。
いいよいいよ、言わなくても。
細かいことはわからなくても、タロとこうやって話が出来てすごくうれしいから、それで充分だよ」
俺がそう言うと、タロも「僕もうれしいです」と尻尾を振った。
タロが人間の姿になっても、犬の時と同じように俺のことを慕ってくれて、それを尻尾で表現してくれるのがまたうれしくて、俺はタロの頭をよしよしとなでる。
するとその時、玄関のチャイムがピンポーンとなった。
「あっ、まずい!
今日、1日だった!」
そういえば今日は、月に2回の庭の神社のお祭りの日だった。
1日はお店や会社のご祈祷があるとかで、大家さんがうちに来るのは11時くらいなのだが、昨日終電まで飲んでいたせいで、すっかり寝過ごしてしまっていたようだ。
チャイムが鳴っても俺が出て行かなかったので、大家さんは留守だと思って合鍵を使ったらしい。
すぐに玄関がガラッと開いて「おじゃまします」と声が聞こえてきた。
「ごめん、タロ。
俺ちょっとお祭り行って来るから、お前はここで待っててくれ。
その格好で出て行ったら、大家さんがびっくりしちゃうからな」
本当はびっくりどころか大騒ぎになりそうだが、とりあえずそう言い聞かせると、タロは「わかりました」とうなずいた。
タロのことを気にしつつも、適当な着替えをつかんで1階に降りていくと、大家さんはキッチンで神社にお供えしていたお酒などを新しいものに替えているところだった。
「すいません、寝坊しました。
昨日、仕事関係の人と終電まで飲んでて」
「おや、そうでしたか。
でしたら寝ていてもらっても大丈夫ですよ」
「いえいえ、もう起きたから参列させてもらいます」
「そうですか。わざわざありがとうございます。
ところで今日はタロくんは?」
大家さんに何気なく聞かれて、俺はちょっと慌ててしまう。
「あ、えっと、まだ上で寝てます。
夕べ俺が帰ってきた時に起こしちゃったんで。
あ、俺、顔洗って着替えてきますね」
「はい、どうぞどうぞ」
俺が洗面所で身支度を終えて出てくると、ちょうど大家さんも装束に着替え終えたところだった。
「それでは始めましょうか」
「はい」
そうして俺たちは庭に出て祭りを行った。
俺が寝起きなのを気づかってくれたのか、大家さんは早口で祝詞のりとを読み上げ、いつもよりも短い時間で祭りを終えてくれた。
「お疲れ様でした。
お茶でも淹れますね」
「いえいえ、今日はこれで失礼しますよ。
松下さん、朝ご飯もまだでしょう」
大家さんにそう言われた途端、俺の腹がぐーっと鳴った。
「すいません……」
「いえいえ、こちらこそすみませんでした。
それではタロくんによろしく」
俺と話をしつつ装束を脱いで道具を片付け終えた大家さんは、あっという間に帰って行った。
「タロ!」
自分の空腹よりもタロのことが気になっていた俺が大急ぎで2階に上がろうとすると、階段の上からキューンという切ない鳴き声がした。
「タロ、お前、犬に戻っちゃったのか……」
階段の上を見上げると、そこには犬の姿のタロがしょんぼりした様子で座っていた。
タロはまだ我が家の急階段を登り降り出来ないので、俺が祭りに出ている間に犬に戻ってしまって、仕方なくあそこで待っていたのだろう。
「それとも、あれは夢だったのか……?」
2階に上がって、なんとなく情けない顔になっているタロを抱き上げながらつぶやくと、タロは首を左右にぶんぶん振った。
それはどう見ても普通の犬がやるとは思えない仕草で、俺はやっぱりタロが人間の姿になったのは夢ではなかったのだとほっとする。
「お前、そのうちにまた人間になれるのか?」
俺がそう尋ねると、タロはうんうんとうなずいてから、一言「ワン」と鳴いた。
「そっか、なら良かった。
だったら今度はもっといっぱい話をしような。
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