76 / 206
二章
一夜明けて
しおりを挟む
「おはよう」
「おはよう。思ってたより早かったわね。まあ、もうおはようって時間でもないけど」
部屋から出て、宿のホールへ行くと、デライラがソファに座りお茶を喫していた。僕が目を覚ました時には、ウサギの姿でふっくらと眠っていたノワール以外にも、いつの間に入ってきたのか、人型のアーテルがピッタリとくっついて添い寝していてビックリしたんだけど、そんな事はおくびにも出さずにデライラの隣のソファに座る。
「マシューさん達は?」
親子の姿が見えないのでデライラに訊ねてみると、ティーカップをテーブルに置いてから答えてくれた。
「街へ買い出しに出かけたわよ。ルークスとグランツが護衛してるから、心配はいらないわ」
なるほど。鉄壁の護衛だね。まだ他のルートで暗殺を狙っている連中がいるかもしれないし。
「ケルナーさんはまだ来てないの?」
領主と面会の約束を取り付けてたからね。彼からも何かアクションがあると思うんだけどな。
「まだね。というか、来ないんじゃない? 肝心の領主がアレな訳だし」
「その話は街には広がってるの?」
「まだじゃないかしら? ちょっと見た感じでは普段と同じ感じだけど」
その時、外からパカパカという馬の蹄の音が近付いてくるのが聞こえ、やがて宿の前で止まった。そして、三人の兵士が宿に入って来た。僕等には気付かず、そのままカウンターに向かった。
「失礼、こちらにショーンという冒険者一行が宿泊していると聞いたのだが」
その声を聞いて、僕の方からケルナーさんに声を掛けた。ちょうどいいタイミングだね。
「ケルナーさん、こっちです」
「おお! ちょうど良かった!」
そう言ってケルナーさんがこちらに向かって来た。立ち話もなんだし、僕の対面に座るよう促す。こちらに歩いて来たケルナーさん達が僕等に会釈し、ケルナーさんだけが僕の対面に座る。他の二人はケルナーさんの後ろに立った。護衛みたいなものかな?
そこへ、隣のソファに座っていたデライラがカウンターからお茶を貰ってきて、ケルナーさんの前に置く。
「ありがとう。デライラさんも一緒に話を聞いてくれるか?」
「ええ」
そんな流れでデライラが僕の隣に座る。ここでケルナーさんがずいっと身を乗り出してきて、小声で話した。
「伯爵との面会だがな、残念ながら叶わない。これはまだ他言無用で頼む……伯爵が昨夜、亡くなられた」
僕は如何にもそんな話を信じられるかとばかりにケルナーさんに問う。
「昨夜、急にですか? グリペン侯爵の意を汲んだ僕達と面会したくない、方便にも聞こえてしまうくらいのタイミングですね」
それにケルナーさんは苦笑するが、すぐに真面目な表情に戻り、さらに声を小さくして僕達に告げる。
「状況を見れば伯爵の自殺だ。自らの胸に短剣を突き刺しているところを今朝発見されてな」
「自殺、ですか」
「状況を見る限りではな」
そう思わせたのなら僕等の勝ちだ。何も問題はない。その後もケルナーさんの『報告』は続いた。昨夜僕達が捕縛した襲撃者達に伯爵の死を伝えると、次から次へと口を割っていったらしい。
やはり彼等は伯爵配下の暗殺部隊で、伯爵に都合の悪い人物を次々と闇から闇へと葬っていたという事だ。しかしそれも、彼等暗殺部隊の身内が常に伯爵配下の者に見張られており、体のいい人質にされていたようだ。裏切らぬように。口を割らぬように。
「そうだったんですか。でもそれをなぜ僕達に?」
伯爵が死んだからもう面会は出来ない。それだけ告げれば彼の役目は終わったはずなんだけどなぁ。
「それは君たちの目的と、こっちの都合がもしかしたら一致するかも知れないからだ」
さっきまでのコソコソした喋り方よりも、ケルナーさんの声が若干強くなる。
つまり、ケルナーさんの考えは、僕達はグリペン侯爵の密偵で、各貴族がどれだけブンドル商会に汚染されているかを調べ、それを王家に報告する目的で王都へ向かっているのではないか。そんな感じだった。
まあね。そんな側面もないではないし、それはむしろデライラの役目だろうね。僕はいきなりブンドルに横っ面を張られたようなもので、本来の目的はプラチナランク昇格試験を受ける為に王都へ向かうだけだし。
「どうするの?」
デライラが僕を見て言う。どうするも何も、この先全ての領地で同じような事をやるつもりはないんだけどなぁ……
「というか、僕等にどうして欲しいんですか?」
「あと数日、この街に留まって欲しい。例の暗殺組織の者達が口を割ったおかげで、伯爵とブンドルの悪事の証拠が手に入りそうなんだ」
「はあ……」
「グリペン侯爵の書状を持っているという事は、君達は王家に接触するんだろう? その時に伯爵とブンドルの癒着の証拠を持って行ってもらいたい」
なるほどなぁ。気持ちは分かる。でも僕はマシューさんの護衛っていう依頼を受けてる最中だし、僕の一存で滞在期間は決められない。
それに、王家に証拠を提出しろっていうのは、冒険者としてはギルドを通して依頼を受ける形にしたいところだ。
僕がその事を伝えると、ケルナーさんは難しい顔で一頻り考えたあと、結論を出した。
「よく分かった。その件は商業ギルドと冒険者ギルドに、こちらから話を通しておこう。もし依頼として受けてくれるならば、滞在延長分の差額も報酬に入れておこう」
それならば僕としては問題ない。あとはマシューさんと相談してからだね。
「依頼主と相談しなければならない案件ですので、こちらで結論が出たら、ギルドに報告に行きます」
「うむ、そうか。仕方あるまいな」
「それより、いきなり伯爵の悪事をとか言ってますけど、この領地の経営は大丈夫なんですか?」
なんかいきなり伯爵家の排斥に動いているように思えてならない。
「ああ、そこは問題ないだろう。伯爵家には前領主と意見を異にする嫡男がいらっしゃる。彼に任せれば当面は大丈夫だろう」
当面は、ね。この事が王家に伝わるまでは、取り敢えずは安泰って訳か。
「おはよう。思ってたより早かったわね。まあ、もうおはようって時間でもないけど」
部屋から出て、宿のホールへ行くと、デライラがソファに座りお茶を喫していた。僕が目を覚ました時には、ウサギの姿でふっくらと眠っていたノワール以外にも、いつの間に入ってきたのか、人型のアーテルがピッタリとくっついて添い寝していてビックリしたんだけど、そんな事はおくびにも出さずにデライラの隣のソファに座る。
「マシューさん達は?」
親子の姿が見えないのでデライラに訊ねてみると、ティーカップをテーブルに置いてから答えてくれた。
「街へ買い出しに出かけたわよ。ルークスとグランツが護衛してるから、心配はいらないわ」
なるほど。鉄壁の護衛だね。まだ他のルートで暗殺を狙っている連中がいるかもしれないし。
「ケルナーさんはまだ来てないの?」
領主と面会の約束を取り付けてたからね。彼からも何かアクションがあると思うんだけどな。
「まだね。というか、来ないんじゃない? 肝心の領主がアレな訳だし」
「その話は街には広がってるの?」
「まだじゃないかしら? ちょっと見た感じでは普段と同じ感じだけど」
その時、外からパカパカという馬の蹄の音が近付いてくるのが聞こえ、やがて宿の前で止まった。そして、三人の兵士が宿に入って来た。僕等には気付かず、そのままカウンターに向かった。
「失礼、こちらにショーンという冒険者一行が宿泊していると聞いたのだが」
その声を聞いて、僕の方からケルナーさんに声を掛けた。ちょうどいいタイミングだね。
「ケルナーさん、こっちです」
「おお! ちょうど良かった!」
そう言ってケルナーさんがこちらに向かって来た。立ち話もなんだし、僕の対面に座るよう促す。こちらに歩いて来たケルナーさん達が僕等に会釈し、ケルナーさんだけが僕の対面に座る。他の二人はケルナーさんの後ろに立った。護衛みたいなものかな?
そこへ、隣のソファに座っていたデライラがカウンターからお茶を貰ってきて、ケルナーさんの前に置く。
「ありがとう。デライラさんも一緒に話を聞いてくれるか?」
「ええ」
そんな流れでデライラが僕の隣に座る。ここでケルナーさんがずいっと身を乗り出してきて、小声で話した。
「伯爵との面会だがな、残念ながら叶わない。これはまだ他言無用で頼む……伯爵が昨夜、亡くなられた」
僕は如何にもそんな話を信じられるかとばかりにケルナーさんに問う。
「昨夜、急にですか? グリペン侯爵の意を汲んだ僕達と面会したくない、方便にも聞こえてしまうくらいのタイミングですね」
それにケルナーさんは苦笑するが、すぐに真面目な表情に戻り、さらに声を小さくして僕達に告げる。
「状況を見れば伯爵の自殺だ。自らの胸に短剣を突き刺しているところを今朝発見されてな」
「自殺、ですか」
「状況を見る限りではな」
そう思わせたのなら僕等の勝ちだ。何も問題はない。その後もケルナーさんの『報告』は続いた。昨夜僕達が捕縛した襲撃者達に伯爵の死を伝えると、次から次へと口を割っていったらしい。
やはり彼等は伯爵配下の暗殺部隊で、伯爵に都合の悪い人物を次々と闇から闇へと葬っていたという事だ。しかしそれも、彼等暗殺部隊の身内が常に伯爵配下の者に見張られており、体のいい人質にされていたようだ。裏切らぬように。口を割らぬように。
「そうだったんですか。でもそれをなぜ僕達に?」
伯爵が死んだからもう面会は出来ない。それだけ告げれば彼の役目は終わったはずなんだけどなぁ。
「それは君たちの目的と、こっちの都合がもしかしたら一致するかも知れないからだ」
さっきまでのコソコソした喋り方よりも、ケルナーさんの声が若干強くなる。
つまり、ケルナーさんの考えは、僕達はグリペン侯爵の密偵で、各貴族がどれだけブンドル商会に汚染されているかを調べ、それを王家に報告する目的で王都へ向かっているのではないか。そんな感じだった。
まあね。そんな側面もないではないし、それはむしろデライラの役目だろうね。僕はいきなりブンドルに横っ面を張られたようなもので、本来の目的はプラチナランク昇格試験を受ける為に王都へ向かうだけだし。
「どうするの?」
デライラが僕を見て言う。どうするも何も、この先全ての領地で同じような事をやるつもりはないんだけどなぁ……
「というか、僕等にどうして欲しいんですか?」
「あと数日、この街に留まって欲しい。例の暗殺組織の者達が口を割ったおかげで、伯爵とブンドルの悪事の証拠が手に入りそうなんだ」
「はあ……」
「グリペン侯爵の書状を持っているという事は、君達は王家に接触するんだろう? その時に伯爵とブンドルの癒着の証拠を持って行ってもらいたい」
なるほどなぁ。気持ちは分かる。でも僕はマシューさんの護衛っていう依頼を受けてる最中だし、僕の一存で滞在期間は決められない。
それに、王家に証拠を提出しろっていうのは、冒険者としてはギルドを通して依頼を受ける形にしたいところだ。
僕がその事を伝えると、ケルナーさんは難しい顔で一頻り考えたあと、結論を出した。
「よく分かった。その件は商業ギルドと冒険者ギルドに、こちらから話を通しておこう。もし依頼として受けてくれるならば、滞在延長分の差額も報酬に入れておこう」
それならば僕としては問題ない。あとはマシューさんと相談してからだね。
「依頼主と相談しなければならない案件ですので、こちらで結論が出たら、ギルドに報告に行きます」
「うむ、そうか。仕方あるまいな」
「それより、いきなり伯爵の悪事をとか言ってますけど、この領地の経営は大丈夫なんですか?」
なんかいきなり伯爵家の排斥に動いているように思えてならない。
「ああ、そこは問題ないだろう。伯爵家には前領主と意見を異にする嫡男がいらっしゃる。彼に任せれば当面は大丈夫だろう」
当面は、ね。この事が王家に伝わるまでは、取り敢えずは安泰って訳か。
1
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる