169 / 206
四章
方針決定
しおりを挟む
「それで、何か変わった事はあったかい?」
今日のノワールはザフト領の領都、ザフティバーグまで足を延ばしている。つまり敵の首領の一人のお膝元を調べてきた訳だ。
「はい。全く平穏そのものですね、表向きは」
「へえ、表向き、か」
「ザフト公爵直属の戦力は、特に王都に対しての動きは見せていません」
「ふむ……」
それは意外。女王陛下が光の属性を手に入れた今、時間を置くより速攻で揺さぶりをかけるものかと思っていたのだけれど。特に他のノルデン、シュッドの二つの公爵家と連携すれば、若い女王を支える者も少ない今が好機。
時間を置けば置く程女王の勢力は増すと思う。実際、この僅かな間にオスト家のヴィルベルヴィント様は全快し、オスト公爵本人は王都に常駐出来るようになった。そして中小貴族を抑え込んでいる。
「ただ、あくまでも王都に向けては動きを見せていないだけで、戦力を充実させる動きは見せていますし、何よりも寄子の貴族の動きが活発です」
「寄子の?」
公爵領ともなれば、各地に子爵位や男爵位の貴族が領地を預けられているだろう。それは領内に代官として派遣されていたり、飛び地の領地を任せていたり様々だとは思うけど。その貴族達の動きが活発とは。
「それは大貴族の常套手段と言うかね」
そこへアーテルに一矢報いる事が出来ずにしょぼくれていたヨシュア君が復活して戻ってきた。アーテルもその後を付いて来る。
「やあ、お疲れ様。それで、常套手段とは?」
「なに、そんなに難しい事じゃない。多分、背後のドラケン侯爵への牽制だと思うよ? 自分の兵力は温存して、寄子や同盟貴族の戦力を消耗させて反乱を防ぎつつ、敵にもダメージを与える。よくある話さ」
味方や配下も自分に牙を剥く可能性がある以上、想定以上の戦力を持たせないって訳だね。何とも腹黒い話だ。
「二候四伯家の一角、ドラケン侯爵と言えども、正面切ってザフトのような強大な貴族と争うのは分が悪い。私の父上はオスト公との仲が良好だからそういう事にはならなかったけど、ザフトは王都とドラケンに挟まれた格好だ。ドラケンに睨みを利かせる必要はあるだろうね」
ヨシュア君にしてみれば至極当然といった感じだ。
でも、それなら……
「そのザフトの寄子の貴族共を、無力化してしまえばいいのではないか?」
なんだろう? すごくワクワクした顔でアーテルが言うんだ。もう獲物を見つけたみたいな感じになってるよ。
「実際問題、アーテル様の仰ることは非常に良い案だよ。ザフトの力を削ぐと同時に、ドラケンに恩を売る事も出来る」
「そっか。後方の備えを排除した上でドラケン侯爵が動く気配を見せるだけで、ザフト公爵は領地に釘付けにされちゃうって事だね」
「そう、ショーン君の言う通り。何も直接大軍勢をぶつけ合うだけが戦争じゃないのさ」
さすがヨシュア君、貴族っていうのも難しいんだね。僕等は戦場で生き残る事だけを考えていればいいけど、人の上に立つというのは本当に視野を広く持たなくちゃいけない。
でもそれは僕が考える事じゃないんだから、僕等としては人々を導く人間が有能である事を願うばかりだ。
「それよりも先に、ドラケン侯爵が敵か味方かを見極めるためにも、先に接触した方がいいのかな?」
「いや、ザフト公爵の配下がドラケン領に対して警戒をしている事の裏を取るのが先だろうね。そうなれば、寄子の貴族の首を持ってドラケン侯爵に土産として渡せばいい」
「ご主人様、ヨシュア君の案は効果的かと。わずかこの人数でザフト公配下の貴族共を手土産に持って行ったとなれば、ご主人様の武威も跳ね上がります。ドラケン侯爵も聞く耳を持たざるを得ないでしょう」
そっか。ヨシュア君に加えてノワールまでそう言うなら、何やら確信めいたものがあるな。でもさ。
「え? この人数でやるの?」
ヨシュア君が素っ頓狂な声を上げる。
「ヨシュア君。他に誰がいるんです?」
「いや、それはそうなんだけど……」
ノワールにジト目で見られ、ヨシュア君がしぼんでいく。
「まあ、そんなに心配するな。その、寄子の貴族共の軍が集結する前なら数百程度の戦力だろう? 各個撃破していけば良いのだ。いや、敢えて集結させて纏まった数を屠った方が効果的か?」
アーテルが脳筋な発言をしてヨシュア君をさらに驚かせる。でも彼女の言う事は全く不可能じゃないんだよね。今までは闇に紛れて奇襲をかけるのが一番僕らしい戦い方だったけど、『ブーメラン』がくれたヒントのお陰で魔法の大量ストックというとんでもないチートを手に入れた。
「僕一人で数百人分以上の魔法使いの戦力がある。面制圧なら数千程度の相手、敗走させるのは簡単だよ、ヨシュア君」
魔法に対して何等かの手を打っている者もいるかも知れないけど、それならそれで直接倒せば問題ない。プラチナランカークラスのバケモノでもいない限り、僕達が人間に負けるビジョンが思い浮かばないよ。
「よし、取り敢えず方針は決まったね。じゃあ僕は特大のヤツをストックするから、みんなは自由に過ごしてて?」
「うむ、ではヨシュア君、また我とやろうではないか?」
「へ?」
「あら、是非私も混ぜて欲しいのだけれど?」
「ええ?」
「「ヨシュア君、二対一で」」
「……」
大変だね、ヨシュア君。ノワールとアーテルを相手にだなんて。頑張って生き伸びてくれ。
今日のノワールはザフト領の領都、ザフティバーグまで足を延ばしている。つまり敵の首領の一人のお膝元を調べてきた訳だ。
「はい。全く平穏そのものですね、表向きは」
「へえ、表向き、か」
「ザフト公爵直属の戦力は、特に王都に対しての動きは見せていません」
「ふむ……」
それは意外。女王陛下が光の属性を手に入れた今、時間を置くより速攻で揺さぶりをかけるものかと思っていたのだけれど。特に他のノルデン、シュッドの二つの公爵家と連携すれば、若い女王を支える者も少ない今が好機。
時間を置けば置く程女王の勢力は増すと思う。実際、この僅かな間にオスト家のヴィルベルヴィント様は全快し、オスト公爵本人は王都に常駐出来るようになった。そして中小貴族を抑え込んでいる。
「ただ、あくまでも王都に向けては動きを見せていないだけで、戦力を充実させる動きは見せていますし、何よりも寄子の貴族の動きが活発です」
「寄子の?」
公爵領ともなれば、各地に子爵位や男爵位の貴族が領地を預けられているだろう。それは領内に代官として派遣されていたり、飛び地の領地を任せていたり様々だとは思うけど。その貴族達の動きが活発とは。
「それは大貴族の常套手段と言うかね」
そこへアーテルに一矢報いる事が出来ずにしょぼくれていたヨシュア君が復活して戻ってきた。アーテルもその後を付いて来る。
「やあ、お疲れ様。それで、常套手段とは?」
「なに、そんなに難しい事じゃない。多分、背後のドラケン侯爵への牽制だと思うよ? 自分の兵力は温存して、寄子や同盟貴族の戦力を消耗させて反乱を防ぎつつ、敵にもダメージを与える。よくある話さ」
味方や配下も自分に牙を剥く可能性がある以上、想定以上の戦力を持たせないって訳だね。何とも腹黒い話だ。
「二候四伯家の一角、ドラケン侯爵と言えども、正面切ってザフトのような強大な貴族と争うのは分が悪い。私の父上はオスト公との仲が良好だからそういう事にはならなかったけど、ザフトは王都とドラケンに挟まれた格好だ。ドラケンに睨みを利かせる必要はあるだろうね」
ヨシュア君にしてみれば至極当然といった感じだ。
でも、それなら……
「そのザフトの寄子の貴族共を、無力化してしまえばいいのではないか?」
なんだろう? すごくワクワクした顔でアーテルが言うんだ。もう獲物を見つけたみたいな感じになってるよ。
「実際問題、アーテル様の仰ることは非常に良い案だよ。ザフトの力を削ぐと同時に、ドラケンに恩を売る事も出来る」
「そっか。後方の備えを排除した上でドラケン侯爵が動く気配を見せるだけで、ザフト公爵は領地に釘付けにされちゃうって事だね」
「そう、ショーン君の言う通り。何も直接大軍勢をぶつけ合うだけが戦争じゃないのさ」
さすがヨシュア君、貴族っていうのも難しいんだね。僕等は戦場で生き残る事だけを考えていればいいけど、人の上に立つというのは本当に視野を広く持たなくちゃいけない。
でもそれは僕が考える事じゃないんだから、僕等としては人々を導く人間が有能である事を願うばかりだ。
「それよりも先に、ドラケン侯爵が敵か味方かを見極めるためにも、先に接触した方がいいのかな?」
「いや、ザフト公爵の配下がドラケン領に対して警戒をしている事の裏を取るのが先だろうね。そうなれば、寄子の貴族の首を持ってドラケン侯爵に土産として渡せばいい」
「ご主人様、ヨシュア君の案は効果的かと。わずかこの人数でザフト公配下の貴族共を手土産に持って行ったとなれば、ご主人様の武威も跳ね上がります。ドラケン侯爵も聞く耳を持たざるを得ないでしょう」
そっか。ヨシュア君に加えてノワールまでそう言うなら、何やら確信めいたものがあるな。でもさ。
「え? この人数でやるの?」
ヨシュア君が素っ頓狂な声を上げる。
「ヨシュア君。他に誰がいるんです?」
「いや、それはそうなんだけど……」
ノワールにジト目で見られ、ヨシュア君がしぼんでいく。
「まあ、そんなに心配するな。その、寄子の貴族共の軍が集結する前なら数百程度の戦力だろう? 各個撃破していけば良いのだ。いや、敢えて集結させて纏まった数を屠った方が効果的か?」
アーテルが脳筋な発言をしてヨシュア君をさらに驚かせる。でも彼女の言う事は全く不可能じゃないんだよね。今までは闇に紛れて奇襲をかけるのが一番僕らしい戦い方だったけど、『ブーメラン』がくれたヒントのお陰で魔法の大量ストックというとんでもないチートを手に入れた。
「僕一人で数百人分以上の魔法使いの戦力がある。面制圧なら数千程度の相手、敗走させるのは簡単だよ、ヨシュア君」
魔法に対して何等かの手を打っている者もいるかも知れないけど、それならそれで直接倒せば問題ない。プラチナランカークラスのバケモノでもいない限り、僕達が人間に負けるビジョンが思い浮かばないよ。
「よし、取り敢えず方針は決まったね。じゃあ僕は特大のヤツをストックするから、みんなは自由に過ごしてて?」
「うむ、ではヨシュア君、また我とやろうではないか?」
「へ?」
「あら、是非私も混ぜて欲しいのだけれど?」
「ええ?」
「「ヨシュア君、二対一で」」
「……」
大変だね、ヨシュア君。ノワールとアーテルを相手にだなんて。頑張って生き伸びてくれ。
0
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる