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四章
ヨシュア&シェラvsサテライトトレント
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**ヨシュア君視点でお送りいたします**
なるほど、ショーン君の戦い、参考になった。つまり、私とトレントは相性がいい敵という事だね!
とは言っても、私だけなら逆風の盾で防御しながらサテライトトレントまで間合いを詰めて、フレイムブレイドの一撃を加える事も出来るけど、シェラから離れるのは得策じゃない。
何しろ木の葉のカッターはトレントの意思で操作されているが如く、動きが不規則なんだ。だから私がシェラのカバーもする。その間に彼女の魔力が練れたなら、その時こそ反撃のチャンスだ。
切り裂きに来る木の葉と、容赦なく打ち据えてくる鋭い枝。どちらも逆風の盾で跳ね返し、時折枝の攻撃にフレイムブレイドでカウンターを入れ、枝を燃やそうとする。
その間もシェラは巨人族の盾でガッチリとガードし、多少のかすり傷はあるものの集中力を乱される程ではない。
シェラのスキル、『タンク増設』で一時的に魔力容量のマックス値を上げ、さらに『閃き』で今現在出来得る最適な魔法を発現させる。
私はその時を待ち、ひたすら受けの戦法だ。
「ヨシュア様! あと少しです!」
巨人族の盾で必死に耐え忍びながらも、盾の陰から褐色の肌を覗かせ、煌びやかな黒曜の瞳で微笑んで見せた。苦境の最中に見せる彼女の笑顔こそ、最高のバフじゃないか。
自分から攻め込めればもっと楽な展開にも持ち込める。しかし私には彼女を守る使命がある故、敢えて守り耐えるこの戦術。耐える事は苦しい。
しかし彼女の笑顔を守る為に。
「ヨシュア様、行けます!」
背後からそう叫んだシェラの身体から、黒い魔力が竜巻のように旋風のように立ち上がる。その魔力の旋風はサテライトトレントを包み込むように覆い隠した。すると、あれだけ激しく攻撃してきた木の葉のカッターと枝の鞭がピタリと止まる。
「よく頑張った! あとは任せて!」
シェラの頑張りに私も応えてみせよう。
影の中での特訓、そしてショーン君のバフによる身体能力の底上げ。自分自身どれだけ強くなったのか試すには、この戦いは絶好の機会。
父上、そして兄上から借り受けたこのフレイムブレイドを右手に。レベッカ女王陛下より下賜された逆風の盾を左手に。動けなくなっているサテライトトレントに向かって駆けて行く。
どうにか動こうともがいているサテライトトレントは、ギシギシと軋む音をさせるだけで身動きが取れない。シェラの行動阻害の威力も随分と上がったものだ。
私は斬るのではなく、フレイムブレイドを幹の深くまで突き刺した。これがさっきショーン君が見せてくれた『ヒント』だ。
そのまま剣に魔力を込めると、赤熱化する刃が青白くなっていく。これは刃がより高温で熱せられている事の証。
今までの私では、この大木の幹に剣を突き入れても、これほど深くまで到達させる事は出来なかったし、刃をが青白くなるまで魔力を流し込む事も出来なかった。これもすべて影の中でのシゴキ……ゴホン、失言だ。訂正しよう。特訓によるものだ。パワー、スピード、魔力。全てにおいて以前の数倍になっている実感がある。
「すごい……ヨシュア様もサテライトトレントを燃やしてしまった……」
シェラが感慨深げにそう呟くのが聞こえた。
サテライトトレントに十分に火が回った事を確認し、フレイムブレイドをを引き抜きシェラの下へと戻る。
ふと周囲を見れば、ノワール、アーテルの両名もサテライトトレントを遊び半分で圧倒しているように見える。ショーン君は中央に聳え立つマザートレントを見上げ、何を考えているのやら。
「ヨシュア様、お見事でございました」
少しだけ頬を染めたシェラがそう言って迎えてくれる。
「いや、シェラのバインドも素晴らしかったよ。でも、ショーン君のバフがあってこそ、という側面もある」
「はい」
「そのバフが無くても、今以上のパフォーマンスを発揮できるよう精進するよ」
「私もがんばります!」
出会った当初と比べると、随分いい表情をするようになったものだ。この笑顔を曇らせぬように、私も頑張って行こう。
なるほど、ショーン君の戦い、参考になった。つまり、私とトレントは相性がいい敵という事だね!
とは言っても、私だけなら逆風の盾で防御しながらサテライトトレントまで間合いを詰めて、フレイムブレイドの一撃を加える事も出来るけど、シェラから離れるのは得策じゃない。
何しろ木の葉のカッターはトレントの意思で操作されているが如く、動きが不規則なんだ。だから私がシェラのカバーもする。その間に彼女の魔力が練れたなら、その時こそ反撃のチャンスだ。
切り裂きに来る木の葉と、容赦なく打ち据えてくる鋭い枝。どちらも逆風の盾で跳ね返し、時折枝の攻撃にフレイムブレイドでカウンターを入れ、枝を燃やそうとする。
その間もシェラは巨人族の盾でガッチリとガードし、多少のかすり傷はあるものの集中力を乱される程ではない。
シェラのスキル、『タンク増設』で一時的に魔力容量のマックス値を上げ、さらに『閃き』で今現在出来得る最適な魔法を発現させる。
私はその時を待ち、ひたすら受けの戦法だ。
「ヨシュア様! あと少しです!」
巨人族の盾で必死に耐え忍びながらも、盾の陰から褐色の肌を覗かせ、煌びやかな黒曜の瞳で微笑んで見せた。苦境の最中に見せる彼女の笑顔こそ、最高のバフじゃないか。
自分から攻め込めればもっと楽な展開にも持ち込める。しかし私には彼女を守る使命がある故、敢えて守り耐えるこの戦術。耐える事は苦しい。
しかし彼女の笑顔を守る為に。
「ヨシュア様、行けます!」
背後からそう叫んだシェラの身体から、黒い魔力が竜巻のように旋風のように立ち上がる。その魔力の旋風はサテライトトレントを包み込むように覆い隠した。すると、あれだけ激しく攻撃してきた木の葉のカッターと枝の鞭がピタリと止まる。
「よく頑張った! あとは任せて!」
シェラの頑張りに私も応えてみせよう。
影の中での特訓、そしてショーン君のバフによる身体能力の底上げ。自分自身どれだけ強くなったのか試すには、この戦いは絶好の機会。
父上、そして兄上から借り受けたこのフレイムブレイドを右手に。レベッカ女王陛下より下賜された逆風の盾を左手に。動けなくなっているサテライトトレントに向かって駆けて行く。
どうにか動こうともがいているサテライトトレントは、ギシギシと軋む音をさせるだけで身動きが取れない。シェラの行動阻害の威力も随分と上がったものだ。
私は斬るのではなく、フレイムブレイドを幹の深くまで突き刺した。これがさっきショーン君が見せてくれた『ヒント』だ。
そのまま剣に魔力を込めると、赤熱化する刃が青白くなっていく。これは刃がより高温で熱せられている事の証。
今までの私では、この大木の幹に剣を突き入れても、これほど深くまで到達させる事は出来なかったし、刃をが青白くなるまで魔力を流し込む事も出来なかった。これもすべて影の中でのシゴキ……ゴホン、失言だ。訂正しよう。特訓によるものだ。パワー、スピード、魔力。全てにおいて以前の数倍になっている実感がある。
「すごい……ヨシュア様もサテライトトレントを燃やしてしまった……」
シェラが感慨深げにそう呟くのが聞こえた。
サテライトトレントに十分に火が回った事を確認し、フレイムブレイドをを引き抜きシェラの下へと戻る。
ふと周囲を見れば、ノワール、アーテルの両名もサテライトトレントを遊び半分で圧倒しているように見える。ショーン君は中央に聳え立つマザートレントを見上げ、何を考えているのやら。
「ヨシュア様、お見事でございました」
少しだけ頬を染めたシェラがそう言って迎えてくれる。
「いや、シェラのバインドも素晴らしかったよ。でも、ショーン君のバフがあってこそ、という側面もある」
「はい」
「そのバフが無くても、今以上のパフォーマンスを発揮できるよう精進するよ」
「私もがんばります!」
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