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121話 VS黒翼の天使 関雲長
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ジャンヌが黒翼の天使を圧倒している空域からほど近い場所。
近付く関羽を迎撃した魔力光線が紙一重で躱され、さらに接近する関羽を左拳で殴りにいく黒翼の天使。
「ぬううん!」
関羽はその拳を自らの蹴りで弾き飛ばす。体格差はおよそ五倍。黒翼の天使の拳の一撃は、関羽を弾き飛ばすと思われた。しかし逆に弾かれたのは巨大な拳の方だった。
青緑の燐光を身に纏った関羽は、左腕を弾かれガラ空きになった左胸付近へと、三度、四度と斬撃を浴びせる。青龍と、自らの気を練り込んだ真空の刃が飛ぶ。
関羽の属性『斬』が乗せられたその真空の刃は、黒翼の天使を覆う障壁を切り裂いて、僅かながらも切り傷を付ける事に成功する。
「ぬう!」
クリミアの戦いでは、ファントムの20mm機関砲ですら、超至近距離でなければ突破できなかった障壁を、やや離れていた場所からの斬撃で突破した関羽だが、どうにもその結果には不服そうだった。
「やはり直接斬り付けねばならぬか」
関羽はそのまま青龍偃月刀を腰だめに構え直し、さらに黒翼の天使の懐へと肉薄した。
関羽が選択したのは超接近戦。リーチで負ける相手と戦うには定石の戦法と言えるが、それ以上に必殺の魔力光線を封じる目的が大きい。
青龍と融合した関羽は、龍としての能力を受け継いでいた。飛行能力、膂力、そして防御力。身に纏う青緑の燐光は、龍鱗そのものと言ってもいい。いかに天使の大質量とはいえ、ただの殴る蹴ると言った攻撃は、今の関羽にとっては脅威とはなり得なかった。
超接近戦に持ち込む事により、黒翼の天使の攻撃手段はその殴る蹴るに限定されてしまっている。万物を断つという関羽の属性『斬』を乗せた攻撃は、黒翼の天使を徐々に追い詰めていった。
ただ、優勢だからと言って安心は出来ない。黒翼の天使には外からの攻撃を完全に遮断し、自らのダメージを回復する『球体モード』がある。その身体を黒翼が包む前に勝負を決しなければ、長期戦を余儀なくされてしまうのだ。
身体を覆う障壁を破られ、ダメージを蓄積していく黒翼の天使は、ついに身体を丸めて黒翼に包まれようとするポーズに入った。
「させぬよ!」
二メートルを超える関羽の巨体を易々と覆い隠す程の翼が関羽の視界を覆う。黒翼の天使の防御能力は全てこの翼によるものであり、この翼さえ斬り落とせばダルマ同然になる。しかしそれこそが最も困難な事でもあった。
しかし、聖獣青龍と融合を果たした今の関羽は、黒翼の天使すら圧倒する力を持っていた。
「コォォォォォォ……」
関羽は青龍偃月刀を腰だめに構え、何かの呼吸法のように息を吸いながらタメを作り始めた。関羽を包む青緑の燐光が輝きを増していき、さらにその輝きが青龍偃月刀へと流れ込んで行く。
「青龍ノ咆哮・斬式」
関羽を包む燐光が全て青龍偃月刀へと流れ込んだ時、彼は静かに技の名前を口にした。そして青龍偃月刀を一閃、二閃、三閃。
身体を包み込もうとしていた黒翼は、最初の二回の斬撃で無残にも斬り裂かれ、天使を覆っていた障壁は消え去った。そして最後の一閃が天使の首を斬り落とした。
「万物を斬り捨てる我が属性と、万物を破壊する龍の咆哮。これを乗せた青龍偃月刀に斬れぬものなし」
墜落していく黒翼の天使を眼下に見下ろし、関羽は満足気に頷いた。
近付く関羽を迎撃した魔力光線が紙一重で躱され、さらに接近する関羽を左拳で殴りにいく黒翼の天使。
「ぬううん!」
関羽はその拳を自らの蹴りで弾き飛ばす。体格差はおよそ五倍。黒翼の天使の拳の一撃は、関羽を弾き飛ばすと思われた。しかし逆に弾かれたのは巨大な拳の方だった。
青緑の燐光を身に纏った関羽は、左腕を弾かれガラ空きになった左胸付近へと、三度、四度と斬撃を浴びせる。青龍と、自らの気を練り込んだ真空の刃が飛ぶ。
関羽の属性『斬』が乗せられたその真空の刃は、黒翼の天使を覆う障壁を切り裂いて、僅かながらも切り傷を付ける事に成功する。
「ぬう!」
クリミアの戦いでは、ファントムの20mm機関砲ですら、超至近距離でなければ突破できなかった障壁を、やや離れていた場所からの斬撃で突破した関羽だが、どうにもその結果には不服そうだった。
「やはり直接斬り付けねばならぬか」
関羽はそのまま青龍偃月刀を腰だめに構え直し、さらに黒翼の天使の懐へと肉薄した。
関羽が選択したのは超接近戦。リーチで負ける相手と戦うには定石の戦法と言えるが、それ以上に必殺の魔力光線を封じる目的が大きい。
青龍と融合した関羽は、龍としての能力を受け継いでいた。飛行能力、膂力、そして防御力。身に纏う青緑の燐光は、龍鱗そのものと言ってもいい。いかに天使の大質量とはいえ、ただの殴る蹴ると言った攻撃は、今の関羽にとっては脅威とはなり得なかった。
超接近戦に持ち込む事により、黒翼の天使の攻撃手段はその殴る蹴るに限定されてしまっている。万物を断つという関羽の属性『斬』を乗せた攻撃は、黒翼の天使を徐々に追い詰めていった。
ただ、優勢だからと言って安心は出来ない。黒翼の天使には外からの攻撃を完全に遮断し、自らのダメージを回復する『球体モード』がある。その身体を黒翼が包む前に勝負を決しなければ、長期戦を余儀なくされてしまうのだ。
身体を覆う障壁を破られ、ダメージを蓄積していく黒翼の天使は、ついに身体を丸めて黒翼に包まれようとするポーズに入った。
「させぬよ!」
二メートルを超える関羽の巨体を易々と覆い隠す程の翼が関羽の視界を覆う。黒翼の天使の防御能力は全てこの翼によるものであり、この翼さえ斬り落とせばダルマ同然になる。しかしそれこそが最も困難な事でもあった。
しかし、聖獣青龍と融合を果たした今の関羽は、黒翼の天使すら圧倒する力を持っていた。
「コォォォォォォ……」
関羽は青龍偃月刀を腰だめに構え、何かの呼吸法のように息を吸いながらタメを作り始めた。関羽を包む青緑の燐光が輝きを増していき、さらにその輝きが青龍偃月刀へと流れ込んで行く。
「青龍ノ咆哮・斬式」
関羽を包む燐光が全て青龍偃月刀へと流れ込んだ時、彼は静かに技の名前を口にした。そして青龍偃月刀を一閃、二閃、三閃。
身体を包み込もうとしていた黒翼は、最初の二回の斬撃で無残にも斬り裂かれ、天使を覆っていた障壁は消え去った。そして最後の一閃が天使の首を斬り落とした。
「万物を斬り捨てる我が属性と、万物を破壊する龍の咆哮。これを乗せた青龍偃月刀に斬れぬものなし」
墜落していく黒翼の天使を眼下に見下ろし、関羽は満足気に頷いた。
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