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病に倒れた私から婚約者を奪おうとした妹の悪しき恋心は、遂に終わりを迎えました──。
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私は学園卒業後、交際して居る彼と婚約し共に暮らす事になって居た。
しかし、それを目前にし私は体調を崩してしまった。
私は何とか学園を卒業できたものの、彼の家に行く事が出来ないで居る。
すると、そんな私の不幸を心から喜ぶ者が─。
それは、私の婚約者に横恋慕する妹だった。
「体を悪くした婚約者を持ってしまうなど…彼が可哀そうよ。いっそお姉様に代わり、私が彼の元へ行こうかしら。」
「そんな…私は必ず元気になるから、彼にこれ以上ちょっかいをかけるのは辞めて頂戴!」
しかし、妹は意地の悪い笑みを浮かべこう言った。
「病だけじゃなく…お姉様には、他にも駄目な所が沢山あるじゃない。私と違って顔は地味だし、性格もつまらないし…何より、この家の長女としてあるべき力を持って居ない。私だったら、そんな女を婚約者にしたいとは思わないわ。」
そして妹は…私がベッドから起き上がれないのを良い事に、私の制止を振り切り彼の元へと行ってしまった。
確かに、私には女としての魅力は無いかも知れない…。
それに、妹が言ったあの力も─。
でも、彼はそんな私を好きだと言ってくれたのよ─。
するとその夜…私は不思議な夢を見た。
そして朝になると、私の身体はすっかり元気になって居た─。
その後、私はすぐに婚約者の元へと向かった。
勿論、妹を止める為だ。
そして彼の家に着けば…そこには、彼の前で涙する妹の姿があった─。
「私を一晩中物置に押し込めておくなんて酷い!私はただ、あなたの傍に居たいだけなのに…!」
「だから、その気持ちが迷惑なんだ。急に押しかけて来て、姉と別れ自分を婚約者にしろなど…そんなの受け入れられる訳ないだろう!?」
「お姉様のどこが良いのよ!顔も性格も地味だし…何より、あの家の長女に備わるとされる精霊に愛されし力を持って居ない!あの女は出来損ないよ─!」
そんな妹の言葉に…私は、とうとう我慢ならず部屋に入った。
「お、お姉様…どうしてここに!?体はもう治ったの!?」
「えぇ、昨日の夜の内にすっかり善くなったわ。」
「そんな馬鹿な…。あの薬を飲んだら、まだ暫くは起き上がれないはず…あッ!?」
妹は、咄嗟に口に手を当てたが…もう遅かった。
「精霊が教えてくれた通り、私の体調不良はあなたの仕業だったのね。」
「精霊って、まさか─!」
「そうよ。昨日の夜、夢に精霊が出て来てから…私は精霊の声を聞く事ができ、その姿を目に見る事も出来る様になった。それにより、私は無事健康な体を取り戻し…更には、あなたが私の食事に危険な薬物を混ぜて居た事を知る事となったのよ。」
するとそれを聞いて居た婚約者は、妹をその場で取り押さえこう言った。
「お前のような悪女、誰が好きになるものか!お前は物置ではなく、牢の中に入って居ろ!それから、お前は何も分かって居ないようだが…俺は彼女にその力があろうがなかろうが、そんな事は関係なく彼女を愛して居る。お前と違い心の綺麗な彼女を、俺はこの先も変わらず大事にして行くんだ。」
そんな彼の言葉に、妹はその場にガクリと崩れ落ちたのだった─。
その後、妹は駆けつけた憲兵に連行される事に─。
そして、姉の私に毒を持った事に加え…精霊に愛される娘を傷付けたとして、一生牢の中で過ごす事になってしまった。
その結果…妹の悪しき恋心は遂に叶う事は無く、終わりを迎えたのだった─。
一方、私はと言うと…この力に目覚めたおかげで、様々な幸運が舞い込む事に─。
するとそんな私を婚約者として迎えた彼の家は、瞬く間に事業が軌道に乗り…更には偶然購入した土地が、宝石の産出地だと判明したりと良い事ばがり続いた。
そしてそれらは全て私と精霊のおかげだと、彼の両親や使用人たちは私をとても大事にしてくれた。
勿論、婚約者である彼も喜んでくれたが…私が元気な体を取り戻す事が出来て嬉しい…妹に、自分達の仲を永遠に邪魔される心配がなくなった事が何より嬉しいと言ってくれた。
私は、そんな彼を何て欲の無い人だと思うと同時に…そういう純粋な彼だからこそ、この先もずっと一緒に居たいのだと思い…それが叶う事を、心の底から嬉しく思うのだった─。
しかし、それを目前にし私は体調を崩してしまった。
私は何とか学園を卒業できたものの、彼の家に行く事が出来ないで居る。
すると、そんな私の不幸を心から喜ぶ者が─。
それは、私の婚約者に横恋慕する妹だった。
「体を悪くした婚約者を持ってしまうなど…彼が可哀そうよ。いっそお姉様に代わり、私が彼の元へ行こうかしら。」
「そんな…私は必ず元気になるから、彼にこれ以上ちょっかいをかけるのは辞めて頂戴!」
しかし、妹は意地の悪い笑みを浮かべこう言った。
「病だけじゃなく…お姉様には、他にも駄目な所が沢山あるじゃない。私と違って顔は地味だし、性格もつまらないし…何より、この家の長女としてあるべき力を持って居ない。私だったら、そんな女を婚約者にしたいとは思わないわ。」
そして妹は…私がベッドから起き上がれないのを良い事に、私の制止を振り切り彼の元へと行ってしまった。
確かに、私には女としての魅力は無いかも知れない…。
それに、妹が言ったあの力も─。
でも、彼はそんな私を好きだと言ってくれたのよ─。
するとその夜…私は不思議な夢を見た。
そして朝になると、私の身体はすっかり元気になって居た─。
その後、私はすぐに婚約者の元へと向かった。
勿論、妹を止める為だ。
そして彼の家に着けば…そこには、彼の前で涙する妹の姿があった─。
「私を一晩中物置に押し込めておくなんて酷い!私はただ、あなたの傍に居たいだけなのに…!」
「だから、その気持ちが迷惑なんだ。急に押しかけて来て、姉と別れ自分を婚約者にしろなど…そんなの受け入れられる訳ないだろう!?」
「お姉様のどこが良いのよ!顔も性格も地味だし…何より、あの家の長女に備わるとされる精霊に愛されし力を持って居ない!あの女は出来損ないよ─!」
そんな妹の言葉に…私は、とうとう我慢ならず部屋に入った。
「お、お姉様…どうしてここに!?体はもう治ったの!?」
「えぇ、昨日の夜の内にすっかり善くなったわ。」
「そんな馬鹿な…。あの薬を飲んだら、まだ暫くは起き上がれないはず…あッ!?」
妹は、咄嗟に口に手を当てたが…もう遅かった。
「精霊が教えてくれた通り、私の体調不良はあなたの仕業だったのね。」
「精霊って、まさか─!」
「そうよ。昨日の夜、夢に精霊が出て来てから…私は精霊の声を聞く事ができ、その姿を目に見る事も出来る様になった。それにより、私は無事健康な体を取り戻し…更には、あなたが私の食事に危険な薬物を混ぜて居た事を知る事となったのよ。」
するとそれを聞いて居た婚約者は、妹をその場で取り押さえこう言った。
「お前のような悪女、誰が好きになるものか!お前は物置ではなく、牢の中に入って居ろ!それから、お前は何も分かって居ないようだが…俺は彼女にその力があろうがなかろうが、そんな事は関係なく彼女を愛して居る。お前と違い心の綺麗な彼女を、俺はこの先も変わらず大事にして行くんだ。」
そんな彼の言葉に、妹はその場にガクリと崩れ落ちたのだった─。
その後、妹は駆けつけた憲兵に連行される事に─。
そして、姉の私に毒を持った事に加え…精霊に愛される娘を傷付けたとして、一生牢の中で過ごす事になってしまった。
その結果…妹の悪しき恋心は遂に叶う事は無く、終わりを迎えたのだった─。
一方、私はと言うと…この力に目覚めたおかげで、様々な幸運が舞い込む事に─。
するとそんな私を婚約者として迎えた彼の家は、瞬く間に事業が軌道に乗り…更には偶然購入した土地が、宝石の産出地だと判明したりと良い事ばがり続いた。
そしてそれらは全て私と精霊のおかげだと、彼の両親や使用人たちは私をとても大事にしてくれた。
勿論、婚約者である彼も喜んでくれたが…私が元気な体を取り戻す事が出来て嬉しい…妹に、自分達の仲を永遠に邪魔される心配がなくなった事が何より嬉しいと言ってくれた。
私は、そんな彼を何て欲の無い人だと思うと同時に…そういう純粋な彼だからこそ、この先もずっと一緒に居たいのだと思い…それが叶う事を、心の底から嬉しく思うのだった─。
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