16 / 140
離縁し戻って来た義姉に夫を奪われた私は、邪魔者だと家を出て行かされる事になりました。
しおりを挟む
私の姉が、離縁し家に戻って来た。
原因は子供が出来なかった事と性格の不一致だそうだが…義姉は元夫となった殿方の事にかなりの不満を持って居るようだった。
するとそんな義姉を私の夫は優しく宥めた…と言うか、女王様のように扱いご機嫌を取った。
夫は昔からこの美しい義姉を崇拝して居るところがあり…突然舞い戻って居た彼女に、それはもう浮かれて居た。
すると義姉はそんな夫を気に入り、まるで下僕のように扱い始めた。
彼女は飴と鞭を上手く使い分け、夫の心を意のままに操り…夫はそんな義姉に益々のめり込んでいくのだった。
いくら妻の私が義姉と距離を置くように言っても、全く聞く耳を持たない。
それどころか夫は、私が義姉の事を悪く言って居ると彼女に告げ口し…そのせいで、私は義姉から虐められる羽目になった。
そして遂に、夫と義姉の楽しい生活を邪魔する女だと認識されてしまい…二人から家を追い出される事に─。
義姉に虐められ、夫に一方的に離縁され…とんだ目に遭ってしまったわ。
義姉が帰って来た事で、私の人生は滅茶苦茶よ─。
ガクリと肩を落とし実家へ帰る私だったが…その道中、偶然にも義姉の元夫である殿方と出会った。
彼は義姉に対しとても怒って居て、今から彼女の元を訪ねるつもりだと言う。
そしてその訳を聞けば、義姉から聞かされた離縁の理由と彼の話が全く違う事に私は驚かされた。
義姉は子供が出来なかったのは夫が種なしだったからだと言い…彼の身体に欠陥があった事が原因だと私や夫、その他周囲の者達に言いふらした。
更に、夫はケチな性格で自分に何も買ってくれない…そのせいで不自由な思いを沢山させられたと嘆いて居た。
そしてその事があったから、私の夫は彼女にあそこ迄入れ込んだし…周囲の者も彼女に同情したのだ。
だが、実際は全く違って居たようで…子どもは出来なかった訳ではない、敢えて作らなかったのだ。
そしてそれは、義姉が浮気ばかりして居たからで…今子が出来たら、その父親が誰の子か分からなくなってしまうからと言う事だった。
また彼は、義姉に敢えてお金を必要以上に使わせなかったそうで…それは彼女が無駄遣いばかりし、彼の財産を大きく減らした為だった。
なのに義姉ときたら、彼を悪者に仕立て上げ…それを皆に言い振らして居る。
そのせいで彼は世間から白い目で見られる事になり…事業は傾き始め、今大変な思いをして居るらしい。
するとその原因を作った義姉に彼は大層立腹…彼女に侮辱され被害を被ったとし、その慰謝料を請求するつもりがあると言う。
そこで私は、義姉は私の元夫と一緒に居て彼の財産を好き勝手使える立場にある…だから今ならあなたが望む慰謝料を取れると教えてあげた。
それを聞いた彼は私に礼を言うと去って行き…私は二人の幸せが間もなく終わる事を想像し、乾いた笑みを浮かべるのだった─。
その後、元夫に突撃された義姉は慰謝料を拒否したが…払わないなら訴えると言われ、私の元夫に泣きついた。
小心者の元夫は、泣く泣く義姉に言われた通り彼に慰謝料を支払ったが…これまでの義姉の無駄遣いもあり、彼の財産はすっからかんになってしまった。
するとそれを知った義姉は、貧乏になったあなたに用はないと彼を捨てようとしたが…そんな義姉に流石の彼も腹を立てたらしく、彼女の元夫に好きにしたら良いと義姉を引き渡してしまった。
その結果、義姉は自身の元夫に連れて行かれる羽目になり…これまでの恨みだと暫く彼の家で使用人としてこき使われた後、娼館へと売り飛ばされる事となった。
義姉は中身はともかく見た目だけは極上だから、多少年齢が高くても需要があると言う事だろう。
そして私の元夫は、義姉を愛した事で財産を失うどころか事業も傾き…やがて多額の負債を抱え破産、その地から姿を消した。
彼からは別れる際に慰謝料を貰って居たから、どうなっても構わなかったけれど…かなり悲惨な末路を迎えてしまったわね。
一方、私はと言うと…受け取った慰謝料を元手に、友人と事業を立ち上げた。
彼は学園時代に仲が良かった人で、その頃から一緒に何か面白い事をやってみたいと語って居たのだ。
でもそれは、私の結婚で一度立ち消えになったが…後にこうして実現する事となった。
そして私達は公私共に過ごすようになり…何時しか恋仲となった。
私達の交際は順調そのもので…今手掛けて居る事業内容が落ち着いたら彼と結婚する約束になって居て、私はその日を迎えるのを心待ちにして居るわ─。
原因は子供が出来なかった事と性格の不一致だそうだが…義姉は元夫となった殿方の事にかなりの不満を持って居るようだった。
するとそんな義姉を私の夫は優しく宥めた…と言うか、女王様のように扱いご機嫌を取った。
夫は昔からこの美しい義姉を崇拝して居るところがあり…突然舞い戻って居た彼女に、それはもう浮かれて居た。
すると義姉はそんな夫を気に入り、まるで下僕のように扱い始めた。
彼女は飴と鞭を上手く使い分け、夫の心を意のままに操り…夫はそんな義姉に益々のめり込んでいくのだった。
いくら妻の私が義姉と距離を置くように言っても、全く聞く耳を持たない。
それどころか夫は、私が義姉の事を悪く言って居ると彼女に告げ口し…そのせいで、私は義姉から虐められる羽目になった。
そして遂に、夫と義姉の楽しい生活を邪魔する女だと認識されてしまい…二人から家を追い出される事に─。
義姉に虐められ、夫に一方的に離縁され…とんだ目に遭ってしまったわ。
義姉が帰って来た事で、私の人生は滅茶苦茶よ─。
ガクリと肩を落とし実家へ帰る私だったが…その道中、偶然にも義姉の元夫である殿方と出会った。
彼は義姉に対しとても怒って居て、今から彼女の元を訪ねるつもりだと言う。
そしてその訳を聞けば、義姉から聞かされた離縁の理由と彼の話が全く違う事に私は驚かされた。
義姉は子供が出来なかったのは夫が種なしだったからだと言い…彼の身体に欠陥があった事が原因だと私や夫、その他周囲の者達に言いふらした。
更に、夫はケチな性格で自分に何も買ってくれない…そのせいで不自由な思いを沢山させられたと嘆いて居た。
そしてその事があったから、私の夫は彼女にあそこ迄入れ込んだし…周囲の者も彼女に同情したのだ。
だが、実際は全く違って居たようで…子どもは出来なかった訳ではない、敢えて作らなかったのだ。
そしてそれは、義姉が浮気ばかりして居たからで…今子が出来たら、その父親が誰の子か分からなくなってしまうからと言う事だった。
また彼は、義姉に敢えてお金を必要以上に使わせなかったそうで…それは彼女が無駄遣いばかりし、彼の財産を大きく減らした為だった。
なのに義姉ときたら、彼を悪者に仕立て上げ…それを皆に言い振らして居る。
そのせいで彼は世間から白い目で見られる事になり…事業は傾き始め、今大変な思いをして居るらしい。
するとその原因を作った義姉に彼は大層立腹…彼女に侮辱され被害を被ったとし、その慰謝料を請求するつもりがあると言う。
そこで私は、義姉は私の元夫と一緒に居て彼の財産を好き勝手使える立場にある…だから今ならあなたが望む慰謝料を取れると教えてあげた。
それを聞いた彼は私に礼を言うと去って行き…私は二人の幸せが間もなく終わる事を想像し、乾いた笑みを浮かべるのだった─。
その後、元夫に突撃された義姉は慰謝料を拒否したが…払わないなら訴えると言われ、私の元夫に泣きついた。
小心者の元夫は、泣く泣く義姉に言われた通り彼に慰謝料を支払ったが…これまでの義姉の無駄遣いもあり、彼の財産はすっからかんになってしまった。
するとそれを知った義姉は、貧乏になったあなたに用はないと彼を捨てようとしたが…そんな義姉に流石の彼も腹を立てたらしく、彼女の元夫に好きにしたら良いと義姉を引き渡してしまった。
その結果、義姉は自身の元夫に連れて行かれる羽目になり…これまでの恨みだと暫く彼の家で使用人としてこき使われた後、娼館へと売り飛ばされる事となった。
義姉は中身はともかく見た目だけは極上だから、多少年齢が高くても需要があると言う事だろう。
そして私の元夫は、義姉を愛した事で財産を失うどころか事業も傾き…やがて多額の負債を抱え破産、その地から姿を消した。
彼からは別れる際に慰謝料を貰って居たから、どうなっても構わなかったけれど…かなり悲惨な末路を迎えてしまったわね。
一方、私はと言うと…受け取った慰謝料を元手に、友人と事業を立ち上げた。
彼は学園時代に仲が良かった人で、その頃から一緒に何か面白い事をやってみたいと語って居たのだ。
でもそれは、私の結婚で一度立ち消えになったが…後にこうして実現する事となった。
そして私達は公私共に過ごすようになり…何時しか恋仲となった。
私達の交際は順調そのもので…今手掛けて居る事業内容が落ち着いたら彼と結婚する約束になって居て、私はその日を迎えるのを心待ちにして居るわ─。
73
あなたにおすすめの小説
揺れぬ王と、その隣で均衡を保つ妃
ふわふわ
恋愛
婚約破棄の断罪の場で、すべては始まった。
王太子は感情に流され、公爵令嬢との婚約を解消する。
だが、その決断は王家と貴族社会の均衡を揺るがし、国そのものを危うくする一手だった。
――それでも彼女は、声を荒らげない。
問いただすのはただ一つ。
「そのご婚約は、国家にとって正当なものですか?」
制度、資格、責任。
恋ではなく“国家の構造”を示した瞬間、王太子は初めて己の立場を知る。
やがて選ばれるのは、感情ではなく均衡。
衝動の王子は、嵐を起こさぬ王へと変わっていく。
そして彼の隣には、常に彼女が立つ。
派手な革命も、劇的な勝利もない。
あるのは、小さな揺れを整え続ける日々。
遠雷を読み、火種を消し、疑念に居場所を与え、
声なき拍手を聞き取る。
これは――
嵐を起こさなかった王と、
その隣で国家の均衡を保ち続けた妃の物語。
メイクをしていたなんて俺を騙していたのか、と婚約破棄された令嬢は自分の素顔を見せる。素顔をみてまた婚約してくれと言ってももう遅い
朱之ユク
恋愛
メイクが大好きなお年頃のスカーレットは婚約者に自分がメイクをしていることを言うと、なんと婚約者のグレイからメイクをしているなんて俺を騙していたのかと言われて、なんと婚約破棄されてしまった。
最後の両親との話し合いの時にメイクをせずに挨拶に行ったら、やっぱりあの時の言葉は嘘だったと言われたけど、そんなことを言われてももう遅い。
私はメイクをしながら自由に生きていきます。
婚約破棄でお願いします
基本二度寝
恋愛
王太子の婚約者、カーリンは男爵令嬢に覚えのない悪行を並べ立てられた。
「君は、そんな人だったのか…」
王太子は男爵令嬢の言葉を鵜呑みにして…
※ギャグかもしれない
完結 愛される自信を失ったのは私の罪
音爽(ネソウ)
恋愛
顔も知らないまま婚約した二人。貴族では当たり前の出会いだった。
それでも互いを尊重して歩み寄るのである。幸いにも両人とも一目で気に入ってしまう。
ところが「従妹」称する少女が現れて「私が婚約するはずだった返せ」と宣戦布告してきた。
私の妹と結婚するから婚約破棄する? 私、弟しかいませんけど…
京月
恋愛
私の婚約者は婚約記念日に突然告白した。
「俺、君の妹のルーと結婚したい。だから婚約破棄してくれ」
「…わかった、婚約破棄するわ。だけどこれだけは言わせて……私、弟しかいないよ」
「え?」
こうして私は悪魔の誘惑に手を伸ばした
綴つづか
恋愛
何もかも病弱な妹に奪われる。両親の愛も、私がもらった宝物もーー婚約者ですらも。
伯爵家の嫡女であるルリアナは、婚約者の侯爵家次男ゼファーから婚約破棄を告げられる。病弱で天使のような妹のカリスタを抱き寄せながら、真実の愛を貫きたいというのだ。
ルリアナは、それを粛々と受け入れるほかなかった。
ゼファーとカリスタは、侯爵家より譲り受けた子爵領へと移り住み、幸せに暮らしていたらしいのだが。2年後、『病弱』な妹は、出産の際に命を落とす。
……その訃報にルリアナはひっそりと笑みを溢した。
妹に奪われてきた姉が巻き込まれた企みのお話。
他サイトにも掲載しています。※ジャンルに悩んで恋愛にしていますが、主人公に恋愛要素はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる