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16話 ねぇ、どうなってるの?
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俺を抱き上げ、ソファーへ腰を下ろしたノワールは、そのまま後ろから抱きしめ、首筋へ顔を埋めて動かなかった。
腕に込められた力はまるで万力。
逃がすつもりなんて一切ない。そんな意志がひしひしと伝わってくる。
「エミリオ、どういうことだよ。呪いは!?」
「僕に殿下を愛することは無理です」
……すごくいい笑顔で言い切った!?
愛想よくニコッと言うことじゃないだろ、それ。
「アルベルト様へ向けるその重苦しい愛情なんて、いりません。それはあなたのものですから」
「でも、でも、そうしたら呪いは……」
「七色の種は殿下にお譲りしました」
「へ?」
話が飛びすぎて、俺の頭がついていかない。
「女神の誓約があるのなら、殿下の体に宿る女神の力で上書きできないかって試したんです」
「……へ?」
「それでこの半年、いろいろ試して、ついに殿下に所有権を譲渡できたんです」
俺、知らないところで何が進行してたの?
「待って、ノワールの記憶は消したんじゃ? ……痛ったぁぁ!」
言った瞬間、首筋にガブッと噛みつかれた。
絶対血出た。これ、ツッコミじゃなくて攻撃だろ。
「俺からお前の記憶を消すなんてふざけたこと考えやがって、絶対ぇ許さん」
「エミリオ、話したの!?」
「いいえ、殿下はあの時意識があったそうですよ」
……え?
「全部聞かれておりましたよ。僕が話し始める前に『絶対アルを諦めないから手伝え』って言われましてね。それに同意しました」
「じゃあ、なんで記憶がないふりをしたの?」
ノワールのあの冷たい目。初対面みたいな距離感。
あれ全部、芝居……?
「もし俺に記憶があるって知ったら、お前……」
腹に回された腕へさらに力がこめられる。
「今度こそ確実に俺の記憶消して、すぐこの国から出て行っただろ」
「……っ」
「どうしてわかったって顔してるけどな。お前の行動パターンなんか知り尽くしてる。何年一緒にいたと思ってる」
「痛いっ、どうして噛むんだ!」
今度は肩を噛まれた。
手がふさがってるからって噛むのは良くない。
苦しいほどの抱擁のまま、ノワールは噛むのをやめて俺の肩に額をぐりぐり押しつけてくる。
少しだけ懐かしい甘えるときの癖。
可愛い、嬉しい。なのに今はなんだか怖い。
嬉しいのに怖い。心が忙しい。
「この薬を作ったやつを突き止めて、そいつを巻き込んで七色の種を調べまくった」
「だから休日も二人で頻繁に出かけてたのか……」
お付き合いは順調で、二人はデートに出かけているのだと思っていた。
けれど、どうやら違ったらしい。
記憶を消す薬を作ってもらったのは、ゲームでも「お助けアイテム」を売っていた、休日にしか開かない路地裏の怪しい店だった。
もちろん、買い物ができるのも休日限定だ。
あの店の店主と出会ったのは偶然だった。
ボランティア中に、実験で火傷を負ったという客が治療を求めてやってきた。
その人物こそが、あの店の店主だった。
火傷はかなり酷かったが、丁寧に治療したらとても感謝された。
その縁があったおかげで、話を持ちかけるのは驚くほど簡単だった。
まさかそんなところまで突き止められるとは……。
さすが主人公と攻略対象というべきか。
「殿下のお相手はアルベルト様。あなたです」
「でも……」
「俺はアル以外愛さねぇ」
真っ直ぐすぎる愛が、胸に刺さる。
嬉しいのに、怖くて、泣きたくて、どうしたらいいかわからない。
「エミリオはいいの? ノワールの事、好きじゃないの?」
「ありえませんが?」
え? なんでそんな冷たい目でノワールを見てるの?
あれ、これゲームより人間関係カオスになってない?
「それに僕が愛しているのはあなたです。アルベルト様」
「俺!?」
いきなり愛の告白!? 心臓に悪いんだけど!?
「敬愛しております。将来お側に置いて頂きたく…………」
「アルは俺のだぞ。エミリオ」
「ええ、殿下のような愛は望んでおりません。僕のはあくまで崇拝の意味です」
「そうじゃなかったら、とっくに消してる」
「学園を卒業したら、アルベルト様をお支えして共に生きていきたいのです」
ちょ、ちょっと待ってくれ。
突然将来の話とかぶっこんでくるの、普通に困る!!
俺はまだノワールの呪いのことで頭がいっぱいなのに!?
「優しいあなたは殿下の呪いを解かなければきっと後悔なさるでしょう?」
「それは、エミリオの役目……」
「僕は、殿下を愛せません!」
「俺も、アルしか愛せない」
まっすぐ俺だけを見るエミリオ。
後ろにいて見えないはずのノワールも俺を見ている気配がひしひし伝わってくる。
どちらの視線も重い! そして、熱量が高い!
ノワールの腕がぎゅっと強まり、気持ちを主張してくる。
……ほんと、この二人、どうしてここまで俺が好きなんだ?
間に挟まれて、俺の寿命、縮んでないか?
「エミリオは本当にノワールが好きじゃないの?」
「恋愛という意味でしたら僕は、道具屋のマスターをお慕いしておりますので」
「ええっ!?」
なんで!?
あの人ただのNPCだよ!? フラグすらないよ!?
愛がどこに落ちてるのかわからなすぎる!!
「アルベルト様が殿下の呪いを解いてくださったら、報告を兼ねて告白しにまいります」
ちょっと待て。
どうなってるんだ!?
もうわけが分からないよ!!
「そんなわけで、僕の将来の進退と、恋人が出来るかどうかはアルベルト様にかかっております。どうぞよろしくお願いします」
エミリオは完璧な笑顔を残し、すっと部屋を出ていった。
いやいやいや、待って!!
この状況で俺をノワールと二人きりにするのは絶対ダメだって!!
「あ、待って、待ってぇ!」
伸ばした手に、ノワールの手が重なった。
そのままソファーへ押し倒される。
「で、どうしたらこの七色の花は咲くんだ?」
「わかんない。真実の愛で咲くとしか……」
「ふぅん?」
ノワールはきらめく七色の種を手に取り、ためらいもなく口に含んだ。
「……ん!?」
そのまま俺に口づける。
舌ごと、種ごと押し込んでくる。
や、やめ! 種! 飲む!!
これディープキスとかそういう問題じゃなくて、誤飲事故っ!!!
「……ぁ、は……んっっ」
種を押し返す俺。
それを喉の奥へ押し込もうとするノワール。
舌と舌が滑って絡んで、息もできない。
両手は絡めたまま上に押さえつけられていて、抵抗もできない。
唾液で種がぬるぬる滑って、とうとう……。
ごくり。
「よし、飲んだな」
「よしじゃない! どうするんだ。出て来るの待つのか!?」
嫌だよ! 絶対きれいじゃない状態で出てくるじゃん!
トイレで探さなきゃいけないじゃん!
「真実の愛が何なのかわからん。だからお前を抱いて俺の愛を証明する」
にぃ、と唇を吊り上げたノワールの笑みは完全にヤンデレのそれだった。
絶対逃がさないって目をしてる。
もう逃げられないんだ。
胸が熱くて、怖くて、でも嬉しくて……。
こんなの、どう抵抗しろっていうんだよ。
腕に込められた力はまるで万力。
逃がすつもりなんて一切ない。そんな意志がひしひしと伝わってくる。
「エミリオ、どういうことだよ。呪いは!?」
「僕に殿下を愛することは無理です」
……すごくいい笑顔で言い切った!?
愛想よくニコッと言うことじゃないだろ、それ。
「アルベルト様へ向けるその重苦しい愛情なんて、いりません。それはあなたのものですから」
「でも、でも、そうしたら呪いは……」
「七色の種は殿下にお譲りしました」
「へ?」
話が飛びすぎて、俺の頭がついていかない。
「女神の誓約があるのなら、殿下の体に宿る女神の力で上書きできないかって試したんです」
「……へ?」
「それでこの半年、いろいろ試して、ついに殿下に所有権を譲渡できたんです」
俺、知らないところで何が進行してたの?
「待って、ノワールの記憶は消したんじゃ? ……痛ったぁぁ!」
言った瞬間、首筋にガブッと噛みつかれた。
絶対血出た。これ、ツッコミじゃなくて攻撃だろ。
「俺からお前の記憶を消すなんてふざけたこと考えやがって、絶対ぇ許さん」
「エミリオ、話したの!?」
「いいえ、殿下はあの時意識があったそうですよ」
……え?
「全部聞かれておりましたよ。僕が話し始める前に『絶対アルを諦めないから手伝え』って言われましてね。それに同意しました」
「じゃあ、なんで記憶がないふりをしたの?」
ノワールのあの冷たい目。初対面みたいな距離感。
あれ全部、芝居……?
「もし俺に記憶があるって知ったら、お前……」
腹に回された腕へさらに力がこめられる。
「今度こそ確実に俺の記憶消して、すぐこの国から出て行っただろ」
「……っ」
「どうしてわかったって顔してるけどな。お前の行動パターンなんか知り尽くしてる。何年一緒にいたと思ってる」
「痛いっ、どうして噛むんだ!」
今度は肩を噛まれた。
手がふさがってるからって噛むのは良くない。
苦しいほどの抱擁のまま、ノワールは噛むのをやめて俺の肩に額をぐりぐり押しつけてくる。
少しだけ懐かしい甘えるときの癖。
可愛い、嬉しい。なのに今はなんだか怖い。
嬉しいのに怖い。心が忙しい。
「この薬を作ったやつを突き止めて、そいつを巻き込んで七色の種を調べまくった」
「だから休日も二人で頻繁に出かけてたのか……」
お付き合いは順調で、二人はデートに出かけているのだと思っていた。
けれど、どうやら違ったらしい。
記憶を消す薬を作ってもらったのは、ゲームでも「お助けアイテム」を売っていた、休日にしか開かない路地裏の怪しい店だった。
もちろん、買い物ができるのも休日限定だ。
あの店の店主と出会ったのは偶然だった。
ボランティア中に、実験で火傷を負ったという客が治療を求めてやってきた。
その人物こそが、あの店の店主だった。
火傷はかなり酷かったが、丁寧に治療したらとても感謝された。
その縁があったおかげで、話を持ちかけるのは驚くほど簡単だった。
まさかそんなところまで突き止められるとは……。
さすが主人公と攻略対象というべきか。
「殿下のお相手はアルベルト様。あなたです」
「でも……」
「俺はアル以外愛さねぇ」
真っ直ぐすぎる愛が、胸に刺さる。
嬉しいのに、怖くて、泣きたくて、どうしたらいいかわからない。
「エミリオはいいの? ノワールの事、好きじゃないの?」
「ありえませんが?」
え? なんでそんな冷たい目でノワールを見てるの?
あれ、これゲームより人間関係カオスになってない?
「それに僕が愛しているのはあなたです。アルベルト様」
「俺!?」
いきなり愛の告白!? 心臓に悪いんだけど!?
「敬愛しております。将来お側に置いて頂きたく…………」
「アルは俺のだぞ。エミリオ」
「ええ、殿下のような愛は望んでおりません。僕のはあくまで崇拝の意味です」
「そうじゃなかったら、とっくに消してる」
「学園を卒業したら、アルベルト様をお支えして共に生きていきたいのです」
ちょ、ちょっと待ってくれ。
突然将来の話とかぶっこんでくるの、普通に困る!!
俺はまだノワールの呪いのことで頭がいっぱいなのに!?
「優しいあなたは殿下の呪いを解かなければきっと後悔なさるでしょう?」
「それは、エミリオの役目……」
「僕は、殿下を愛せません!」
「俺も、アルしか愛せない」
まっすぐ俺だけを見るエミリオ。
後ろにいて見えないはずのノワールも俺を見ている気配がひしひし伝わってくる。
どちらの視線も重い! そして、熱量が高い!
ノワールの腕がぎゅっと強まり、気持ちを主張してくる。
……ほんと、この二人、どうしてここまで俺が好きなんだ?
間に挟まれて、俺の寿命、縮んでないか?
「エミリオは本当にノワールが好きじゃないの?」
「恋愛という意味でしたら僕は、道具屋のマスターをお慕いしておりますので」
「ええっ!?」
なんで!?
あの人ただのNPCだよ!? フラグすらないよ!?
愛がどこに落ちてるのかわからなすぎる!!
「アルベルト様が殿下の呪いを解いてくださったら、報告を兼ねて告白しにまいります」
ちょっと待て。
どうなってるんだ!?
もうわけが分からないよ!!
「そんなわけで、僕の将来の進退と、恋人が出来るかどうかはアルベルト様にかかっております。どうぞよろしくお願いします」
エミリオは完璧な笑顔を残し、すっと部屋を出ていった。
いやいやいや、待って!!
この状況で俺をノワールと二人きりにするのは絶対ダメだって!!
「あ、待って、待ってぇ!」
伸ばした手に、ノワールの手が重なった。
そのままソファーへ押し倒される。
「で、どうしたらこの七色の花は咲くんだ?」
「わかんない。真実の愛で咲くとしか……」
「ふぅん?」
ノワールはきらめく七色の種を手に取り、ためらいもなく口に含んだ。
「……ん!?」
そのまま俺に口づける。
舌ごと、種ごと押し込んでくる。
や、やめ! 種! 飲む!!
これディープキスとかそういう問題じゃなくて、誤飲事故っ!!!
「……ぁ、は……んっっ」
種を押し返す俺。
それを喉の奥へ押し込もうとするノワール。
舌と舌が滑って絡んで、息もできない。
両手は絡めたまま上に押さえつけられていて、抵抗もできない。
唾液で種がぬるぬる滑って、とうとう……。
ごくり。
「よし、飲んだな」
「よしじゃない! どうするんだ。出て来るの待つのか!?」
嫌だよ! 絶対きれいじゃない状態で出てくるじゃん!
トイレで探さなきゃいけないじゃん!
「真実の愛が何なのかわからん。だからお前を抱いて俺の愛を証明する」
にぃ、と唇を吊り上げたノワールの笑みは完全にヤンデレのそれだった。
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