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性格や癖が出来上がったわけ

お父さん

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あたしの父は、消防士で役職持ちだ。
仕事で、命をかけて人々を救う…そんな父は尊敬出来る。

でも、家での父は大嫌いでした。

父は、両親と兄一人でとても貧しい家庭だったそうです。
家の家計のためにと、学校行きながらも、バイトをして
家計の足しになるようにと生きてきました。

そんな父は、責任感が強くて、優しい一面もある。
でも、裕福な家庭ではなかった為、勉強やお金に執着心があった。
そのせいか、大人になってもその性格が定着し
父との会話は、勉強か仕事か、しか無くて。

そして、典型的な昔気質なとこがあって頭が硬く
気障の荒い性格でした。

父は、きっとあたしの優柔不断な性格がイライラする原因だったのだろう。
あたしは、父が怖くて自分の意見が言えない癖が出来まして
いつも父の機嫌を伺う毎日でした。
そのせいか、人の顔色を伺う癖が出来ました。
だからこそ、そわそわしながら「えっと…どうしよう」となってしまう
そんなとこもあった訳です。

そして、あたしはあたしで勉強が嫌いだ。
たぶん「勉強好き!」なんて、少数派なんじゃないだろうか?
自分の興味がある事にしか熱を発さないタイプだったのだ。
なので、よく頭のいい姉に比べられては
あたしを馬鹿にすることしかなかったのです。
「おまえは、何してもあかんな」
「おまえは、何しても続かんからあかん」
決めつけられる毎日でした。

勉強の際は、頭を思い切り殴られ
よく貧血気味になりました。
殴られる度に、自分の頭を抱える、目を瞑る癖が出来ました。
大人になった今でも、反射的にビクッ!と反応してしまいます。
殴られるわけじゃなくて、頭を旦那に急に触られるときにも。

あたしは幼ながら、こんな大人には絶対ならない!
と、心に決めるのでした。
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