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2.side花岡誠
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祝日、特に用事もなくダラダラと過ごしていたらあっという間に昼過ぎになっていた。
小腹がすいたので何か作るかと動き出した時スマホに着信があった。
見ると休みの日には珍しい月兎からのメッセージだった。
『花岡いま暇?』
暇を持て余し過ぎているくらいだ。何かの誘いだろうか?
『めっさ暇』
少し遊びに出るには遅いんじゃないかと思いながら返事をする。
『じゃあ悪いけど頼みがあるんだけど、実は城田今日誕生日らしいんだサプライズでケーキとか用意出来ないかな?』
え、城田、今日が誕生日なのか
以前雪人がサプライズをしたいからと月兎の誕生日を聞いてきた時、城田の誕生日はいつなのか聞こうとしたらちょうど月兎が来てしまいサプライズがバレないように話題を変えてそのまま聞きそびれていたんだった。
でもまぁそういうことならもってこいの人がいる。
月兎に任せろと返事をして心当たりの人を訪ねることにした。
「城田くんの誕生日ケーキ?そういうことなら頑張らないとね。」
「サンキュー伯父さん」
そう心当たりは二人のバイト先のオーナーで俺の伯父である。
伯父は昔パティシエを目指していた事もあったとかで今でもお店のデザートは評判が良いらしい。
雪人と月兎にとっても関わりの深い伯父の作ったケーキならサプライズにピッタリだろう。
伯父もお気に入りの二人の為だと張り切っている。
これなら任せて大丈夫だろうと店を出ようとした時またスマホが鳴る。
名前を見ると今度は腐頭麻子からだった。
腐頭麻子は今でこそシロ×クロ見守り隊の隊長を名乗っているが昔は俺と月兎のいかがわしい夢小説を書いていた。
最初は雪人と月兎の関係を聞くために向こうから俺に近づいて来たが今では腐頭の方が、というより腐頭率いる組織の方が二人の動向に詳しいので俺としても気になる二人の情報を貰うために連絡先を交換していた。
といっても交換してから連絡が来たのは今日が初めてだ。
こちらも何か頼み事だろうか?頼りになる男は大変だ等と馬鹿なことを考えながら電話に出ると予想に反してかなり焦った声が聞こえてくる。
「もしもし!花岡さん?ニュース見た!?」
「ニュース?なんの事?」
そういいながら伯父さんにテレビをつけてもらうとちょうどアナウンサーが速報を伝えていた。
「速報です。先月起きたストーカー殺人未遂事件の容疑者が実況見分中に逃走をはかり、今も逃走中とのことです。女は、、、」
一瞬頭が真っ白になったが電話口から聞こえる腐頭の声に我に返る。
「おい、これ月兎を刺した女が逃げたってことか!?」
「そうよ、それで黒川くんの連絡先を知ってるであろうあなたに真っ先に電話したの、、、今隊員からの報告で二人をスーパーで見たって私近くだから行ってくる!あなたは黒川くんにすぐ電話して!」
「おい、無茶は、、切りやがった」
すごい勢いでまくし立てて切りやがった。
「伯父さん俺行ってくる。」
「誠!無茶はするなよ!黒川くんと城田くんを頼む!」
俺は返事をする時間も惜しんで黒川に電話をかけながら店を飛び出した。
心配のあまりたった数回のコール音にさえイラついてしまう。
4回目のコール音で黒川が出た瞬間すぐに無事か確認する。
「月兎!良かった!無事なんだな!今どこにいる?雪人も一緒か?」
「落ち着けよ花岡、城田なら隣に居るよ。何かあったのか?」
「二人とも無事なんだな良かった、良いか落ち着いて聞けよ実は、、、」
「二人とも危ない!」
電話の向こうで腐頭の声がした。
まさかあの女が二人のところにいるのか!?
黒川の手術を待っている時がフラッシュバックする。
もう二度とあんな気持ちはゴメンだ。
俺は今まで出したことのないスピードで走った。
小腹がすいたので何か作るかと動き出した時スマホに着信があった。
見ると休みの日には珍しい月兎からのメッセージだった。
『花岡いま暇?』
暇を持て余し過ぎているくらいだ。何かの誘いだろうか?
『めっさ暇』
少し遊びに出るには遅いんじゃないかと思いながら返事をする。
『じゃあ悪いけど頼みがあるんだけど、実は城田今日誕生日らしいんだサプライズでケーキとか用意出来ないかな?』
え、城田、今日が誕生日なのか
以前雪人がサプライズをしたいからと月兎の誕生日を聞いてきた時、城田の誕生日はいつなのか聞こうとしたらちょうど月兎が来てしまいサプライズがバレないように話題を変えてそのまま聞きそびれていたんだった。
でもまぁそういうことならもってこいの人がいる。
月兎に任せろと返事をして心当たりの人を訪ねることにした。
「城田くんの誕生日ケーキ?そういうことなら頑張らないとね。」
「サンキュー伯父さん」
そう心当たりは二人のバイト先のオーナーで俺の伯父である。
伯父は昔パティシエを目指していた事もあったとかで今でもお店のデザートは評判が良いらしい。
雪人と月兎にとっても関わりの深い伯父の作ったケーキならサプライズにピッタリだろう。
伯父もお気に入りの二人の為だと張り切っている。
これなら任せて大丈夫だろうと店を出ようとした時またスマホが鳴る。
名前を見ると今度は腐頭麻子からだった。
腐頭麻子は今でこそシロ×クロ見守り隊の隊長を名乗っているが昔は俺と月兎のいかがわしい夢小説を書いていた。
最初は雪人と月兎の関係を聞くために向こうから俺に近づいて来たが今では腐頭の方が、というより腐頭率いる組織の方が二人の動向に詳しいので俺としても気になる二人の情報を貰うために連絡先を交換していた。
といっても交換してから連絡が来たのは今日が初めてだ。
こちらも何か頼み事だろうか?頼りになる男は大変だ等と馬鹿なことを考えながら電話に出ると予想に反してかなり焦った声が聞こえてくる。
「もしもし!花岡さん?ニュース見た!?」
「ニュース?なんの事?」
そういいながら伯父さんにテレビをつけてもらうとちょうどアナウンサーが速報を伝えていた。
「速報です。先月起きたストーカー殺人未遂事件の容疑者が実況見分中に逃走をはかり、今も逃走中とのことです。女は、、、」
一瞬頭が真っ白になったが電話口から聞こえる腐頭の声に我に返る。
「おい、これ月兎を刺した女が逃げたってことか!?」
「そうよ、それで黒川くんの連絡先を知ってるであろうあなたに真っ先に電話したの、、、今隊員からの報告で二人をスーパーで見たって私近くだから行ってくる!あなたは黒川くんにすぐ電話して!」
「おい、無茶は、、切りやがった」
すごい勢いでまくし立てて切りやがった。
「伯父さん俺行ってくる。」
「誠!無茶はするなよ!黒川くんと城田くんを頼む!」
俺は返事をする時間も惜しんで黒川に電話をかけながら店を飛び出した。
心配のあまりたった数回のコール音にさえイラついてしまう。
4回目のコール音で黒川が出た瞬間すぐに無事か確認する。
「月兎!良かった!無事なんだな!今どこにいる?雪人も一緒か?」
「落ち着けよ花岡、城田なら隣に居るよ。何かあったのか?」
「二人とも無事なんだな良かった、良いか落ち着いて聞けよ実は、、、」
「二人とも危ない!」
電話の向こうで腐頭の声がした。
まさかあの女が二人のところにいるのか!?
黒川の手術を待っている時がフラッシュバックする。
もう二度とあんな気持ちはゴメンだ。
俺は今まで出したことのないスピードで走った。
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