【2部まで完結!】使い捨てっ子世にはばかる!?~妹が最強の魔王になるかもしれない~

うろたんけ

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第二部 最大級の使い捨てパンチ

「あたしの仲間は強い」

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扉が開かれるとごろつきがワラワラと出てきた。エレナを攫った者達だった。ロット達は身構える。

「げはははは、久しぶりの獲物じゃねぇか」

ごろつきらしく下品な笑い声を上げながらやってきた。手には各々統一性のない武器を持っていて、ナイフを舐め取る者もいた。

女性を値踏みするように見つめながらナイフをねぶったので嫌悪を感じさせた。ただ、舐めたのが刃側だったようでベロを薄く切り1人慌てていた。

「よいですか、胸がない方の女性のみ生け捕りにしなさい。後は好きにして構いません」

「ひゅー!俺はあの巨乳の姉ちゃんいただくぜ」

ごろつきは歓喜する。言葉通りレナは巨乳なので消去法的にケイトがターゲットと知れ渡る。その事実にケイトは体を震わせて怒り、魔力が高まった。そばにいたロットは無意識に一歩だけ離れる。

「お、おおおれは、あの男の子、う、うまそうだ」

下品なごろつき達は舌なめずりをしたり、また剣を舐めて舌を斬るなど邪な視線をロットたちに向ける。あまりにも不潔な視線にロットは嫌悪感から鳥肌が立つがレナとケイトは冷静に汚物を見る目で対応する。

「ヒャッハー!」

まるで海に飛び込むように派手に数名が飛び跳ねて襲いかかる。

一閃いっせん!」

レナが槍の一振りで半分を吹き飛ばした。

火の矢ファイアーショット!」

「「ぐぎゃぁぁぁあ!?!?」」

残りはケイトが下級魔法で火だるまにする。

次々に倒されていくごろつきはどれも一撃で吹き飛ばされていく。奴隷商人はそれなりに腕の利く用心棒たちがバタバタやられていくのを見てどんどん青ざめていく。貴族の男はロットたちの実力を悟り当然だという顔をしていた。

「い、一撃」

全てのごろつきが倒されて地面に這いつくばって呻いている。その姿を見ながら奴隷商人は焦りを露わにした。

「おい奴隷商。何を遊んでいる」

あまりに一方的な戦いだったため不機嫌そうに貴族の男は次を促した。

「すみません、奴ら思ったよりは腕が立つようでして、次は例の魔物しか残っておらず、そうなるとあのナイチチ女も生かせるかわかりません」

ナイチチと言った瞬間声は届いていないはずなのにケイトが鋭く睨みつけた。

「役立たずめ、ならばもうよい。生きていたら買ってやろう」

ごろつきとの力のさを感じ取っていた貴族の男は、それさえわからない奴隷商人に呆れたような顔をした。

「は、はいぃぃい」

千金貨は痛いが、目の前の上客を怒らせることに恐怖を感じた奴隷商人はあっさりと次の手をうつ。次の笛を吹くと先程の違い、ひときわ大きな扉が開かれた。
その様子を目の当たりにしたごろつきたちが急に焦りだす。

「まままままって、俺たちを見捨てるんですか!」

扉から悪魔でも出てくるような怯えを見せて、奴隷商人に仰ぐように懇願する。終わりだと嘆いたり、端で震えているものもいる。

「ふん、お前らの代わりなぞいくらでもいるからな」

むしろ今回負けたことで用がなくなったごろつきの処分ができてちょうどよいと思っていた。お金の関係とはこういうもので、弱者はあっけなく切り捨てられる。

「そ、そんな、お助けおぉぉぉおおおぷじっ」

ごろつきの一人が言い切る前に扉から出てきた巨大な何かに踏み潰された。砂埃が大きく舞う。ロット達は反対側に距離を取る。

悪魔のような唸り声と、骨を砕き肉を引きちぎる嫌な音、そしてごろつきたちの悲鳴が響いたがやがて静かになった。

「ひっ」

砂煙が晴れて現れた正体にルミナリアが怯える。ちょうどよいごろつきの一人がかろうじて生きていたが首からかじられ引きちぎられて絶命した。

「大丈夫っすかルミナリアちゃん」

その場にへたり込み、ガクガクと震えるルミナリアに、そっと手を置く。エレナは冷静だった。

「ど、どうしてそんなに余裕があるんですか?」

奴隷として、牢屋につれてこられたときもだが、あまりに落ち着いているエレナに咄嗟に聞く。エレナは胸を張り自信ありげに言う。

「あたしの仲間は強いんすよ」
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