生きてる価値を探す日々

湯田川美央

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いじめが終わるその時

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いじめられたときに、1回だけ勇気を出したことがある。

いじめアンケートで、いじめられているに丸をつけた。

しかし、先生は、何もしてくれなかった。


いじめはずっと続くと思っていた。



こんな、中学時代があったから、人を信用できなくなった。

いじめられたのは、中学1年のときだった。

2年生になって、クラス替えがあり、メンバーがチェンジされた。

すると、なぜかいじめは終わったのだ。

クラス替えがあり、最初に話しかけてくれた子がいた。

金澤翔子だ。

「佐々木さん、初めて同じクラスだね!よろしくね!」

「よ、よろしくお願いします。」

翔子に話しかけられたとき、私は耳を疑った。

え、なんで、底辺の私に話しかけてるの。と。

そんな疑いの心を持った私を翔子は何事もなかったように、話しかけてくれた。

夢のようだった。

 翔子とは、それからずっと仲良くした。

 でも、いじめがあったから、翔子を心の底から信じることはできなかった。

 けど、翔子は私にとって天使のような存在だった。

真っ暗闇から救ってくれた天使。

翔子と仲良くしてから、自然と友達ができるようになった。

 放課後に遊びに行くようにもなった。

友達と遊んで仲良くする。一方で、いつ裏切られるか不安だった。

私をいじめていた子たちは、少年院に入った。

かなりの悪さをしてたらしい。

見かけでは、一応中学生らしいことをした。

でも、心の底からは楽しめなかった。

翔子には今でも感謝してるが、あのときなんで声をかけてくれたのか、仲良くしてくれたのかは、未だに聞けていない。

いじめはずっと永遠に続くものだと思っていた。

でもそんなことはなく、クラスが変わっただけで、なくなってしまった。

心の傷は、永遠に続くのかもしれないが。
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