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チュートリアル⑥

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闘いが終わって丘の上で石になったイミテを見ながらジーニャは優也達に…

「バビロナには願いを叶える魔法のランプがあるのです。」と告げた…


仲間と一緒に彼女はそのランプを手に入れ…マザーハーロットを呼び出す事に成功する…そして精霊になったバビロナの人々を魔法使いとして蘇らせるが…


「何処に…あなたは一体何処に…⁉︎」


マザーハーロットからシャブリヤールは新しい生命となってこの世界にいると告げられ…

千年が経ってしまった今でも彼は自分の側にいてその瑠璃色の瞳で自分を見守ってくれている…

そう確信した彼女はもう一度バビロナを復興させると誓った…


妹や民…


そして愛すべき…瑠璃色の瞳のあの人の為に…






こうしてバビロナ王朝と三国は同盟を結び…僕達に心強い仲間達が増えたという訳だ…



そんなバビロナでの出来事を思い出しながら走っている僕達の横を大きな招き猫の置き物を担いだ男が抜き去って行く…


「へへっ!!お先に~!!」


「ああっ!!殿…抜かれてしもたで…」

「優也様…私は…このままで嬉しいです…」


「う、うん…でも…

どうせなら1位になりたいもんね…!!」







「ニトロブースト!!」


ブウゥゥゥゥゥン……


「わわっ!!!」


突然、僕達…三人の身体は宙に浮いたかと思うと一瞬でゴールを突き抜けた。


そして…ゆっくりと地上に降りた僕達に…


ガシャン!!ガシャン!!ガシャン!!


「王子様……1着になれて嬉しいですの…⁉︎」


「ケ、ケイティ…」



この僕達三人を宙に浮かせて飛んだ彼女は…

ジーニャさんの師匠でエルフ族のナイト老師から託されたメイド型アンドロイドの『ケイティ』だ。



魔法と銃器の融合した凄い兵器だと言う人もいるけど…


優しい心の持ち主で彼女も僕達のかけがえのない仲間である。





「ケイティ…運動会はね、魔法を使っちゃダメなんだよ…」


「あら…魔法じゃありませんの。ケイティは…」


「そうだね…でも自分の足で走らないと失格になっちゃうんだよ…」


「そうだったんですの…ゴメンなさい…ケイティは王子様に喜んでもらおうと思って…」


「うん。だから…本当はダメなんだけど、僕はケイティの気持ちがとても嬉しかったんだ。

ありがとう…ケイティ…」


微笑んだ優也の表情を見てケイティは喜んだ…


「エッヘンですの!!ケイティが王子様の事…一番分かっているですの…

ケイティ…優しい王子様が大好きですの…」


ギュウッと優也を抱きしめるケイティ…





「コラ~何してんの…

ダーリンは私だけのダーリンなんだからね…!!!」




妻で魔王女のティナと結婚した事で…人間界と魔界の沢山の仲間に囲まれて…

大変な時もあるけど素晴らしい毎日を過ごしている…
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