奥さまは魔王女 3rd season 〜天使達に花束を〜

奏 隼人

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じぇらしー?

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夕方…仕事を終えたプラティナと子供達が魔界から帰って来た…

いつもの夫婦の『愛してる』ルーティンを終えて夕食を食べることになった…

「まあ…美味しそう…これ…本当にダーリンが…」

「あはは…結婚してから君の料理が美味しい事にかまけてあまり作らなかったからなあ…

でも…君の大変さが改めて分かったし、少しでも負担軽減になれば良いなあと思ってさ…」


「ありがとう…あなたの優しい気持ちがたっぷりの料理ね…何だか食べるの勿体無いわ…」

「ううん。三人のために一生懸命作ったから食べて欲しいな…」


「じゃあ…頂きます…モグモグモグ…」





…くわっ!!

プラティナの大きな瞳がさらに大きく開いた。


…こ、これは…


「ダーリン…凄いよ!!私、人間界でも魔界でもこんなに美味しい食べ物食べた事無いわ!!

どんなシェフの料理より凄い…

人間界の料理の繊細さと私にとって幼い頃の魔界の懐かしさを誘う味というか…

と、とにかくこれは一般家庭の夕食の味のレベルじゃない!!」



カレーを頬張ったミスとリルも…

「お、おいしい…こんなのたべたことない…」

「わーい!!ぼくのパパはシェフだ!!」




「そ、そう…気を遣ってもらってゴメンね…

でも…嬉しいよ…カレーなんて学生時代のキャンプ以来だから…」


満面の笑みでプラティナ達を見る優也…



「あなた…お世辞じゃないわ…本当よ…!!

このカレー…お店で出したらきっと行列が出来るわよ…

い、一体…何が入ってるの…?」


「何って…普通の…」


優也は三人の王女が持ってきてくれた隠し味を思い出した…

「あっ、そうだ…隠し味を買い忘れて買いに行こうとしたらジーナとナギさんと愛ちゃんが訪ねてきたんだった…」

「えっ…家に…?」

「カレーを作ってて、隠し味を買いに行かなきゃと言うと彼女達がミルクと月桂樹と万能ダシを持って来てくれたんだ…」

「ふうん…」

プラティナは少し拗ねたような声を出した…

「ティナ…ゴメンよ…君の留守中に…

で、でも夕食を作るのに力を貸してもらっただけだよ…」


「ホントに…⁉︎」

「ホントさ…」

「今夜…いっぱい愛してくれる…?」

「明日は休みだからね…今夜も明日もずっと一緒だよ…」

「じゃあ許してあ・げ・る!!ウフフッ…」




カレーを一生懸命に食べながらミスとリルはいつもの夫婦コントを見つめている…




「…おねえちゃん…」

「なによ…⁉︎」

「めずらしくママがパパにおこっちゃったね…」

「アンタ…バカね…ママがつかったあれはね…じぇらしーっていってね…こうとうテクニックよ…

ちょっとおこったフリをするだけで、あいがもっともえあがるのよ…」


「よくわからないよ…」


「そうねえ…たとえばアンタのまえでパパがわたしをいちじかん…かたぐるましてくれたらリルはどうおもう?」


「えーっ!!いいなぁ…うーん…でも…やだなぁ…」


「そのあと…アンタをにじかん…かたぐるましてくれたら…どうおもう?」

「えっ!!にじかんも!!…えへへへ…うふふ…」


「これがじぇらしーよ!!わかった⁉︎」


「マ、ママ…すげえ!!」







「ボスレーさん…ここに写っている女達があの脅迫状の送り主みたいです…」

「やったわね…お手柄よ…早速調べてみるわね…」

「お願いします…」




窓の外を見つめるサブリナ…

…優也様…あんな女にまでお優しい人…

私も一度でいいからゆっくりお話してみたいな…

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