奥さまは魔王女 3rd season 〜天使達に花束を〜

奏 隼人

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ケイティの実力

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「えっ…まさか…君があのゴーレムを…⁉︎

危ないよ…行っちゃダメだよ!!」


「ケイティは大丈夫ですの…それよりもいっぱいお掃除出来たらナデナデしてくださいね…エヘヘ…」


まるで幼い子が散らかした後のお片付けのように語る彼女の無邪気な姿に戸惑う事しか出来ない優也であったが…


彼の心配をよそにケイティはグッと拳を握りしめた…



「はあぁぁぁぁぁっ!!!」


彼女が目覚めた時と同じように光りの粒子が彼女の身体を包んでいく…


その場にいた皆が彼女の変身していく姿に目を奪われていた…


「ダ、ダーリン…一体、彼女は…?」

優也に駆け寄るプラティナ…



「ジーニャさんのお師匠様のナイト老師様から託されたんだ…

きっと僕達の力になるだろうって…」





光の粒子を纏って変身した彼女…ケイティの姿はメイド服からまるで黒い鎧を纏っているような戦闘スーツスタイルへと変わっていた…


その戦闘スーツの中でも最も特徴的なのが…中央でピンク色のLEDライトが左右に行ったり来たりしている真っ黒なフェイスガード…

それが真逆の…彼女の愛らしい顔を守るために装着されている事であった。



「あなたは…一体…」

ジーニャはバビロナの紋章を抱いた娘を不思議そうに眺めていた…

「…姉ちゃん…あの子はな…

シャブリヤール様がナイト老師に…」


ジーニャはジーナがその名前を出した瞬間に、おおよその見当が頭に浮かんだ…


「なるほど…そうだったの…」




ケイティのその変貌ぶりに皆が驚く間も与えず彼女の身体は空中に飛び出していた…


「…ニトロブースト!!」


優也達が目で追うのもやっとな程の速さでケイティは一体のゴーレムの前に踊り出た…


ヴオォォォォォォ…!!


唸り声をあげてケイティに襲いかかるゴーレム…


「はあぁぁぁぁぁっ!!」


ドォォォォォォォ…ン!!!


ケイティの拳がゴーレムの身体を貫いた瞬間…


ドカァァァァァン…!!!


大爆発が起こった…


「ケ、ケイティ…!!」


立ち登る煙の中を優也は彼女の姿を探す…


すると白煙の中から傷一つ負っていない彼女が現れた…彼女の足元にはバラバラになった石人形《ゴーレム》の残骸が散乱している…


それもそのはず…

彼女のボディは何層にもかけて薄くて軽く作られ…

しかも硬度ではダイヤモンドをはるかに超える魔界の鉱石ダイナマルクを超カーバイト合金でコーティングした最高の強度を誇っていた。




「よ、良かった…無事だった…そ、それにしても…凄い…あの爆発の中で……ハッ!!」


優也はふと我に返って…


「ナ、ナギさん…急いでレーヴァさんに連絡を!!」


「えっ…!!あ…は、はい!!」




突然現れた少女がゴーレムを木っ端微塵に叩き潰すのをレーヴァを始め…連合軍の全ての魔法使いが見ていた…


「な、何だ…あの子は…」

「ゴーレムを素手でやっつけてしまうなんて…」






「レーヴァ将軍…!!」

「そ、その声はナギ様…」


「その黒い戦闘服の少女は優也様が西の大陸から連れて戻られた秘密兵器です…!!」


「何ですと!!

うーむ…にわかに信じられないが…

しかし真実なのでしょう…

あの優也様なら我々の想像を超えるような事をなされても何ら不思議は無いですからな…」


「ゴーレムは彼女に任せて、連合軍の皆さんは巨大ゴーレムを王宮に近づけないようにご協力をお願い致します…」


「承知しました!!

皆の者…聞いたとおりだ!!

これより連合軍は総員でジュエラ王宮を守るために一先ず撤退する…」


「分かりました!!」

「了解しました!!」


次々とジュエラ王宮へと移動していく魔法使い達…




ケイティは集まって来た数体のゴーレムに取り囲まれていた…


「さあ…纏めてお掃除してあげるですの…」



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