sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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疑問

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彼女からの本当にいきなりの質問に少し面食らった僕だったが…

「あはは…誰ともお付き合いはしていませんよ…この前、メッセージでもお話しましたがこんな事は初めてで…今まで付き合った方もいないです。」

僕は笑いながらちょっと恥ずかしさと諦めの混じり合ったような声で言うと彼女は


「そうなんだ…」


と一つ息を吐いて…

そして少し嬉しそうな表情をしたように僕には思えた。

もちろん僕もこういう話には今まで縁遠かったが、知らないながらも彼女が場慣れしているような感じにはちょっと見えない。



僕もずっと気になっていたことを彼女に問いかけてみることにした。

「あの…か、加藤さん…?」


「は、はい…あ…結衣で結構ですよ…」


「えっ…?」


…お、女の子を僕が下の名前で呼ぶなんて…

慣れ慣れしいと思われないかな…?

でも…本人が言ってくれてるし…


「ゆ、結衣さん…僕と何処でお会いしました?

お手紙を戴いてからずっと思い出していたのですが…

駅や電車の車内、もちろんウチの学校の方ではないですよね。」


そうだ。僕がずっと気になっているのは…

この子といつ出会ったのだろうか?

どこで自分のことを知ったのだろうか?

全く知らない人に『好きだから付き合って欲しい』なんて言う筈も無いし…



彼女は僕の質問に目を伏せて、少し考えるような素振りを見せる。そしてゆっくりと口を開いた。

「あ…ちょっと駅で見かけて…

私が好きなタイプだなあと思って…

おかしいですか?」


「えっ…お、おかしくはないよ…

全然…アハハハハ……!!」

と誤魔化して笑ったものの…



そりゃおかしいよ!と頭の中で呟いた。


どう考えてもおかしい。


だってこんな可愛い女の子が駅で見かけたちょっと好みな男に告るか?

まるでナンパみたいに…


しかも手紙をわざわざ書いて…


ただ…本当に僕に好意を持ってくれている事は伝わってきているような気がする…

勘違いで無ければ良いのだけど…


まあ…余計なことを考えないでこの娘と話していくうちに色々分かるだろう…

そんな所に自分の思考の落とし所を見つけた僕はとりあえずこのチャンスを大事にしようと思った。


「あの…宮田さん…」


「は、はい…あっ…あの…僕も翔でいいよ…

あ…その…宮田でも…どちらでもお好きな方で…

アハハ…」


「…この間のお手紙のお返事を…聞かせて頂けませんか?」


「えっ…は、はい!!」

僕はずっと考えて自分で導き出した答えを彼女に伝えることにした。
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