sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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迫力

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ライブハウス…かと思ったがどうやら貸切のスタジオ…ライブスペースのようだ。
でも沢山お客さんが入って盛況のようだ。

僕らはカウンターでドリンクを注文してしばらく飲みながらステージを見つめた。

すると…バンドメンバーが次々に袖からステージに姿を見せた。


あっ!!あれは…さっきの受付の美人のお姉さん!!

MCもやってるのかな?


そう思った矢先…マイクを持ったお姉さんは…

「steed!! 準備は出来てるかい?今日も突っ走るぜ!!」


その迫力ある声に僕もトモヤも一瞬で固まってしまった。



照明と爆音が会場を一変させ、いきなり始まったロックの演奏にトモヤも僕も箱に放り込まれた仔猫のようにただただ呆然となってしまった…

観客オーディエンスの勢いに取り残されないように手を挙げてリズムを取った…



…数曲が終わったのかメンバー紹介になり、

〝リードギター YUMA〟

と紹介されたライダースジャケットに身を包み、バンダナを巻いた女性は…


あの時も物静かな佇まいに似合わない印象的な瞳だったが、力強いギターの音に負けないまるで炎を内包しているような瞳…

あのステージの上の女性は間違いなく春奈さんである。


「次の曲行きます!!…NITRO(ナイトロ)!!」

迫力のあるサウンドに僕は圧倒された。
何よりも彼女のしなやかな腕がネックを突き上げたかと思うと、コードを押さえる白く長い指に目を奪われる。




…ライブは終了しても僕は動けなかった。

春奈さんのギターの音にしばし魅了されていた。

気がついて周りを見渡すとお客さんがスタジオからほとんど引き揚げていた…



「おい…俺達も行こうぜ…!!」


トモヤが言うので僕はドアを開けて階段を上がって行く。

階段の途中に踊り場というか半地下がある。
そこに一人の女の子が立っていた。

見覚えのあるサラサラの髪。大きな瞳…

僕は目を大きく見開いた。

「ゆ、結衣…!!」


「…!!…翔くん…!!」

更に僕はパニックに陥った…結衣が着ていたのは…



高校の制服!?
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