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一刻を争う事態
しおりを挟むレミちゃんからの差し入れですっかりお腹が一杯になった。
「でもビックリしたよな!ナンパされてるのかと思ったよ…。」トモヤが言うと優花さんはソッポを向いた。
「大丈夫や!ウチはそこらの男の人に興味はないさかい。男なんてな、どうせみんなやらしいこと考えてるんよ。」
結真が「まぁまぁ!取り敢えず食事も終わったからもうちょっと遊んだら帰る用意しないとね。」
「翔くん…一緒にボートに乗りたいよ…」
「あははは…ようし!」
僕と結衣がゴムボートを借りに行こうとしたその時、後ろから悲鳴が聞こえた…「痛ったあ!!」
よく見ると優花さんの右足の親指と人差し指の付け根あたりから結構出血している。
ガラスで切ったのだろうか?
「優花!!!」
「だ、大丈夫ですか…⁉︎」
みんなビックリして優花さんに駆け寄った。
僕はクーラーボックスからミネラルウォーターを取り出して、傷口を洗う…ダメだ!出血は止まらない。
トモヤが救急車を呼ぼうと連絡してもまず、片田舎のここに来るのに二時間以上かかると言われ、途方に暮れでしまった。
スマホで病院が無いか調べるとここから10キロ程の所に小さな救急指定病院がある。
問題はそこまでどうやって行くか…
考えている猶予はない。
僕は優香さんを抱き抱えて
「とりあえず行ける所まで行こう。
トモヤ!車を出してくれ!
みんなは帰る準備して待ってて!」
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