sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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はい、あーんして。

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「はい、あーんして。」



「…優花さん、みんな見てますって。」

「ええやん。こんな美人に大事にしてもらえる優越感を存分に感じてや。」

「そ、それは…確かにそうですけど……」



僕らは鴨川の河川敷に腰を下ろし、美味しいと評判の店の唐揚げを買って食べることにした。

優花さんは僕が唐揚げが好きだと聞くと、店ごとください!!と言って、店員さんを困らせた。

天然でちょっと困る時もあるけど、僕を本当に大事にしようとしてくれている優しい気持ちがすごく嬉しかった。

…なんか名前とピッタリの人だなあ…アハハ…




それから僕らは色々なことを話しあった。

優花さんの家は京都では結構有名で、お父さんは某企業の社長。お母さんは日本舞踊の家元。
東京にお姉ちゃんが一人いて、優花さんは地元で一人暮らしをしているらしい。

優花さんは僕に、

「これでお互いのことを分かったし、次はウチの全部を身体で受け止めてほしいわ。」と言ってきた。

「僕には彼女がいます。」

「ええやん。内緒にしとこ。」

しまいには優花さんは僕の手を握って…

「なぁ~ウチ、翔ちゃんがホンマに好きやねん。そんないけず言わんとまたデートして~な~!!

絶対約束やで。ゆびきりげんまん。」

帰りに彼女を四条駅の改札まで見送ると、

「…翔ちゃん、約束やで~。破ったら針千本飲ますしな~。」




…だから、みんな見てますって。








スタジオの灯りもつけないで、
結真は何度も何度も曲をさらう…

「くそっ!なんで出ないんだよ。」
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