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折り紙に願いをこめて
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久しぶりだけど〝一旦整理しよう〟
今、優花さんが一緒に寝て欲しいと言う…
僕は優花さんと恋人同士ではない。
それどころか恋人の結衣が違う部屋とはいえ、同じ建物内で寝ている。
しかし、優花さんは通常の状態ではなく、
恐怖で寝ることさえ出来ず、辛そうである。
どう考えても間違いは起きないだろう!
ここは人助けだと思うのがBest!
結論が出た!僕は優花さんのベッドに入る。
「優花さん、横にいますよ。大丈夫ですか?」
「ん…翔ちゃん、しばらくウチをギュッとしといてくれへんか?」
僕は自分に言い聞かせた「人助け、人助け…」優花さんの身体を抱きしめる。
彼女の香りが僕の鼻をくすぐり、苦しそうな吐息を肌に感じる。
いつも強引さに引いているが、こんな大人の美人をベッドの中で抱きしめているって……!
その時、僕は気付いた。優花さん、ずっと震えている…
本当に辛いんだな…ああ!!変なこと考えていた僕は本当に馬鹿だ…と自己嫌悪に陥った。
「優花さん。僕がついているから大丈夫。
どうしたら楽になりますか?」
「奴さん…」
「えっ?」
「昔、お母はんが、折り紙折ってくれはった。奴さんが悪い鬼を退治してくれはるって。枕元に奴さん三つも置いてくれはった…」
そうか…優花さんのお母さんは優花さんが怖い思いした時に奴さんに優花さんを守ってもらったんだな。
僕はベッドから出て、椅子を寝ている優花さんの側に置いた。そして部屋付きの電話の横にあるメモ帳を持って来た。
僕は奴さんを折り始めた。奴さんに優花さんを守ってくださいと願いを込めてメッセージを書き添える……
そして優花さんの手を両手で包み込むように握った……
——窓から差し込む朝の光…
優花の顔が白く照らし出される。
彼女は目をそっと開いた。
彼女の眼前には椅子に座り、ちょうどベッドに倒れ込むように寝ている翔の姿があった。
翔の手はしっかりと優香の手を握りしめていた。
「ウフフッ……」
彼女は微笑んで…
そっと握られていた手をほどき、
翔の髪を撫でた…
『そうか!!昨夜…翔ちゃんが怯えていたウチを……』
優香は何気無く…
ふとベッドのシーツに目を向けた。
『ええっ!!』
驚く程の数の奴さんが彼女のベッドの上を埋め尽くすように置かれている。
その奴さん一つ一つに翔のメッセージが書かれていた。
優花は奴さんを一つ手に取りそれを見つめた…
「優花さんが怖い思いをしませんように」
……彼女の手の中の奴さんに涙が一粒落ちる。
後から後から沢山の涙の粒が手の中の奴さんを濡らしていく。
泣きながら彼女はつぶやいた。
「おおきに。
もう何にも怖いことおまへん。
ウチには…
翔ちゃんがいてくれるさかい…」
そして優花は心の中で恭一に話しかけた。
……恭一、ウチな、翔ちゃんと会うて決めたんや。
この人な、ウチのこと大事にしてくれるええ人やし、好きになろ!
あんたの事いつまでも考えてるのもあかんし、忘れるためにもってな…
そやけど…
やっと今、分かったわ。
ウチ、この人のこと、ホンマに愛してる…
これからはこの人についていきます。
そやけどな、ウチ…あんたの事絶対に忘れへんで。
そやから…ホンマに堪忍やで。
そして今までウチのこと大事にしてくれて…
おおきに…な…
「翔ちゃん……」
隣で寝ている翔の頬に優花は口づけた。
優花の想いのこもった…熱いくちづけだった。
今、優花さんが一緒に寝て欲しいと言う…
僕は優花さんと恋人同士ではない。
それどころか恋人の結衣が違う部屋とはいえ、同じ建物内で寝ている。
しかし、優花さんは通常の状態ではなく、
恐怖で寝ることさえ出来ず、辛そうである。
どう考えても間違いは起きないだろう!
ここは人助けだと思うのがBest!
結論が出た!僕は優花さんのベッドに入る。
「優花さん、横にいますよ。大丈夫ですか?」
「ん…翔ちゃん、しばらくウチをギュッとしといてくれへんか?」
僕は自分に言い聞かせた「人助け、人助け…」優花さんの身体を抱きしめる。
彼女の香りが僕の鼻をくすぐり、苦しそうな吐息を肌に感じる。
いつも強引さに引いているが、こんな大人の美人をベッドの中で抱きしめているって……!
その時、僕は気付いた。優花さん、ずっと震えている…
本当に辛いんだな…ああ!!変なこと考えていた僕は本当に馬鹿だ…と自己嫌悪に陥った。
「優花さん。僕がついているから大丈夫。
どうしたら楽になりますか?」
「奴さん…」
「えっ?」
「昔、お母はんが、折り紙折ってくれはった。奴さんが悪い鬼を退治してくれはるって。枕元に奴さん三つも置いてくれはった…」
そうか…優花さんのお母さんは優花さんが怖い思いした時に奴さんに優花さんを守ってもらったんだな。
僕はベッドから出て、椅子を寝ている優花さんの側に置いた。そして部屋付きの電話の横にあるメモ帳を持って来た。
僕は奴さんを折り始めた。奴さんに優花さんを守ってくださいと願いを込めてメッセージを書き添える……
そして優花さんの手を両手で包み込むように握った……
——窓から差し込む朝の光…
優花の顔が白く照らし出される。
彼女は目をそっと開いた。
彼女の眼前には椅子に座り、ちょうどベッドに倒れ込むように寝ている翔の姿があった。
翔の手はしっかりと優香の手を握りしめていた。
「ウフフッ……」
彼女は微笑んで…
そっと握られていた手をほどき、
翔の髪を撫でた…
『そうか!!昨夜…翔ちゃんが怯えていたウチを……』
優香は何気無く…
ふとベッドのシーツに目を向けた。
『ええっ!!』
驚く程の数の奴さんが彼女のベッドの上を埋め尽くすように置かれている。
その奴さん一つ一つに翔のメッセージが書かれていた。
優花は奴さんを一つ手に取りそれを見つめた…
「優花さんが怖い思いをしませんように」
……彼女の手の中の奴さんに涙が一粒落ちる。
後から後から沢山の涙の粒が手の中の奴さんを濡らしていく。
泣きながら彼女はつぶやいた。
「おおきに。
もう何にも怖いことおまへん。
ウチには…
翔ちゃんがいてくれるさかい…」
そして優花は心の中で恭一に話しかけた。
……恭一、ウチな、翔ちゃんと会うて決めたんや。
この人な、ウチのこと大事にしてくれるええ人やし、好きになろ!
あんたの事いつまでも考えてるのもあかんし、忘れるためにもってな…
そやけど…
やっと今、分かったわ。
ウチ、この人のこと、ホンマに愛してる…
これからはこの人についていきます。
そやけどな、ウチ…あんたの事絶対に忘れへんで。
そやから…ホンマに堪忍やで。
そして今までウチのこと大事にしてくれて…
おおきに…な…
「翔ちゃん……」
隣で寝ている翔の頬に優花は口づけた。
優花の想いのこもった…熱いくちづけだった。
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