87 / 134
浮かんだアイデア
しおりを挟むその後、優花さんと遅いランチを食べながら、神社長との経緯について語った。
「そんなん無茶苦茶なお題やで。翔ちゃんホンマにええの?なんやったらウチがオッサンに言うて無かったことにするで。」
「確かに僕も何もビジョンがない中で三カ月で企画を考えるのは社会人でも難しいと思います。
ただ、この話はそう悪い話ではないとも思うんです…学生だろうが何だろうが、お得意先の方々を喜ばせることが出来れば、全て僕達の主張は受け入れてもらえます。
今は失敗することを恐れないで、優花さんやみんなに協力してもらって絶対成功させるようにチャレンジしてみましょう。」
「よっしゃ、翔ちゃんがそこまで言うんやったら、ウチは何処まででもついていくで。みんなにも協力してもらって一緒に考えよう。」
僕達は結衣と結真に連絡して、一度集まって対策を練ることにした。
数日後…僕の部屋に集まってもらって経緯から説明すると結衣は驚いて、今にも泣きそうだったが僕が絶対大丈夫だと説明した。
結真はいつものようにクールな感じで僕の話を肯定して一緒に結衣を説得してくれた。男の僕が言うのもなんだが、こういう時に冷静でいてくれる結真は本当に頼りになる。
そしてみんなで案を出し合って、コンセプトは僕達若者ならではのもてなしで外国から日本に来てくださった方をお迎えしようということになった。
それはお客様が会長以外は研修も兼ねて若い社員を連れて行くという意向だと神社長から伺ったからでもある。
桜が咲く季節にこられるのだから出来ればそれを活かしたイベントにしたい。 しかし…肝心の内容を決めかねていて具体案が決まらないまま数週間が過ぎた。
ある日、結衣と会う約束をして、駅まで迎えに行く時に、突然、彼女から電話があった。
内容は本能寺の近くのカルチャースクールにいるからそちらに来て欲しいということだった。
僕は訳も分からないまま、結衣を迎えに行った。結衣がビルの前で待っていた。
「お待たせ!習い事を始めたの?」
「うん。ペットのグルーミングを教えてくれるんだ。少しずつ勉強しておきたくて…私も自分の夢に向かって頑張らないとね。」
結衣は自分の将来を一生懸命に考えている。僕も頑張らないと…
何気なくカルチャースクールの看板を見ていると、色々習い事があることに感心した。
その中の一つが目に留まり、僕はイメージを膨らませた。「これ、いいんじゃないかな?」
僕は結真にすぐ連絡する。
「…という訳なんだけど、出来るかな?」
「まあ練習すれば出来ると思うけど…
それで大丈夫なの?」
「いや、もう少し練ってみるよ。とにかくお願いします。」
僕は結衣と外国人の方が日本に来てどういう観光をしているのか調べるために観光客が多い東山、産寧坂の辺りを歩いた。
やはり外国からの観光客が多く、沢山のお店が並んでいた。僕は街並みを見回した。
とあるお店の看板を見た時に…
突然僕の中にあるアイデアが浮かんだ。
僕は嬉しさで飛び跳ねそうになった。
「結衣。今日は付き合ってくれてありがとう。やったぞ。これでお客様に喜んでもらえそうだ。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妖精王の住処
穴澤空
キャラ文芸
一人暮らしの会社員葉月弥生は、庭付きの賃貸アパートに住んでいる。そこでガーデニングをするのが、彼女の楽しみだった。
ある日通販で購入したバラの苗に、手のひらサイズの妖精の王が昼寝をしているまま届いてしまう。その妖精王は目を覚ますと「妖精王オベロンの後継である、妖精王オールベロン」と名乗った。彼は弥生の作る庭とご飯を気に入り、弥生と生活を共にすると決めてしまう。そこから、二人の生活が始まり――。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あやかしたちのとまりぎの日常
彩世幻夜
キャラ文芸
吉祥寺は井の頭公園界隈の一画で、ひっそりと営業するダイニング・バー【ペルシュ】に訪れるお客の大半はひとではないもの、いわゆるあやかしたち。
勿論店の店主や店員もまた人ではない。
そんな店でバイトをするとある専門学校生とあやかしたちが織りなす〝日常(?)〟物語
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる