sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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浮かんだアイデア

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その後、優花さんと遅いランチを食べながら、神社長との経緯について語った。

「そんなん無茶苦茶なお題やで。翔ちゃんホンマにええの?なんやったらウチがオッサンに言うて無かったことにするで。」

「確かに僕も何もビジョンがない中で三カ月で企画を考えるのは社会人でも難しいと思います。

ただ、この話はそう悪い話ではないとも思うんです…学生だろうが何だろうが、お得意先の方々を喜ばせることが出来れば、全て僕達の主張は受け入れてもらえます。

今は失敗することを恐れないで、優花さんやみんなに協力してもらって絶対成功させるようにチャレンジしてみましょう。」

「よっしゃ、翔ちゃんがそこまで言うんやったら、ウチは何処まででもついていくで。みんなにも協力してもらって一緒に考えよう。」

僕達は結衣と結真に連絡して、一度集まって対策を練ることにした。




数日後…僕の部屋に集まってもらって経緯から説明すると結衣は驚いて、今にも泣きそうだったが僕が絶対大丈夫だと説明した。

結真はいつものようにクールな感じで僕の話を肯定して一緒に結衣を説得してくれた。男の僕が言うのもなんだが、こういう時に冷静でいてくれる結真は本当に頼りになる。

そしてみんなで案を出し合って、コンセプトは僕達若者ならではのもてなしで外国から日本に来てくださった方をお迎えしようということになった。

それはお客様が会長以外は研修も兼ねて若い社員を連れて行くという意向だと神社長から伺ったからでもある。

桜が咲く季節にこられるのだから出来ればそれを活かしたイベントにしたい。 しかし…肝心の内容を決めかねていて具体案が決まらないまま数週間が過ぎた。





ある日、結衣と会う約束をして、駅まで迎えに行く時に、突然、彼女から電話があった。

内容は本能寺の近くのカルチャースクールにいるからそちらに来て欲しいということだった。

僕は訳も分からないまま、結衣を迎えに行った。結衣がビルの前で待っていた。

「お待たせ!習い事を始めたの?」

「うん。ペットのグルーミングを教えてくれるんだ。少しずつ勉強しておきたくて…私も自分の夢に向かって頑張らないとね。」

結衣は自分の将来を一生懸命に考えている。僕も頑張らないと…

何気なくカルチャースクールの看板を見ていると、色々習い事があることに感心した。
その中の一つが目に留まり、僕はイメージを膨らませた。「これ、いいんじゃないかな?」

僕は結真にすぐ連絡する。
「…という訳なんだけど、出来るかな?」

「まあ練習すれば出来ると思うけど…
それで大丈夫なの?」

「いや、もう少し練ってみるよ。とにかくお願いします。」

僕は結衣と外国人の方が日本に来てどういう観光をしているのか調べるために観光客が多い東山、産寧坂の辺りを歩いた。

やはり外国からの観光客が多く、沢山のお店が並んでいた。僕は街並みを見回した。

とあるお店の看板を見た時に…
突然僕の中にあるアイデアが浮かんだ。
僕は嬉しさで飛び跳ねそうになった。

「結衣。今日は付き合ってくれてありがとう。やったぞ。これでお客様に喜んでもらえそうだ。」
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