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迷惑なんかじゃない
しおりを挟む階段を上がって、インターホンを押した。
チャイムの音が部屋に響き渡る。
「ガチャ」
扉が静かに開いた。
結真が「あのさ…」翔に話しかけようとした直後、ルームウェア姿の翔が結真に倒れかかった。
結真は崩れ落ちた翔を抱き抱えて、おでこに手を当てる…「やだ…すごい熱!!!」
結真は救急箱から冷感シートをだして、おでこに貼る。
何とかベッドまで翔を運んだ結真は翔がすごい汗をかいているのに気づく。身体を拭かないと…
結真は翔を起こす。「ねえ、翔、翔…起きてよ…!!!」
その時、結衣はいつも〝なあ〟とか〝ねぇ〟とか〝アンタ〟としか翔を呼んだことが無いことに気づいて、呼び捨てにしたことに照れてしまった。
しばらく意識が朦朧としていた翔は
目を覚まして側に結真がいることに気づいた。
「あれ?結真がどうして?」
「大丈夫?あんたぶっ倒れたんだよ。すごい熱で…」
結真は風呂場から洗面器を持って来た。
タオルを絞りながら…
「ちょっと上の服脱げる?」と布団をまくった。
翔は驚いた。
「結真?何で?」
結真は顔を真っ赤にして、「あ、汗びっしょりだから身体を拭くんだよ。」
「わ、悪いから自分でやるよ。」僕は結真にそう言ったが身体が重くて起き上がることも難しい。
「ほら身体も起こせないだろ。あたしが脱がすからいいよ。じっとしてて。」
そういうと結真は上の服を脱がせて身体を拭き始めた。
「迷惑かけて…ゴメン。」
「迷惑なんかじゃないよ。あんたに何かしてあげられるのすごい嬉しい…」
横になりながら僕は結真を見つめる。
結真は視線に気づいたのか「い、いっつも世話になってるからさぁ…こういう時ぐらいしか…そうでしょ。」と照れる。
「そ…そう…」
曖昧な返事をした翔はまた微睡みの中へと落ちていく…
結真が着替えをタンスから出して着替えさせていると、部屋の鍵がガチャと音を立ててドアが開く…
買い物袋を持った結衣が姿を見せる。
結衣は、玄関で靴を見て「あれ?お客さんかな?」
部屋に入って来た結衣はその光景を見て驚く。
「お、お姉ちゃん?翔くんと何してるの?」
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