sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

文字の大きさ
106 / 134

役得

しおりを挟む
次はガーデンウエディングの人前式のイベント。

綺麗に手入れされた庭園のアーチをくぐって、みんなの拍手の中…スマートで綺麗なA型シルエットの白いウエディングドレス姿の結真が登場する。

またギャラリーから溜息が漏れ始める…

「はぁぁ…あのモデルさんも綺麗…」

「結婚式までにあんなスラっとしたスタイルになれるかなぁ?エステに通わなくっちゃ!!」



今まで結真を綺麗だと思ったことは何度もあったけど、ブーケを抱えて花に囲まれたその姿は、僕の目に焼き付いてきっとこれからずっと忘れることはないだろう。結真がタキシードに着替えた僕の横に寄り添ってくれた。

「結真、綺麗だよ。」「そ、そう。翔が喜んでくれたんなら嬉しいよ。」ちょっと照れた結真がいつも以上に可愛い。

イベントに来て下さった皆さんに署名して頂いてガーデンウエディングも大成功だ。

次は披露宴のウエディングケーキ入刀である。
スポットライトと共に僕はケーキのようにふわふわなピンクのウエディングドレスに身を包んだ結衣と登場した。

「ここのモデルさん…みんな素敵!!あの子は可愛い感じ…まるでアイドルみたい…」

「大人っぽいドレスも憧れるけど…こんな可愛い感じもアリよね…

ドレスも色々なのを試してみたいわ…」


まるで何処かの国のお姫様のような結衣と腕を組んでキャンドルサービスにテーブルを周る。

あるテーブルのカップルが「本当に可愛いお嫁さんですね。」と冗談交じりに僕に話しかけた。「いやあ。」と照れる僕。

結衣は瞳をキラキラさせて「あーん。嬉しいよ。同じ未来が待ってますように。」とピョンピョン飛び跳ねた。


最後は三人の花嫁さんとケーキ入刀して、会場の皆さんと一緒に美味しく頂きました!

本当の結婚式より少し小さめのケーキだったけど、味は文句なし。ウエディングイベントは…大成功に終わりました!!

女将さんが最後に全員で記念撮影をしてくださって「私も長く女将をさせてもらってるけど、こんな綺麗な花嫁さんが三人も。あなたは役得ですね!」と言われた。

イベントが終わって、女将さんが用意して下さったランチをみんなで頂いている時、優花さんに昨日の夜に買ったお土産の〝とんぼ玉〟を渡した。
優花さんに似合う赤で柄は金魚柄を選んだ。

「翔ちゃん、嬉しいわ…ありがとう!ウチ大切にします。」

優花さん…喜んでくれたようだ。

「結衣にはこれ!」

「えっ!私も?何かな?」

結衣が翔にもらった袋を開けると、うさぎのペンダントトップのアクセサリーが入っていた。

「嬉しい…とっても可愛い!ありがとう。」

「うさぎ大好きだもんね!」「うん。」

結衣も喜んでくれたし、サプライズも大成功だった。

「あれ?翔ちゃん…結真のは?」

優花さんの問いに…

「あたしは昨日貰ったんだ。」と結真が舌を出した。



「何貰ったん?なぁ見せてえなぁ…⁉︎」優花さんが結真に抱きついた。

「教えないよ~!」と結真がまた舌を出してみんなで笑った。



千花さんにお土産の奈良漬を買って僕らは奈良を後にした。

電車に乗ると結衣と優花さんは…はしゃぎ過ぎたのかグッスリと眠ってしまった…

窓の外を眺めている結真に

「結真…旅行、楽しかったよ。ありがとう!!」

と二人を起こさないように囁いた…


「そう!!良かった…あ、あたしも楽しかった…

いつか…二人で…」「…えっ?」


「いやぁ…またみんなで楽しく行きたいね…アハハハハ…」

「本当だね!!」

今回の旅行も僕にとってすごく思い出深い旅行になった…
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【純愛百合】檸檬色に染まる泉【純愛GL】

里見 亮和
キャラ文芸
”世界で一番美しいと思ってしまった憧れの女性” 女子高生の私が、生まれてはじめて我を忘れて好きになったひと。 雑誌で見つけた、たった一枚の写真しか手掛かりがないその女性が…… 手なんか届くはずがなかった憧れの女性が…… いま……私の目の前にいる。 奇跡みたいな出会いは、優しいだけじゃ終わらない。 近づくほど切なくて、触れるほど苦しくて、それでも離れられない。 憧れの先にある“本当の答え”に辿り着くまでの、静かな純愛GL。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

妖精王の住処

穴澤空
キャラ文芸
 一人暮らしの会社員葉月弥生は、庭付きの賃貸アパートに住んでいる。そこでガーデニングをするのが、彼女の楽しみだった。  ある日通販で購入したバラの苗に、手のひらサイズの妖精の王が昼寝をしているまま届いてしまう。その妖精王は目を覚ますと「妖精王オベロンの後継である、妖精王オールベロン」と名乗った。彼は弥生の作る庭とご飯を気に入り、弥生と生活を共にすると決めてしまう。そこから、二人の生活が始まり――。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

あやかしたちのとまりぎの日常

彩世幻夜
キャラ文芸
吉祥寺は井の頭公園界隈の一画で、ひっそりと営業するダイニング・バー【ペルシュ】に訪れるお客の大半はひとではないもの、いわゆるあやかしたち。 勿論店の店主や店員もまた人ではない。 そんな店でバイトをするとある専門学校生とあやかしたちが織りなす〝日常(?)〟物語

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

烏の王と宵の花嫁

水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。 唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。 その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。 ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。 死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。 ※初出2024年7月

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...