奥さまは魔王女

奏 隼人

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良いかな…?ダメ…?

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「ご祈祷?」

「ええ…この間、ジュエラ王宮の増築工事が行われてたでしょ?」

「…派手にやってしまったからね…」



…そう…以前ミスとリルが呪文で破壊してしまった部分と二人の新しい姫と王子…つまりミスとリルの将来のためにも今回ジュエラ王宮の後側を大きく増築するという事だと聞いていた。

僕が言うのも何だが、お義父さんとお義母さんに限らず世の中の孫にとってじいじとばあばの存在は何と有り難い事だろうか…



「今週末に王宮の無事と繁栄を願ってご祈祷に来てくださるの。ダーリンも参列してね。」

「良いけど…僕は見てる位しか出来ないよ…」

「それで良いのよ。私がダーリンが一緒じゃなきゃ嫌なんだから…うふふふふ…」



ナギさんの一件以来、ティナが可能な限りは僕とずっと一緒に居たいと言う…

もちろん僕は美人で優しくて非の打ち所がない妻に大満足で浮気をするつもりもないが…

これでそういう事があろうものなら以前、僕の頭に落ちたカミナリが何倍にもパワーアップされた威力で落ちるだろう…想像するだけでも恐ろしい。


「あっ…そうだ!忘れてた!」

昨日、僕に届いた一通のハガキをティナに見せた…

「今週の金曜の夜、高校の同窓会があるらしいんだけどね…行ってもいいかな?」


それまで鼻歌混じりで洗い物をしていたティナの手がピタッと止まった…


「ダーリンの…学校の…友達と…?」

「うん。」


「女性は…?仲が良かった人とか…?

ま、まさか…テレビで言ってた『元カノ』とか…⁉︎」


「ど、どうだったかな…もう昔の事だから…

忘れちゃったよ…」


「そ、そうよね…今は私の…私だけの旦那様だからね…ウフフフ…

でも…その…綺麗な人は…いるの?」


「それは分かんないよ…

でも、綺麗な人はみんな結婚してるんじゃない…?ほら、ティナだって…」


「それは…そうだけど…あーん…!!心配だわ…」


「そんな…何にも無いって…」


「お友達は大切にしなきゃだし…

ああ…もう…仕方無いなぁ…」



僕は一秒でも家に早く帰ってきて寂しい想いをしたティナに熱い口づけをするという条件で同窓会の出席を許して貰えた…
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