45 / 105
認め合う二人
しおりを挟むソーディア王は続けた…
「うむ…婿殿よ…お主は人間の自分が何故魔法を?と思ったであろう…」
「は、はい…」
僕は驚きながらもソーディア王の言葉に頷く…
「実はな、魔法力の素…魔法因子は人間も持っておるのじゃ…そして昔の人間は訓練次第で我々と同じように魔法が使えたらしいのじゃ。
しかし、魔法因子を先天的にコントロール出来る我々とは違い、人間は魔法因子を任意で飛ばすことが出来ず、コントロールも出来ない。しかし、人間は我々に無い魔法因子を持っておるのじゃ…」
「そうか…なら…魔女裁判で裁きを受けた人間は…」
「そう…残念な事じゃが我々、魔法使いと決別するだけではなくて…魔法を使えない人間が魔法を使える人間への同族内での虐殺も含まれておるのではないかな…
…話を戻そうか…その人間の魔法因子は我々の因子を+とすると人間の因子は-なのじゃ。
この関係が非常に大事なことでの。二つが共鳴を起こしてとてつもないエネルギーを生み出すのじゃ。お主達の世界に置き換えると…そうじゃな…原子と中性子の反応に似ていると言えば解り易いのかもしれんな。」
「なるほど…これで大体想像がつきました…
僕はこの世界に来て人間界にはないプラスの因子に影響を受けてマイナスの因子が目覚めた…
そしてその因子を魔法でナギさんに送ってナギさんがそれを纏った結果、両方の因子の共鳴によりナギさんの魔法力が爆発的に上がったということですね…」
「うむ…おそらくはな…」
「しかし…僕は一体どんな魔法を使ったのでしょうか?」
「それはの…クロノと呼ばれる魔法じゃ…この世界では古代遺産と呼ばれておる…」
「な、なんじゃと…レガシー…まさか…人間の婿殿が…」
「ダーリン…!!」
ソーディア王の言葉にまたみんなが驚きを見せた…
「レガシー?クロノ?それは一体?」
「レガシーというのは忘れ去られた魔法…
つまり今、使える者が居らんということじゃ。
幾つかあるレガシーの魔法からお主はクロノという魔法を使った…
クロノというのは自分以外の時間の流れを変化させる魔法じゃ。
魔法力が目覚めたばかりのお主はまだ不完全じゃが、完璧にコントロール出来れば時を自由自在に操れるじゃろう。
上手くいけば時間を止めることも可能かもしれんぞ…まあ、人間界ではプラス因子が圧倒的に少ないためにエネルギーの確保が出来ないために無理だと思うがのう。」
「なるほど…僕の事は理解りました…
しかし…なぜ愛ちゃん…いえ…ミラール王女は僕との子供を?…」
「以前からゴルドと危惧しておったのじゃよ…
人間と関わるとそのマイナス因子を悪用する者が必ず現れるじゃろう…
ミラールもお主の遺伝子が欲しいのじゃろうて。自分のプラス因子と婿殿のマイナス因子を持った魔法のエリートが…」
「じゃ、じゃあ…ミスとリルが拐われたのは…」
「…言い方は悪いがあの子達は完成品じゃからのう…事が上手く運ばなければ代わりに…と目論んでおる可能性はあるな。ゴルド達は明らかに予定外じゃろうがな。」
なるほど…ソーディア王のお力添えで仮説とはいえ、全ての謎が解けた…
「さて…これからどうやってゴルド達を救出するかじゃが…」
「マサムネ様…ジュエラの内々の問題ですのに更にお力添え頂けるのですか…⁉︎
ソーディアのお立場が…」
ラリーさんが大きく目を見開いた…
「勿論じゃ…ゴルドとはお互い国王として今までやってきたがその前にあやつはこのワシの無二の親友。それに先日はみんなに迷惑をかけてしまったからのう…」
僕はソーディア王の前に出て跪いた。
「僕はこの世界に来て…家族以外に誰も頼れる方は居られませんでしたが、家族が増えて…ゴルドさんをお義父さんとお呼びする事が出来て、本当に僕は幸せ者だと思っております。
しかし、お義父さんと同じ位に尊敬してやまない方が居られます…それはあなたです…ソーディア国王様…」と言って頭を下げた…
「ワシもお主が本当の息子…ナギの婿殿だったらと何度思ったことか…しかしお主がプラティナを愛しておることは重々承知じゃ。
仕方ないとは思うておるが…ワシもナギもそしてムラサメも諦めてはおらん。
故に二人が仲違いするような事があればいつでもソーディアに迎える準備はある事を心に留めておいてく欲しい…婿殿よ…」
「国王様…」
「あ~ら…おじ様…残念でした。私とダーリンは絶対に離れることはありませんわよ!ねぇダーリン!」
自信たっぷりに話すティナだが、ずっと僕の側で手を握って離さない…
愛するティナのためにも早く四人を助けださないと!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる