96 / 105
決着
しおりを挟む
みんなが息を飲んでベヒモスの様子を見ていたその時…
穏やかな目で優也は側で実体化しているヴァルプルギスに語りかけた…
「ヴァル…ありがとう…感謝してる…」
ヴァルプルギスは優也の言葉に微笑みを浮かべた。
「はて…?わらわは何もお主から感謝されるような事はしておらんぞ…
わらわは自らの行いへの後始末をしておるだけじゃ…
お主の言う『誇り』のためにのう…」
「うん…
それでもやっぱり…僕はこの世界が好きだよ…
君やみんながいるこの世界が…」
「優也…」
「みんながいい事なんてそうそう無いよ…
考え方が違ってぶつかって、悩んで、恨んで、憎んで…それでも、良い所を探して話し合ってお互いを理解し合って…」
「そうじゃな…優也…
わらわも礼を言わんとな…
お主と出会えたからわらわは胸を張って、誇りを持って生きていける…
肉体は滅んだが、心はずっとそなたを愛しておるぞよ。」
「そうだね…ヴァル…僕達はずっと一緒だ…」
微笑み合う二人…そしてヴァルプルギスの身体はまた光の粒子へと姿を変えて優也の中へ…
優也は鏡から身を乗り出して暴れ狂うベヒモスに向けて両手を突き出した…
「婿殿…」「兄ちゃん…」「パパ…」
「優也さん…」「優也くん…」
「ダーリン!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
再びヴァルプルギス・モードに変身した優也…
かつて誰も見たことのないような強大な魔法力が優也の掌に紡ぎ出される…
「これで終わりだ…うぉぉぉぉぉ!!!
サイクロォォォ…!!!!!」
ギャギャギャギャギャ!!!
それはヴァルが命を賭してこの世界を守ったあのレガシーの魔法だった…
グォォォォォォ…グワァァァァ!!
…バキィィィィィィン!!!
優也の…いや、優也とヴァルの手から放たれた高圧縮された空気の渦はベヒモスのとてつもなく硬い角を折り、その巨体を鏡の中に押し込んだ…
パァァァァァァン!!!!!
やがてベヒモスの姿は見えなくなり、彼を飲み込んでいった鏡も最後に粉々に砕け散った…
優也は元の姿に戻り、全員が彼の元に駆け寄った…
「ふうっ…終わった…!!」
皆の頭の中に穏やかな声が聞こえてくる…
「うむ…皆の者…本当にご苦労であった。
この世を治める者の一人として心より感謝の意を贈らせてもらうぞ…
愛すべき…魔法使いと人間の同志達よ…」
ソーディア王は魔界の全世界に向けて事の顛末を全て赤裸々にテレパシーで配信した。
魔界の人々はベヒモスの脅威から解放され、
三国共にまた平和な日常を取り戻した…
そして…ミスとリルがガンマータの練習をした波の高い外海の岬に優也達の姿があった…
「ヒィィィィ…ボ、ボクちゃんはどうなるの…?」
「良かったな…これから嫁はんを探す旅に出るんやで…!!ほな、さいなら!」
ムラサメがボートを海へと押し出す…
ボートに少しの食料と水を乗せてイミテは外海へと流浪の刑に処された…
「さあ…そろそろ帰ろうか?あれ…?」
優也はプラティナやナギ、アイの顔を見回した…
「みんな…お世辞じゃなくて…すごく綺麗になってない…?お化粧を変えたりしたの?」
優也の言葉に三人の王女は顔を見合わせて笑った…
「あはは…嫌だわ…ダーリン!!今頃気付いたの?」
「優也さん…私達、とんでもない魔法力をもった守護霊と一つになったでしょ…?」
「だからね…私達の生命エネルギーはグンと増して肉体が若返ったの…優也くんもだよ…気づかなかった?」
アイは指をパチンと鳴らして手鏡を出して優也の顔を映し出した…優也が覗き込むとそこには三十代にはとても見えない…二十代前半から半ばくらいの青年男性が映し出されていた。
「あ、あまり気にしてなかったから…気づかなかった…」
自分の事には割と無頓着な優也にみんなが笑った…
穏やかな目で優也は側で実体化しているヴァルプルギスに語りかけた…
「ヴァル…ありがとう…感謝してる…」
ヴァルプルギスは優也の言葉に微笑みを浮かべた。
「はて…?わらわは何もお主から感謝されるような事はしておらんぞ…
わらわは自らの行いへの後始末をしておるだけじゃ…
お主の言う『誇り』のためにのう…」
「うん…
それでもやっぱり…僕はこの世界が好きだよ…
君やみんながいるこの世界が…」
「優也…」
「みんながいい事なんてそうそう無いよ…
考え方が違ってぶつかって、悩んで、恨んで、憎んで…それでも、良い所を探して話し合ってお互いを理解し合って…」
「そうじゃな…優也…
わらわも礼を言わんとな…
お主と出会えたからわらわは胸を張って、誇りを持って生きていける…
肉体は滅んだが、心はずっとそなたを愛しておるぞよ。」
「そうだね…ヴァル…僕達はずっと一緒だ…」
微笑み合う二人…そしてヴァルプルギスの身体はまた光の粒子へと姿を変えて優也の中へ…
優也は鏡から身を乗り出して暴れ狂うベヒモスに向けて両手を突き出した…
「婿殿…」「兄ちゃん…」「パパ…」
「優也さん…」「優也くん…」
「ダーリン!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
再びヴァルプルギス・モードに変身した優也…
かつて誰も見たことのないような強大な魔法力が優也の掌に紡ぎ出される…
「これで終わりだ…うぉぉぉぉぉ!!!
サイクロォォォ…!!!!!」
ギャギャギャギャギャ!!!
それはヴァルが命を賭してこの世界を守ったあのレガシーの魔法だった…
グォォォォォォ…グワァァァァ!!
…バキィィィィィィン!!!
優也の…いや、優也とヴァルの手から放たれた高圧縮された空気の渦はベヒモスのとてつもなく硬い角を折り、その巨体を鏡の中に押し込んだ…
パァァァァァァン!!!!!
やがてベヒモスの姿は見えなくなり、彼を飲み込んでいった鏡も最後に粉々に砕け散った…
優也は元の姿に戻り、全員が彼の元に駆け寄った…
「ふうっ…終わった…!!」
皆の頭の中に穏やかな声が聞こえてくる…
「うむ…皆の者…本当にご苦労であった。
この世を治める者の一人として心より感謝の意を贈らせてもらうぞ…
愛すべき…魔法使いと人間の同志達よ…」
ソーディア王は魔界の全世界に向けて事の顛末を全て赤裸々にテレパシーで配信した。
魔界の人々はベヒモスの脅威から解放され、
三国共にまた平和な日常を取り戻した…
そして…ミスとリルがガンマータの練習をした波の高い外海の岬に優也達の姿があった…
「ヒィィィィ…ボ、ボクちゃんはどうなるの…?」
「良かったな…これから嫁はんを探す旅に出るんやで…!!ほな、さいなら!」
ムラサメがボートを海へと押し出す…
ボートに少しの食料と水を乗せてイミテは外海へと流浪の刑に処された…
「さあ…そろそろ帰ろうか?あれ…?」
優也はプラティナやナギ、アイの顔を見回した…
「みんな…お世辞じゃなくて…すごく綺麗になってない…?お化粧を変えたりしたの?」
優也の言葉に三人の王女は顔を見合わせて笑った…
「あはは…嫌だわ…ダーリン!!今頃気付いたの?」
「優也さん…私達、とんでもない魔法力をもった守護霊と一つになったでしょ…?」
「だからね…私達の生命エネルギーはグンと増して肉体が若返ったの…優也くんもだよ…気づかなかった?」
アイは指をパチンと鳴らして手鏡を出して優也の顔を映し出した…優也が覗き込むとそこには三十代にはとても見えない…二十代前半から半ばくらいの青年男性が映し出されていた。
「あ、あまり気にしてなかったから…気づかなかった…」
自分の事には割と無頓着な優也にみんなが笑った…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる