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国を治めるということ
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こうして僕達にはまた平和な暮らしが戻って来た…
会社を急に休んでしまったことを上司に謝罪すると、それよりも僕の顔つきが変わってしまったと驚かれた…
最近色々ありましたから…と話すと、そういえばちょっと引き締まったな、事情はあまり聞かないけど大変だったんだな…と言われ、なんとか若返った事も上手く誤魔化せたようだ…
僕の肉体が若返ったと言っても、中身は三十代なので、自分自身は今までと何も変わらない。
それよりも奥さんがよりキレイに美しくなった事が本当に嬉しい。
僕は以前のように毎日、会社から早く帰ってキレイな奥さんの美味しい手料理を食べて可愛い子供達とお風呂に入って…そんな幸せな毎日を過ごしていた。
そんな僕にソーディア王から講演の依頼があったとティナから言われて僕は驚いた…
詳しい話を聞きに週末は国王様に謁見させて頂くことになっている…
ソーディア王宮のバルコニーには優しく朝の光が差し込んでいる…
「ナギ…本当にそれで良いのか…?」
「はい。お父様…私、自分の気持ちに正直に生きて行きますわ…」
バルコニーの下から二人を見上げていたムラサメは一瞬微笑んでその場を離れていった…
ソーディア王宮付きの兵士達は皆、城下町の酒場で荒れていた…
「くそっ!ベヒモスとやらを撃退したかどうか知らないけど何で俺達が人間の話を聞いてペコペコしなきゃいけないんだよ!」
「国王様は一体何を考えているんだ?早くムラサメ様に戴冠してもらって全世界最強を誇る軍隊を再編成すべきだよ…!」
兵士達は次々に不満を口にする…そしてその不満を訴えるものは日に日に増えていき、とうとう中には王宮の中でムラサメに直談判する者も出てきた…
「…ムラサメ様ぁ!」
「ええい!!うるさい!!ワイも国の元では一兵卒や!国王のやる事に口出しでけへんわ!」
兵士達を一喝しながらムラサメの心は迷いに揺れていた…
「父ちゃん…姉ちゃん…ワイは…どうしたらええんやろ?…」
「…という訳じゃ…つまり我が国の王族、兵士、国民達…その前で婿殿に話をして貰いたいのじゃ…」
「ち、ちょっと待って下さい…それでは講演ではなくて演説ではないですか…?」
「うむ…しかし、人間のそなたがこの世界を救ってくれた事もまた事実。そなたの口からこの国の者達を導く事こそが明日の人間と我等魔界の者とを結ぶ架け橋の一歩になるのではないかな…
なあに、婿殿は深く考えすぎじゃ…そなたはいつも人に寄り添いながら我等の信頼を得てきたではないか…いつもと同じ婿殿でいてくれたら良いのじゃよ…」
「はあ…分かりました…僕を信頼して下さる国王様のご期待に添えるように頑張ります…」
引き受けてはしまったがそんな大役…僕に務まるだろうか?
ティナも一緒に演説の席には出席すると言ってくれたが…
一抹の不安を抱えたまま、週末を迎えた…
会社を急に休んでしまったことを上司に謝罪すると、それよりも僕の顔つきが変わってしまったと驚かれた…
最近色々ありましたから…と話すと、そういえばちょっと引き締まったな、事情はあまり聞かないけど大変だったんだな…と言われ、なんとか若返った事も上手く誤魔化せたようだ…
僕の肉体が若返ったと言っても、中身は三十代なので、自分自身は今までと何も変わらない。
それよりも奥さんがよりキレイに美しくなった事が本当に嬉しい。
僕は以前のように毎日、会社から早く帰ってキレイな奥さんの美味しい手料理を食べて可愛い子供達とお風呂に入って…そんな幸せな毎日を過ごしていた。
そんな僕にソーディア王から講演の依頼があったとティナから言われて僕は驚いた…
詳しい話を聞きに週末は国王様に謁見させて頂くことになっている…
ソーディア王宮のバルコニーには優しく朝の光が差し込んでいる…
「ナギ…本当にそれで良いのか…?」
「はい。お父様…私、自分の気持ちに正直に生きて行きますわ…」
バルコニーの下から二人を見上げていたムラサメは一瞬微笑んでその場を離れていった…
ソーディア王宮付きの兵士達は皆、城下町の酒場で荒れていた…
「くそっ!ベヒモスとやらを撃退したかどうか知らないけど何で俺達が人間の話を聞いてペコペコしなきゃいけないんだよ!」
「国王様は一体何を考えているんだ?早くムラサメ様に戴冠してもらって全世界最強を誇る軍隊を再編成すべきだよ…!」
兵士達は次々に不満を口にする…そしてその不満を訴えるものは日に日に増えていき、とうとう中には王宮の中でムラサメに直談判する者も出てきた…
「…ムラサメ様ぁ!」
「ええい!!うるさい!!ワイも国の元では一兵卒や!国王のやる事に口出しでけへんわ!」
兵士達を一喝しながらムラサメの心は迷いに揺れていた…
「父ちゃん…姉ちゃん…ワイは…どうしたらええんやろ?…」
「…という訳じゃ…つまり我が国の王族、兵士、国民達…その前で婿殿に話をして貰いたいのじゃ…」
「ち、ちょっと待って下さい…それでは講演ではなくて演説ではないですか…?」
「うむ…しかし、人間のそなたがこの世界を救ってくれた事もまた事実。そなたの口からこの国の者達を導く事こそが明日の人間と我等魔界の者とを結ぶ架け橋の一歩になるのではないかな…
なあに、婿殿は深く考えすぎじゃ…そなたはいつも人に寄り添いながら我等の信頼を得てきたではないか…いつもと同じ婿殿でいてくれたら良いのじゃよ…」
「はあ…分かりました…僕を信頼して下さる国王様のご期待に添えるように頑張ります…」
引き受けてはしまったがそんな大役…僕に務まるだろうか?
ティナも一緒に演説の席には出席すると言ってくれたが…
一抹の不安を抱えたまま、週末を迎えた…
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