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焦れったい
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黒塚誠司は、頼れる人間だ。
そう、思っているやつは多い。
目の前にいる篠田もその一人で、同性の恋人の悩みを打ち明ける。
ヤンデレ?
最近、恋人の考えが怖いというが、そんなもの俺にとっては、怖い部類には入らない。
殺したいほど愛おしいという感覚は、残念ながら俺には理解できるかも知れない。
俺もきっと、沼原と同じなのかもしれない。
そう思うと、なんだか心が楽になる。
俺は、今日も作られた自分を表に過ごしている。
本当の俺を知っているのは、たった一人だ。
ほら、
今も、俺を見ている。
隣の校舎。
一つ下の学年であるソイツは、窓から俺を見ている。
友だちと話しているふりをして。
そして、それに気づきながらも、気づかぬふりをして、ソイツの視界に入る俺。
なんだか、面白い。
焦れったくて。
もう、何年続いているのだろうか。
こんな、生活。
そろそろ、限界なんだよ。
俺も。
異変に気づいたのは、中学生になった時だった。
部屋のものの位置が一部変わっていた。なくなったものもあった。
何処を探しても見つからなくて。
俺は、不思議に思っていた。
そして、ある日。
隣の家の住人であり、幼馴染みの鳥山裕太の家に遊びに行った時だった。
裕太の部屋で一人きりになって、何気なく、押し入れを開けた。
意味などない。
ただの、興味だった。
いつも明るい裕太。
一つ年下で、犬のように懐く彼を、俺は、可愛いと思っていた。
そんな裕太の本性が、この押し入れに、ぎっしりと入っていた。
どさり、
落ちたものは、アルバム。
俺は、それを開く。
中身は、俺。
どのページをめくっても、俺。
俺さえも知らない、俺が映った写真。
俺は、それを見たとき、裕太を理解したような気がした。
俺に、懐いているんじゃない。
裕太は、俺を。
いつからだろうか。
部屋にカメラが仕掛けられたのは。
いつからだろうか。
盗聴器やら仕込まれるようになったのは。
いつからだろうか。
俺が、裕太と同じようにし始めたのは。
いつからだろうか。
それが、快感になったのは。
学校生活では、決して見せない俺の異常な行動。
あの日、裕太の想いを知り、俺の中で何かが変わった。
裕太が俺を俺が裕太をストーカーする。
そんな、異常な行動が。
今も続く。
「黒塚!チャイム鳴ってるぞ」
篠田にそう言われて、教室へと歩く。
そして、何かに気づいた振りをして振り向く。
まだ、裕太は俺を見ていた。
裕太と目が合って、驚いた顔をした裕太。
あぁ、焦れったいな。
俺は、そう思って教室に入った。
そう、思っているやつは多い。
目の前にいる篠田もその一人で、同性の恋人の悩みを打ち明ける。
ヤンデレ?
最近、恋人の考えが怖いというが、そんなもの俺にとっては、怖い部類には入らない。
殺したいほど愛おしいという感覚は、残念ながら俺には理解できるかも知れない。
俺もきっと、沼原と同じなのかもしれない。
そう思うと、なんだか心が楽になる。
俺は、今日も作られた自分を表に過ごしている。
本当の俺を知っているのは、たった一人だ。
ほら、
今も、俺を見ている。
隣の校舎。
一つ下の学年であるソイツは、窓から俺を見ている。
友だちと話しているふりをして。
そして、それに気づきながらも、気づかぬふりをして、ソイツの視界に入る俺。
なんだか、面白い。
焦れったくて。
もう、何年続いているのだろうか。
こんな、生活。
そろそろ、限界なんだよ。
俺も。
異変に気づいたのは、中学生になった時だった。
部屋のものの位置が一部変わっていた。なくなったものもあった。
何処を探しても見つからなくて。
俺は、不思議に思っていた。
そして、ある日。
隣の家の住人であり、幼馴染みの鳥山裕太の家に遊びに行った時だった。
裕太の部屋で一人きりになって、何気なく、押し入れを開けた。
意味などない。
ただの、興味だった。
いつも明るい裕太。
一つ年下で、犬のように懐く彼を、俺は、可愛いと思っていた。
そんな裕太の本性が、この押し入れに、ぎっしりと入っていた。
どさり、
落ちたものは、アルバム。
俺は、それを開く。
中身は、俺。
どのページをめくっても、俺。
俺さえも知らない、俺が映った写真。
俺は、それを見たとき、裕太を理解したような気がした。
俺に、懐いているんじゃない。
裕太は、俺を。
いつからだろうか。
部屋にカメラが仕掛けられたのは。
いつからだろうか。
盗聴器やら仕込まれるようになったのは。
いつからだろうか。
俺が、裕太と同じようにし始めたのは。
いつからだろうか。
それが、快感になったのは。
学校生活では、決して見せない俺の異常な行動。
あの日、裕太の想いを知り、俺の中で何かが変わった。
裕太が俺を俺が裕太をストーカーする。
そんな、異常な行動が。
今も続く。
「黒塚!チャイム鳴ってるぞ」
篠田にそう言われて、教室へと歩く。
そして、何かに気づいた振りをして振り向く。
まだ、裕太は俺を見ていた。
裕太と目が合って、驚いた顔をした裕太。
あぁ、焦れったいな。
俺は、そう思って教室に入った。
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