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旅立ち準備
にぃにのスキル わたしのスキル 上
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お夕飯は、ふっくら美味しく炊き上げたお米さんに、ミルクスープ。さらにはランチュウが産んでくれた、朝採れ卵の目玉焼きと、とっても豪華!
にぃにと二人きりになって、唯一と言っていい良いことは、お腹いっぱいにご飯が食べれることだ。そんなことを思いつつ、並べられたご飯をお腹に詰め込む。
お残しなんていたしません。
作ってくれたにぃにに失礼ですからっ!
「……これ以上食べたら、お腹が張り裂けてしまいます」
数十分後。食べすぎて張り裂けそうなお腹をそっと撫で、大きく満足のため息を吐く。
今日のご飯も、とっても美味しゅうございました。
でも、前のめりになると、何かが口から出てきそう……
「フェリシア、食べすぎ」
呆れ口調で言いながら、にぃにの口はちょっぴり嬉しそうに緩んでる。
「これぐらい食べられるようになったら、もう安心かなぁ」
初日はほとんどお水なお粥さんだったけれど、二日目には固めのお粥になって、今日のお夕飯がコレ。にぃには、わたしの食いつき具合を見ながらご飯の内容を調整していたらしい。
「二人っきりだし、余るかと思ったんだけど……結局、全部フェリシアが食べちゃったね」
「なんか、味が濃くて美味しかったんだもの……」
「二人しかいないから、調味料をケチる必要がないからね」
ことあるごとに、にぃにが『二人っきり』だと口にするのは、きっと、わたしに自覚を促すためだと思う。正直なところ、にぃにの口から聞いただけで、わたしはまだそのことを実感していない。
熱が下がってからずっと、お家じゃない場所で寝起きしてるのは非日常な行為だけど――本当は、他のお部屋には具合が悪くてまだ寝込んでる人がいるけれど、村はいつもの光景を取り戻してるんじゃないかと思ってしまう。
わたし、熱が下がったあともまだ、礼拝堂とこの部屋以外を移動したことがないのだ。この部屋の外は、熱病に掛かる前と変わらないんじゃないかと思いたくて仕方ない。
「さてと、互いのスキルについて話すんだったよね」
お夕飯の後片付けを終えたにぃにが戻ってきて、椅子に腰を下ろしして、持ってきたものをテーブルの真ん中においた。にぃにが持ってきたのは、読み書きを練習するようの石版と石筆。それから『スキル大全』という、一般的に知られているスキルの解説書の2種類だ。
「元々身につけてたっぽいスキルは書いてないよ」
「うにうに」
一度は真ん中においた石版を手に取り、ご加護と一緒に授かったスキルを書いたにぃには、石版をわたしの方に向けた状態でテーブルの真ん中に戻した。
書かれているスキルは、『総合武術』『気配察知』『武具作成』『奉納』の4つで全部Dランク。魔法を使うのに必要な守護精霊は『地』『火』『錬金』『付与』の4種類が全てAランクだった。
――あれれ??
思ったよりも、数が少ない。
「……『総合武術』っていうのは体術を含めた全ての武具を扱うスキルだから、コレ一つで、10以上のスキルを持ってるのと変わらないんだよ」
「おおお……すごいね、にぃに」
にぃにの説明に納得しつつ、にぃにのスキルの隣の空白にわたしのものも書いていく。『料理』『包丁術』『調薬』『魔法具作成』『奉納』の5種類はDランクで『従魔術』『魅了』はどちらもAランクだ。守護精霊は『地』『水』『火』『風』『氷』『毒』『闇』『光』『植物』『治癒』『錬金』『付与』の12種全部揃い踏みのAランク! さすが、魔神様のご加護だと想います。
「フェリシア……『従魔術』と『魅了』はご加護が関係ないやつじゃ……?」
「ランクがAになってる時点で、ご加護が関係あると思う」
にぃには頭を抱えてしまったけど、スキルが認識できるようになったばかりでAランクだなんてありえない。普通はDランク~Hランクの間で、Dランクもあれば天才だともてはやされるレベルなんだから。
しばらく、「あ~」だの「う~」だのと声を上げつつ頭を抱えてたにぃには、何かを諦めた表情で真ん中においてた石版を引き寄せて、『カリスマ』Aランクとスキルを追加で書き込んだ。
にぃにと二人きりになって、唯一と言っていい良いことは、お腹いっぱいにご飯が食べれることだ。そんなことを思いつつ、並べられたご飯をお腹に詰め込む。
お残しなんていたしません。
作ってくれたにぃにに失礼ですからっ!
「……これ以上食べたら、お腹が張り裂けてしまいます」
数十分後。食べすぎて張り裂けそうなお腹をそっと撫で、大きく満足のため息を吐く。
今日のご飯も、とっても美味しゅうございました。
でも、前のめりになると、何かが口から出てきそう……
「フェリシア、食べすぎ」
呆れ口調で言いながら、にぃにの口はちょっぴり嬉しそうに緩んでる。
「これぐらい食べられるようになったら、もう安心かなぁ」
初日はほとんどお水なお粥さんだったけれど、二日目には固めのお粥になって、今日のお夕飯がコレ。にぃには、わたしの食いつき具合を見ながらご飯の内容を調整していたらしい。
「二人っきりだし、余るかと思ったんだけど……結局、全部フェリシアが食べちゃったね」
「なんか、味が濃くて美味しかったんだもの……」
「二人しかいないから、調味料をケチる必要がないからね」
ことあるごとに、にぃにが『二人っきり』だと口にするのは、きっと、わたしに自覚を促すためだと思う。正直なところ、にぃにの口から聞いただけで、わたしはまだそのことを実感していない。
熱が下がってからずっと、お家じゃない場所で寝起きしてるのは非日常な行為だけど――本当は、他のお部屋には具合が悪くてまだ寝込んでる人がいるけれど、村はいつもの光景を取り戻してるんじゃないかと思ってしまう。
わたし、熱が下がったあともまだ、礼拝堂とこの部屋以外を移動したことがないのだ。この部屋の外は、熱病に掛かる前と変わらないんじゃないかと思いたくて仕方ない。
「さてと、互いのスキルについて話すんだったよね」
お夕飯の後片付けを終えたにぃにが戻ってきて、椅子に腰を下ろしして、持ってきたものをテーブルの真ん中においた。にぃにが持ってきたのは、読み書きを練習するようの石版と石筆。それから『スキル大全』という、一般的に知られているスキルの解説書の2種類だ。
「元々身につけてたっぽいスキルは書いてないよ」
「うにうに」
一度は真ん中においた石版を手に取り、ご加護と一緒に授かったスキルを書いたにぃには、石版をわたしの方に向けた状態でテーブルの真ん中に戻した。
書かれているスキルは、『総合武術』『気配察知』『武具作成』『奉納』の4つで全部Dランク。魔法を使うのに必要な守護精霊は『地』『火』『錬金』『付与』の4種類が全てAランクだった。
――あれれ??
思ったよりも、数が少ない。
「……『総合武術』っていうのは体術を含めた全ての武具を扱うスキルだから、コレ一つで、10以上のスキルを持ってるのと変わらないんだよ」
「おおお……すごいね、にぃに」
にぃにの説明に納得しつつ、にぃにのスキルの隣の空白にわたしのものも書いていく。『料理』『包丁術』『調薬』『魔法具作成』『奉納』の5種類はDランクで『従魔術』『魅了』はどちらもAランクだ。守護精霊は『地』『水』『火』『風』『氷』『毒』『闇』『光』『植物』『治癒』『錬金』『付与』の12種全部揃い踏みのAランク! さすが、魔神様のご加護だと想います。
「フェリシア……『従魔術』と『魅了』はご加護が関係ないやつじゃ……?」
「ランクがAになってる時点で、ご加護が関係あると思う」
にぃには頭を抱えてしまったけど、スキルが認識できるようになったばかりでAランクだなんてありえない。普通はDランク~Hランクの間で、Dランクもあれば天才だともてはやされるレベルなんだから。
しばらく、「あ~」だの「う~」だのと声を上げつつ頭を抱えてたにぃには、何かを諦めた表情で真ん中においてた石版を引き寄せて、『カリスマ』Aランクとスキルを追加で書き込んだ。
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