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お世話になりますっ
揚げ物食べたい
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魔神様が頭や体を洗ってくれて、お湯を掛けてくれるたびに黒っぽい水が流れていってびっくりくり。
目を丸くするわたしに、魔神様は「旅をしてると砂埃がすごいんだよ」と笑っていたけど、単純に汚なかっただけだと思う。
何度も洗って、流したお湯に色がつかなくなってからお湯に浸かると、思わず「ふはぁ~!」と歓声ともため息ともつかない声が出た。
「お湯に浸かると、どうしてため息が出ちゃうんだろうねぇ」
「うにうに……」
ポッカポカのお湯が気持ちよくって、わたしのお隣に静かに入ってきた魔神様のお言葉に同意しつつフニャンとしてしまう。
なんかこのまま、溶けちゃいそう。
「それはそうと、欲しい騎獣は決まった?」
「それが――にぃにに相談してみたら、武神様から基礎体力つけるために現状維持を勧められてるみたいで……」
「あ~……兄様らしいね」
魔神様は苦笑しながら、武神様のモットーが『日々是精進』なのだと呟く。
なんか、毎日メチャクチャ疲れそう。
「フェリシアちゃんの場合は、体力づくりの前に安全な場所を確保するほうが先決だと思うけどねぇ……」
「安全な場所って、武神様に作ってもらってるお家じゃダメなのかなぁ?」
「兄様に?」
「なんか、持ち運びができるヤツ」
木の上だか中に作ってくれるらしいから、どんなものかが全く想像がつかないけど、この際、雨風が防げるならなんでもいいかなぁと思ったり。
とりあえず、魔神様は「どんなの作ってんだろ?」と首を傾げつつ呟いてるから、聞いてないっぽい。
「それはそれとして、お夕飯はどんなものが食べたい?」
どんなものと聞かれても、逆に、どんなご飯が選択肢として存在するのか分からないから答えづらい。
「強いて言うなら、残ってるミルクスープをどうしようかと悩んでいるくらい? かなぁ」
「なるほど……。たくさん作ってたものね」
「うにうに」
「なら、パングラタンでも作ろうか」
どうやら、皮の硬いパンの中身をくり抜いてとろみを付けたスープを入れてから、チーズを乗っけて焼くらしい。
――ナニその美味しそうなのっ
説明を聞いて、生唾ゴクリ。
他にも色々な候補を挙げてくれたけど、最初に聞いたパングラタンで決定!
自分の作ったスープがどんなふうに変身するのか、楽しみすぎる。
更にはお肉まで焼いてくれるなんて言い出したので、もう、ヨダレが止まらないっ。
このままじゃ、わたし、溺れ死んじゃうよっ!?
「あ、あと、ミルクケーキを作りたいですっ」
魔神様がデザートの話を始めたあたりで、ハタと気づいて手を挙げる。
にぃにの分をもらっちゃったので、作って返さねばっ。
「ずいぶんと気に入ってたみたいだものね。他のものを作る合間にやっちゃおう」
ミルクケーキは、ずいぶんとお手軽に作れるらしい。
「ミルクケーキは、移動中のおやつ用に作るとして……。生クリームたっぷりのケーキとかチーズケーキもいいよね。フェリシアちゃんからミルクをもらったから、わりとケーキ類は作り放題だよ」
「チーズケーキって、カリカリの甘いチーズですか?」
ミルクケーキの優しい甘さも魅力的だけど、チーズケーキならきっとそこに酸味が加わるよね?
ソレはソレで美味しそうだと思いつつ頷いてると、魔神様はキョトンとした顔で首を傾げた。
「え? カリカリ……?」
「? だって、『ケーキ』ですよね?」
首を傾げた状態で目を何度か瞬かせた魔神様は、「あ」と呟いてポンと手を打ってクスクス笑いだす。
「ミルクケーキのせいで、『ケーキ』が硬いものだと勘違いさせちゃったのかぁ」
「???」
「そうだよね。他のケーキを食べたことがなければ、勘違いしちゃうよね」
どうやら『ケーキ』には、甘くてふわふわ柔らかいものが多いらしい。
――甘くて、フワフワ……?
フワフワって、おかんやわたしの髪の毛みたいな?
それって、どんなもの?
とりあえず、髪の毛をモグモグしても美味しくないのは確かだ。
「ま、どんなものかは作ってみてのお楽しみ――ってことで、お風呂はそろそろ上がろうか」
「お夕飯作りですねっ!」
喜び勇んでお湯から出たあと、(タオルで)揉まれて(クリームを)塗られ、(清潔な)衣を(着せ)付けつつ「あ、明日の夜は揚げ物にしようっと……」と魔神様が呟いた。
――なんで、揚げ物??
答えは、明日の晩ごはん!
目を丸くするわたしに、魔神様は「旅をしてると砂埃がすごいんだよ」と笑っていたけど、単純に汚なかっただけだと思う。
何度も洗って、流したお湯に色がつかなくなってからお湯に浸かると、思わず「ふはぁ~!」と歓声ともため息ともつかない声が出た。
「お湯に浸かると、どうしてため息が出ちゃうんだろうねぇ」
「うにうに……」
ポッカポカのお湯が気持ちよくって、わたしのお隣に静かに入ってきた魔神様のお言葉に同意しつつフニャンとしてしまう。
なんかこのまま、溶けちゃいそう。
「それはそうと、欲しい騎獣は決まった?」
「それが――にぃにに相談してみたら、武神様から基礎体力つけるために現状維持を勧められてるみたいで……」
「あ~……兄様らしいね」
魔神様は苦笑しながら、武神様のモットーが『日々是精進』なのだと呟く。
なんか、毎日メチャクチャ疲れそう。
「フェリシアちゃんの場合は、体力づくりの前に安全な場所を確保するほうが先決だと思うけどねぇ……」
「安全な場所って、武神様に作ってもらってるお家じゃダメなのかなぁ?」
「兄様に?」
「なんか、持ち運びができるヤツ」
木の上だか中に作ってくれるらしいから、どんなものかが全く想像がつかないけど、この際、雨風が防げるならなんでもいいかなぁと思ったり。
とりあえず、魔神様は「どんなの作ってんだろ?」と首を傾げつつ呟いてるから、聞いてないっぽい。
「それはそれとして、お夕飯はどんなものが食べたい?」
どんなものと聞かれても、逆に、どんなご飯が選択肢として存在するのか分からないから答えづらい。
「強いて言うなら、残ってるミルクスープをどうしようかと悩んでいるくらい? かなぁ」
「なるほど……。たくさん作ってたものね」
「うにうに」
「なら、パングラタンでも作ろうか」
どうやら、皮の硬いパンの中身をくり抜いてとろみを付けたスープを入れてから、チーズを乗っけて焼くらしい。
――ナニその美味しそうなのっ
説明を聞いて、生唾ゴクリ。
他にも色々な候補を挙げてくれたけど、最初に聞いたパングラタンで決定!
自分の作ったスープがどんなふうに変身するのか、楽しみすぎる。
更にはお肉まで焼いてくれるなんて言い出したので、もう、ヨダレが止まらないっ。
このままじゃ、わたし、溺れ死んじゃうよっ!?
「あ、あと、ミルクケーキを作りたいですっ」
魔神様がデザートの話を始めたあたりで、ハタと気づいて手を挙げる。
にぃにの分をもらっちゃったので、作って返さねばっ。
「ずいぶんと気に入ってたみたいだものね。他のものを作る合間にやっちゃおう」
ミルクケーキは、ずいぶんとお手軽に作れるらしい。
「ミルクケーキは、移動中のおやつ用に作るとして……。生クリームたっぷりのケーキとかチーズケーキもいいよね。フェリシアちゃんからミルクをもらったから、わりとケーキ類は作り放題だよ」
「チーズケーキって、カリカリの甘いチーズですか?」
ミルクケーキの優しい甘さも魅力的だけど、チーズケーキならきっとそこに酸味が加わるよね?
ソレはソレで美味しそうだと思いつつ頷いてると、魔神様はキョトンとした顔で首を傾げた。
「え? カリカリ……?」
「? だって、『ケーキ』ですよね?」
首を傾げた状態で目を何度か瞬かせた魔神様は、「あ」と呟いてポンと手を打ってクスクス笑いだす。
「ミルクケーキのせいで、『ケーキ』が硬いものだと勘違いさせちゃったのかぁ」
「???」
「そうだよね。他のケーキを食べたことがなければ、勘違いしちゃうよね」
どうやら『ケーキ』には、甘くてふわふわ柔らかいものが多いらしい。
――甘くて、フワフワ……?
フワフワって、おかんやわたしの髪の毛みたいな?
それって、どんなもの?
とりあえず、髪の毛をモグモグしても美味しくないのは確かだ。
「ま、どんなものかは作ってみてのお楽しみ――ってことで、お風呂はそろそろ上がろうか」
「お夕飯作りですねっ!」
喜び勇んでお湯から出たあと、(タオルで)揉まれて(クリームを)塗られ、(清潔な)衣を(着せ)付けつつ「あ、明日の夜は揚げ物にしようっと……」と魔神様が呟いた。
――なんで、揚げ物??
答えは、明日の晩ごはん!
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