にいにと一緒に世界をめぐる~奉納スキルでアイテムゲット☆彡~

霧ちゃん→霧聖羅

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聖域へ

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 沢山食べることが習慣になってしまっていて、それで、今日の食事が物足りなく感じるのかもしれないなぁと考えているうちに身支度が済んだ。今日の髪型は、左右に分けた髪を三つ編みにして、クルンと輪っかを作ったやつ。にぃに・・・は、わたしの頭で遊び過ぎなんじゃないかと思う。ただ、魔神様には大好評だったから、センスは悪くないらしい。


「「お世話になりました(っ)」」


 お出かけ準備ができたので、創世四神のみなさまに二人揃って頭を下げる。


「フェリシアちゃんの弾む声が可愛すぎる……っ!」


 鼻のあたりを押さえて身悶えしている魔神様を見て吹き出すのをこらえつつ、「まあ、またすぐに顔を合わせんだけどなぁ」と、情報神様が呟く。


「そうねぇ……声も仕草も可愛いけれど、魔神ちゃんは興奮しすぎだと思うわ」

「それはそれとして、キチンと挨拶をするのは基本だよ」


 魔神様に同意しつつ苦笑する技術神様のあとを引き取ったのは、礼儀にうるさいという武神様。
ちなみに、情報神様のお言葉の理由は、神域を出てすぐに『聖域』という場所に転移することになっているから。ほんとにすぐ、合流し直す予定なのだ。


「それじゃあ、またね」


 神々の姿と周囲の景色が歪んで消えると、わたしとにぃに・・・は昨日の夕方にいた森の中。時間は、ちゃんと朝になってる。疑ってたわけじゃないんだけど、神域と現し世の間の時間の流れはおんなじらしい。


「えっと、魔神様にもらったペンダントを握った状態で念じればいいんだっけ?」

「フェリシア、二人で一緒に行くときは手をつながないと」


 今回、神域にお邪魔したことによって、魔神様に初めてあったときにもらった『簡易神殿セット』ペンダントに新しい機能が追加された。
 今までは、わたしの周りの狭い範囲に加護結界が形成される『移動神殿』機能。
 個人宅にある神棚に祀ることによって、その家を一時的に神殿と同様の機能を付与する機能の二つがあったらしい。
一つ目は聞いていたけれど、二つ目の方は聞いてなかった。なので、『簡易神殿セット』のセットがどこから来た言葉かがずっと不思議だったのだ。
 それはそれとして、今回追加されたのは『聖域転移』機能。
名称通り、『聖域』という神域とも現し世とも違う場所に移動する能力だそうだ。

 うなずきつつペンダントを握った手の反対で差し出された手をとり、『聖域へ』と念じると、すぐに周囲の光景が変化した。
見渡す限りに広がるのは薄茶けてひび割れた大地。
木はおろか、草の一本も見当たらない光景ににぃに・・・と二人で言葉を失う。


「――これが、『聖域』?」

「な~んもないね……」


 ほんと、見渡す限り何もない――と思いつつ後ろを振り向くと、そこにはででで~ん! っと太くて背の高い木がそびえ立っていた。おひさまの向きの関係で、影が真後ろにあるから気づかなかったらしい。


「~でかっ!」


 ほぼ同時に木に気づいたにぃに・・・が驚きの声を漏らす。
大人がたくさん手をつないでも回りきれなそう似なほどぶっとい幹に沿って見上げていくと、太い枝の上の方に何かがへばりついているのが見えた。

――なんか、お家っぽい……?

 少し離れたほうがよく見えるかも。
そう思って木を見上げつつ後ろに向けて、ほんの二~三歩後退りしたところでナニカにぶつかった。
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