にいにと一緒に世界をめぐる~奉納スキルでアイテムゲット☆彡~

霧ちゃん→霧聖羅

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トレルリ神民国~『普通』を体験してみよう~

聖域も充実してきた

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 ところで、聖域の中もずいぶんと変わった。
毎日せっせと百個近くのチーズやバターを奉納してもらったポイントを使って、グググ~ンと大きく広げたのだ。
最初の拡張では地道に草地まで育てたけど、今回は奉納ポイントの大盤振る舞い!
はじめっから草地&季節は春設定にしてしまった。

 だってね、冬は牧草が育たないんですよ?
ミルギューを放牧するのが一番の目的なので、コレは致命的。
季節を自由に変えられるのなら、草がきちんと成長する時期が良いに決まってる。
モチロン、気温だって植物の育成に適した温度に設定しましたともっ。
敷地も二百面近く増やしたから、ミルギュー四頭(ついでにフォレチェル七頭)は、余裕で養える……はず。
とりあえず、手入れをしながらなら問題ない。


 自分の領域内を春の季節にしたおかげで、冬眠していた従魔が活動できるようになったのも個人的には嬉しいところだ。

 動ける従魔が増えたのでツリーハウスも増築した。
今は地下室付きの四階建てになっている。

 新たに作った地下室は食料貯蔵庫として活躍中。
毎日作るチーズを熟成させたり、塩漬け肉や穀物に調味料、果物の蜜漬けなんかを保管している。手持ちの食材が目に見える形で置かれていると、管理がとても楽ちんだ。――持ち運びは大変だけどね。

 一階はお風呂にトイレ、調理場代わりの暖炉とゆったりくつろぐための場所にして、二階に寝室を移動した。
丸テーブルは食事をするのに使っているけど、まったりするときにはソファーでゴロゴロするのがお気に入り。ソファーとローテーブルは、逃げ出してきた町のお宿にあったので、ソレを参考に奉納ポイントで交換してもらったよ。「フェリシアをダメにする椅子だね」とにぃに・・・は言うけど、にぃに・・・だって、朝の鍛錬の後にだらけるのに使ってるのは知っている。
言わないけど。

 二階には寝室の他に、にぃに・・・とわたしの作業部屋も作ってあるけど、にぃに・・・はあんまり使わない。どうやらにぃに・・・は、居室でくつろいでる時に作業する癖がついてしまったみたいで夜寝る前に作業するのだ。

 三階は、サルトラーニョ達の編み物部屋。
四つの群れがそれぞれの集めてきた素材を使って布を編んでいる。
ちなみに冬眠から覚めた仕立てグモのサルトラーニョは、今までよりも上質な素材(ミントの抜け毛)に狂喜乱舞。大喜びであった分の素材を、あっという間に編み上げてしまい、今は毎日せっせとミントの毛づくろいに勤しんでいる。そうして集めた抜け毛で、毎日チマチマと布を編むのに夢中だ。
 ただ、コレは全部の群れにやらせることじゃないので、ミントの抜け毛処理チームは一本分を編み終わってからの交代制。
別の素材と混ぜてしまうと、出来上がりの出来が悲惨になるのだ。
 他の三チームはミルギューチーム、フォレチェルチーム、ガルゥチームに分かれて制作中。ただ、どれも進捗は芳しくない。
村にいた時は一月で大人一着分の生地ができていたから、単純に素材が採れる従魔が少なすぎるんだと思う。
なので、布に仕立てるための素材が採れる従魔を増やすか、新たに布を作るための素材が採れる植物を導入するかでお悩み中。従魔の枠に悩まずに済むから、放っておける雑木にちょうどいいのがあればいいんだけど……

 四階は、ドルチェブーン達の住居兼食料貯蔵庫になっている。
ドルチェブーンは、聖域内で収穫した蜜や果物を一旦ココに運び込み、夕方になるとわたし女王のところへ献上しに来る。献上された蜜はそのまま地下の貯蔵庫に入れたり、果物の蜜漬けにしたりと有効活用。
もちろん、毎日の食卓にも上ってる。


 あと、聖域内で足りないものはというと、生鮮野菜。
生肉もないけれど、コレは作りようがないので奉納ポイントで交換している。
ただ、生野菜に関しては畑を導入すれば作れるんだけど――


「ダメダメ、ヤメて! ソレ始めたら、フェリシアちゃん、外の世界に出なくなっちゃうっしょ」


 と、ピエリスさんに止められた。
たしかに。
お野菜育て始めたら、一生、聖域で暮らしちゃいそうだ。
ソレはソレで悪くない気もするけれど、やっぱり色んな物を見て回るというのも捨てがたい。
現し世に見切りをつける時が来ない限りは、一生おこもりするのはナシの方向でっ。


「そうか……畑はなしか……」


 ピエリスさんに畑作りを止められたら、なぜか、わたしよりもクリナムさんの方がガッカリしてたんだけど――どうやらクリナムさんってば、自分の薬草畑が欲しかったらしい。


「おまっ!? これ以上、チビ達にたかんのはナイナイのナイっしょ!!」

「分かってはいるんだ。だが、あああ……」


 大人二人が漫才に興じるのを眺めつつ、わたしとにぃに・・・は首を傾げた。


「……わたし達、たかられてたの?」

「労働力の提供はしてもらってるし、その対価だと思ってた」

「だよね~」


 そりゃあ、たしかに冬の間の衣食住のうちの食と住は提供したよ?
でも、いつの間にか乳搾りだけでなく畜舎の掃除もしてくれてるし、ピエリスさんなんてわたしの体術の先生をしつつ、にぃに・・・の鍛錬相手までこなしてる。
提供したものに見合うだけの働きはしてると思うんだけど……
まぁ、そのへんの判断は人それぞれ、かな?
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