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きみを抱く理由
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「じゃあ、また私の写真を撮ってください」
「撮りたくなるまで契約させてくれ。今度は三ヶ月じゃなくて、それ以上がいい」
もうこの人には片思いの相手を縛り付ける必要がない。
それなのにまだ契約と言ってくるあたりが面白い。
「個人的には一生を希望したいんだが、君の意見は?」
「やだ、って言ったらどうするんですか?」
「婚姻届に名前を書くまで閉じ込めておく。……ここに」
想いをたくさん込めて抱き締められる。
ずっと自分だけを思い続けてきた人の腕に閉じ込められて、逃げられるはずがない。
「君はいつも思っていない方の答えを質問してくるな。いい加減、俺を試すのはやめろ」
「聞いてくるくせに、最初から答えを決めてるから質問したくなるんです」
文句を言うと、うるさいとでも言いたげにキスされた。
びっくりして口をつぐむ。
それをいいことに繰り返され、ベッドへ押し倒される。
「……好きになってもいいんですよね?」
最後にもう一押し、夢ではないと確認したくて尋ねた。
はは、と笑われる。
「なにを言っているんだ。……もう、好きだろ」
「ん……」
降り注ぐキスを受けながら、その通りだと考える。
好きになってもいいか、ではない。
これからもずっと好きでいいか、と聞く方が正しい。
「大好きです」
「俺の方がもっと好きだ」
(……ああ)
吐息混じりの囁きに胸が締め付けられた。
あの夜、私が好きだと言ってしまったときもこの人は言った。
――俺の方が、もっと。
(ここまで来るのに三ヶ月は長すぎる……)
たった一言伝え合えばこんなに回り道をせずに済んだ。
けれど、これが逆に私たちらしいのかもしれない。
「……っ、ん」
豊さんの手が胸に触れて小さく声を上げる。
「す……するんですか……?」
「しない選択肢があったのか?」
「……ううん」
身体の力を抜いて、自分から軽く服をまくる。
「好きに……してください」
私をまじまじと見つめた豊さんが、くっと口角を引き上げた。
「君は俺の扱い方を理解しすぎている」
以前にも聞いたようなことを言うと、さっきとは違う深いキスを落とされた。
舌が触れて絡む。
ぬるい体温と、自分のものではない異物の感触にぞくぞくした。
「っは……ぁ……」
シーツを掴んでそのキスに応える。
ちゅくちゅくと舌を絡める度に音が響いて、私の身体も震えるほど疼いた。
触れなくても、見られなくても自分でわかっている。
どれだけこの身体が豊さんを求めて熱くなっているか。
「んっ……あ、ぅ」
下着を強引にはぎ取られ、胸の先を指で弾かれる。
既に硬くなったそこがこりこり弄ばれた。
きゅっとつままれれば、また息が荒くなる。
優しく転がされては爪で掻かれ、翻弄されて目の前が滲んだ。
「ぅ、あ……んっ……」
「舐められる方が好きか?」
「ぜん、ぶ……好きです……」
ふっと笑われる。
その吐息が胸元へと下りて、指にいじめられてじんじんするそこをくすぐった。
「俺にされるならなんでもいいのか」
「っ……は、い……」
「あんまりかわいいことを言うなよ。寝かせてやれなくなる」
「ん、く」
れろ、と舌が胸の突起を包み込む。
やわやわ包み込んではぬるりと滑り、周囲をなぞったかと思えば突然中心をつつく。
自分に余裕があれば子供のようだと笑えたかもしれないけれど、もちろんそんな余裕はかけらもない。
なにをされるのにも反応していると、私の深い欲を悟ったように手が足の間へ伸びた。
「撮りたくなるまで契約させてくれ。今度は三ヶ月じゃなくて、それ以上がいい」
もうこの人には片思いの相手を縛り付ける必要がない。
それなのにまだ契約と言ってくるあたりが面白い。
「個人的には一生を希望したいんだが、君の意見は?」
「やだ、って言ったらどうするんですか?」
「婚姻届に名前を書くまで閉じ込めておく。……ここに」
想いをたくさん込めて抱き締められる。
ずっと自分だけを思い続けてきた人の腕に閉じ込められて、逃げられるはずがない。
「君はいつも思っていない方の答えを質問してくるな。いい加減、俺を試すのはやめろ」
「聞いてくるくせに、最初から答えを決めてるから質問したくなるんです」
文句を言うと、うるさいとでも言いたげにキスされた。
びっくりして口をつぐむ。
それをいいことに繰り返され、ベッドへ押し倒される。
「……好きになってもいいんですよね?」
最後にもう一押し、夢ではないと確認したくて尋ねた。
はは、と笑われる。
「なにを言っているんだ。……もう、好きだろ」
「ん……」
降り注ぐキスを受けながら、その通りだと考える。
好きになってもいいか、ではない。
これからもずっと好きでいいか、と聞く方が正しい。
「大好きです」
「俺の方がもっと好きだ」
(……ああ)
吐息混じりの囁きに胸が締め付けられた。
あの夜、私が好きだと言ってしまったときもこの人は言った。
――俺の方が、もっと。
(ここまで来るのに三ヶ月は長すぎる……)
たった一言伝え合えばこんなに回り道をせずに済んだ。
けれど、これが逆に私たちらしいのかもしれない。
「……っ、ん」
豊さんの手が胸に触れて小さく声を上げる。
「す……するんですか……?」
「しない選択肢があったのか?」
「……ううん」
身体の力を抜いて、自分から軽く服をまくる。
「好きに……してください」
私をまじまじと見つめた豊さんが、くっと口角を引き上げた。
「君は俺の扱い方を理解しすぎている」
以前にも聞いたようなことを言うと、さっきとは違う深いキスを落とされた。
舌が触れて絡む。
ぬるい体温と、自分のものではない異物の感触にぞくぞくした。
「っは……ぁ……」
シーツを掴んでそのキスに応える。
ちゅくちゅくと舌を絡める度に音が響いて、私の身体も震えるほど疼いた。
触れなくても、見られなくても自分でわかっている。
どれだけこの身体が豊さんを求めて熱くなっているか。
「んっ……あ、ぅ」
下着を強引にはぎ取られ、胸の先を指で弾かれる。
既に硬くなったそこがこりこり弄ばれた。
きゅっとつままれれば、また息が荒くなる。
優しく転がされては爪で掻かれ、翻弄されて目の前が滲んだ。
「ぅ、あ……んっ……」
「舐められる方が好きか?」
「ぜん、ぶ……好きです……」
ふっと笑われる。
その吐息が胸元へと下りて、指にいじめられてじんじんするそこをくすぐった。
「俺にされるならなんでもいいのか」
「っ……は、い……」
「あんまりかわいいことを言うなよ。寝かせてやれなくなる」
「ん、く」
れろ、と舌が胸の突起を包み込む。
やわやわ包み込んではぬるりと滑り、周囲をなぞったかと思えば突然中心をつつく。
自分に余裕があれば子供のようだと笑えたかもしれないけれど、もちろんそんな余裕はかけらもない。
なにをされるのにも反応していると、私の深い欲を悟ったように手が足の間へ伸びた。
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