23 / 27
23
しおりを挟む
「……おい、そこの商売人。オーナーとの商談は15分までだ。それ以上は延長料金が発生するぞ」
リズナ臨時政府・執務室。
ギルバート(役職:CEO補佐兼ボディーガード兼雑用)は、私の机の前に座る若い男性商人を、親の仇のような形相で睨みつけていました。
商人は怯えています。
「ひぃっ……! わ、分かりました! 契約書にはサインしますから、その猛獣をどうにかしてください!」
「ギルバート。お客様を威嚇するのはやめなさい。商談の邪魔です」
私が注意すると、ギルバートは渋々といった様子で下がりましたが、視線は商人の背中に突き刺さったままです。
商人が逃げるように去った後、私はペンを置いて彼に向き直りました。
「……どうしたのですか? 今日の貴方は異常です」
「異常? 俺がか?」
「ええ。午前中の来客5名に対し、貴方は平均3回ずつ舌打ちをし、コーヒーを出す際にカップをソーサーに叩きつけるような音を立てました。これは明らかに業務妨害(サボタージュ)の一種です」
私は立ち上がり、彼の前に歩み寄りました。
「顔も赤いですし、呼吸も荒い。……もしかして、昨日のレオナルド殿下が持ち込んだ、隣国特有の風土病にでも感染しましたか?」
「ち、違う! 病気じゃない!」
「では何です? 理由を言語化しなさい」
ギルバートは胸元をギュッと掴み、苦しげな顔をしました。
「……分からないんだ。男が君に近づくと、ここが……胸の奥が、焼けるように痛むんだ」
「胸焼けですか? 昨日のニンジンの消化不良かもしれませんね」
「違う! もっとこう、モヤモヤして、イライラして……あいつらが君に気安く触れるのを想像しただけで、破壊衝動が起きる!」
ふむ。
私は顎に手を当てて思考しました。
胸の痛み。イライラ。破壊衝動。
精神的なストレスが身体症状として現れているようです。
「……過労(オーバーワーク)ですね」
「は?」
「急激な環境変化と、私が課したハードワークによって、自律神経が乱れているのです。かわいそうに。脳の処理能力が追いついていません」
私は少し同情しました。
元々お花畑だった脳みそを、急にフル稼働させているのですから、知恵熱が出てもおかしくありません。
「じっとしていてください。バイタルチェックを行います」
私はギルバートの手首を取り、脈拍を測り始めました。
さらに、もう片方の手で彼の額に触れます。
「……体温、37.5度。微熱あり。脈拍、1分間に120回。頻脈(タキカルディア)です。これは危険な数値ですよ」
その時でした。
私の指先が彼の肌に触れた瞬間、ギルバートがビクッと体を震わせました。
そして、彼を見上げている私の胸の奥でも、トクン、と奇妙な鼓動が跳ねたのです。
(……あら?)
私は自分の胸に手を当てました。
おかしい。私の脈拍も上昇しています。
平常時60の脈が、今は80近くまで上がっている。
さらに、顔に熱が集まる感覚。指先が微かに痺れるような……。
「……リズナ? どうした、顔が赤いぞ」
「……静粛に。計算中です」
私は必死に脳内検索をかけました。
この症状は何?
不整脈? 更年期障害には早すぎる。
カフェインの過剰摂取? いえ、今朝はハーブティーでした。
そして、一つの結論が導き出されました。
「……パンデミック(感染爆発)です」
「はい?」
「間違いありません。これは、接触感染する『新型ウイルス』です」
私はバッと彼から離れ、ハンカチで口元を覆いました。
「ギルバート、貴方は未知の病原体を保有しています。症状は『動悸・発熱・情緒不安定』。そして恐ろしいことに、接触した私にも同じ症状が出ました。感染力は極めて高いようです」
「い、いや待て! それは違うんじゃないか!? 俺が思うに、これは……」
「素人判断は死を招きます! セオドア! 防護服を持ってきて!」
私が叫ぶと、廊下で聞き耳を立てていたセオドアが、ニヤニヤしながら入ってきました。
「お呼びでしょうか、お嬢様。……おや、お二人ともお顔が真っ赤ですね」
「緊急事態よ。ギルバートが奇病にかかったわ。私も濃厚接触者よ」
「ほう。症状は?」
「胸の痛み、動悸、相手を見ると体温が上がる、です」
セオドアは眼鏡を光らせ、楽しそうに言いました。
「それは……『恋の病』と呼ばれる、不治の病かもしれませんね」
「恋? 非科学的です」
私は即座に否定しました。
「恋などという精神活動で、物理的に心拍数が倍増するわけがありません。これは交感神経を直接刺激する神経毒か、ウイルス性の心筋炎です。隔離が必要です」
「隔離!?」
「ええ。ギルバート、貴方は今日から地下室で独房生活です。完治するまで出してあげません」
「ふざけるな! 俺は元気だ! それに、君と離れると余計に胸が苦しくなるんだ!」
「それが『分離不安』という随伴症状です。重症ですね」
私は容赦なく指示を出しました。
「セオドア、彼を連れて行って。そして、アルヴィンが作った『特製・激苦・解毒ポーション』をバケツ一杯飲ませなさい」
「御意。……くくっ、承知いたしました」
セオドアは肩を震わせながら、抵抗するギルバートを捕獲しました。
「待て! 離せ! リズナ、これは病気じゃない! これは俺の情熱だァァァ!」
「熱に浮かされていますね。お大事に」
ズルズルと引きずられていくギルバート。
扉が閉まり、静寂が戻りました。
私は椅子に座り込み、ふぅ、と息を吐きました。
まだ心臓がバクバク言っています。
(……恐ろしいウイルスね。私の完璧な自己管理(ヘルスケア)を突破するなんて)
私は念のため、自分でも激苦ポーションを一気飲みしました。
あまりの不味さに涙が出ましたが、これで動悸が収まるなら安いものです。
しかし、不思議なことに。
薬を飲んでも、私の胸のざわつきは完全には消えませんでした。
むしろ、ギルバートがいなくなった執務室が、少しだけ広く、寒々しく感じられるのです。
「……暖房の温度設定、上げようかしら」
私は空調の魔道具を操作しながら、この「原因不明のバグ」に首をかしげるばかりでした。
一方、地下室に隔離されたギルバートは、激マズ薬を飲まされながらも、確信を深めていました。
「(あいつ……俺の熱に気づいて、自分も赤くなっていたな……)」
苦い薬の後味と共に、微かな甘い希望が彼の胸に広がります。
「(脈拍が上がったと言った。つまり、リズナも俺を意識している……!)」
勘違いのポジティブ王子、完全復活です。
彼は決意しました。
この「病気」が治らないことを証明し、リズナに「医学以外の理由」を認めさせてやると。
リズナ臨時政府・執務室。
ギルバート(役職:CEO補佐兼ボディーガード兼雑用)は、私の机の前に座る若い男性商人を、親の仇のような形相で睨みつけていました。
商人は怯えています。
「ひぃっ……! わ、分かりました! 契約書にはサインしますから、その猛獣をどうにかしてください!」
「ギルバート。お客様を威嚇するのはやめなさい。商談の邪魔です」
私が注意すると、ギルバートは渋々といった様子で下がりましたが、視線は商人の背中に突き刺さったままです。
商人が逃げるように去った後、私はペンを置いて彼に向き直りました。
「……どうしたのですか? 今日の貴方は異常です」
「異常? 俺がか?」
「ええ。午前中の来客5名に対し、貴方は平均3回ずつ舌打ちをし、コーヒーを出す際にカップをソーサーに叩きつけるような音を立てました。これは明らかに業務妨害(サボタージュ)の一種です」
私は立ち上がり、彼の前に歩み寄りました。
「顔も赤いですし、呼吸も荒い。……もしかして、昨日のレオナルド殿下が持ち込んだ、隣国特有の風土病にでも感染しましたか?」
「ち、違う! 病気じゃない!」
「では何です? 理由を言語化しなさい」
ギルバートは胸元をギュッと掴み、苦しげな顔をしました。
「……分からないんだ。男が君に近づくと、ここが……胸の奥が、焼けるように痛むんだ」
「胸焼けですか? 昨日のニンジンの消化不良かもしれませんね」
「違う! もっとこう、モヤモヤして、イライラして……あいつらが君に気安く触れるのを想像しただけで、破壊衝動が起きる!」
ふむ。
私は顎に手を当てて思考しました。
胸の痛み。イライラ。破壊衝動。
精神的なストレスが身体症状として現れているようです。
「……過労(オーバーワーク)ですね」
「は?」
「急激な環境変化と、私が課したハードワークによって、自律神経が乱れているのです。かわいそうに。脳の処理能力が追いついていません」
私は少し同情しました。
元々お花畑だった脳みそを、急にフル稼働させているのですから、知恵熱が出てもおかしくありません。
「じっとしていてください。バイタルチェックを行います」
私はギルバートの手首を取り、脈拍を測り始めました。
さらに、もう片方の手で彼の額に触れます。
「……体温、37.5度。微熱あり。脈拍、1分間に120回。頻脈(タキカルディア)です。これは危険な数値ですよ」
その時でした。
私の指先が彼の肌に触れた瞬間、ギルバートがビクッと体を震わせました。
そして、彼を見上げている私の胸の奥でも、トクン、と奇妙な鼓動が跳ねたのです。
(……あら?)
私は自分の胸に手を当てました。
おかしい。私の脈拍も上昇しています。
平常時60の脈が、今は80近くまで上がっている。
さらに、顔に熱が集まる感覚。指先が微かに痺れるような……。
「……リズナ? どうした、顔が赤いぞ」
「……静粛に。計算中です」
私は必死に脳内検索をかけました。
この症状は何?
不整脈? 更年期障害には早すぎる。
カフェインの過剰摂取? いえ、今朝はハーブティーでした。
そして、一つの結論が導き出されました。
「……パンデミック(感染爆発)です」
「はい?」
「間違いありません。これは、接触感染する『新型ウイルス』です」
私はバッと彼から離れ、ハンカチで口元を覆いました。
「ギルバート、貴方は未知の病原体を保有しています。症状は『動悸・発熱・情緒不安定』。そして恐ろしいことに、接触した私にも同じ症状が出ました。感染力は極めて高いようです」
「い、いや待て! それは違うんじゃないか!? 俺が思うに、これは……」
「素人判断は死を招きます! セオドア! 防護服を持ってきて!」
私が叫ぶと、廊下で聞き耳を立てていたセオドアが、ニヤニヤしながら入ってきました。
「お呼びでしょうか、お嬢様。……おや、お二人ともお顔が真っ赤ですね」
「緊急事態よ。ギルバートが奇病にかかったわ。私も濃厚接触者よ」
「ほう。症状は?」
「胸の痛み、動悸、相手を見ると体温が上がる、です」
セオドアは眼鏡を光らせ、楽しそうに言いました。
「それは……『恋の病』と呼ばれる、不治の病かもしれませんね」
「恋? 非科学的です」
私は即座に否定しました。
「恋などという精神活動で、物理的に心拍数が倍増するわけがありません。これは交感神経を直接刺激する神経毒か、ウイルス性の心筋炎です。隔離が必要です」
「隔離!?」
「ええ。ギルバート、貴方は今日から地下室で独房生活です。完治するまで出してあげません」
「ふざけるな! 俺は元気だ! それに、君と離れると余計に胸が苦しくなるんだ!」
「それが『分離不安』という随伴症状です。重症ですね」
私は容赦なく指示を出しました。
「セオドア、彼を連れて行って。そして、アルヴィンが作った『特製・激苦・解毒ポーション』をバケツ一杯飲ませなさい」
「御意。……くくっ、承知いたしました」
セオドアは肩を震わせながら、抵抗するギルバートを捕獲しました。
「待て! 離せ! リズナ、これは病気じゃない! これは俺の情熱だァァァ!」
「熱に浮かされていますね。お大事に」
ズルズルと引きずられていくギルバート。
扉が閉まり、静寂が戻りました。
私は椅子に座り込み、ふぅ、と息を吐きました。
まだ心臓がバクバク言っています。
(……恐ろしいウイルスね。私の完璧な自己管理(ヘルスケア)を突破するなんて)
私は念のため、自分でも激苦ポーションを一気飲みしました。
あまりの不味さに涙が出ましたが、これで動悸が収まるなら安いものです。
しかし、不思議なことに。
薬を飲んでも、私の胸のざわつきは完全には消えませんでした。
むしろ、ギルバートがいなくなった執務室が、少しだけ広く、寒々しく感じられるのです。
「……暖房の温度設定、上げようかしら」
私は空調の魔道具を操作しながら、この「原因不明のバグ」に首をかしげるばかりでした。
一方、地下室に隔離されたギルバートは、激マズ薬を飲まされながらも、確信を深めていました。
「(あいつ……俺の熱に気づいて、自分も赤くなっていたな……)」
苦い薬の後味と共に、微かな甘い希望が彼の胸に広がります。
「(脈拍が上がったと言った。つまり、リズナも俺を意識している……!)」
勘違いのポジティブ王子、完全復活です。
彼は決意しました。
この「病気」が治らないことを証明し、リズナに「医学以外の理由」を認めさせてやると。
2
あなたにおすすめの小説
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
追放された悪役令嬢は辺境にて隠し子を養育する
3ツ月 葵(ミツヅキ アオイ)
恋愛
婚約者である王太子からの突然の断罪!
それは自分の婚約者を奪おうとする義妹に嫉妬してイジメをしていたエステルを糾弾するものだった。
しかしこれは義妹に仕組まれた罠であったのだ。
味方のいないエステルは理不尽にも王城の敷地の端にある粗末な離れへと幽閉される。
「あぁ……。私は一生涯ここから出ることは叶わず、この場所で独り朽ち果ててしまうのね」
エステルは絶望の中で高い塀からのぞく狭い空を見上げた。
そこでの生活も数ヵ月が経って落ち着いてきた頃に突然の来訪者が。
「お姉様。ここから出してさし上げましょうか? そのかわり……」
義妹はエステルに悪魔の様な契約を押し付けようとしてくるのであった。
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
公爵夫人は愛されている事に気が付かない
山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」
「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」
「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」
「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」
社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。
貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。
夫の隣に私は相応しくないのだと…。
【完結】堅物な婚約者には子どもがいました……人は見かけによらないらしいです。
大森 樹
恋愛
【短編】
公爵家の一人娘、アメリアはある日誘拐された。
「アメリア様、ご無事ですか!」
真面目で堅物な騎士フィンに助けられ、アメリアは彼に恋をした。
助けたお礼として『結婚』することになった二人。フィンにとっては公爵家の爵位目当ての愛のない結婚だったはずだが……真面目で誠実な彼は、アメリアと不器用ながらも徐々に距離を縮めていく。
穏やかで幸せな結婚ができると思っていたのに、フィンの前の彼女が現れて『あの人の子どもがいます』と言ってきた。嘘だと思いきや、その子は本当に彼そっくりで……
あの堅物婚約者に、まさか子どもがいるなんて。人は見かけによらないらしい。
★アメリアとフィンは結婚するのか、しないのか……二人の恋の行方をお楽しみください。
心配するな、俺の本命は別にいる——冷酷王太子と籠の花嫁
柴田はつみ
恋愛
王国の公爵令嬢セレーネは、家を守るために王太子レオニスとの政略結婚を命じられる。
婚約の儀の日、彼が告げた冷酷な一言——「心配するな。俺の好きな人は別にいる」。
その言葉はセレーネの心を深く傷つけ、王宮での新たな生活は噂と誤解に満ちていく。
好きな人が別にいるはずの彼が、なぜか自分にだけ独占欲を見せる。
嫉妬、疑念、陰謀が渦巻くなかで明らかになる「真実」。
契約から始まった婚約は、やがて運命を変える愛の物語へと変わっていく——。
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる