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「……ねえ、セバス。これ、どういうことかしら」
婚約発表から数日が経った、ある晴れた日の朝。
私はテラスで優雅にモーニングティーを楽しみながら、テーブルに置かれた新聞を指差した。
一面トップ記事の見出しは、こうだ。
『祝! 最強夫婦誕生! ミディア公爵令嬢、王太子を「武力」と「愛」で完全制圧』
さらに、サブ見出しが続く。
『ガルド帝国皇太子も太鼓判! 「彼女こそが地上の覇者だ」』
『リリナ男爵令嬢、涙の改心。「あの方に逆らうことは、天に唾を吐くごとし」』
『株価急上昇! ミディア様のご成婚により、我が国の国防力は五百年安泰との見方』
「……」
私はこめかみを指で押さえた。
「私はただ、婚約しただけよ? どうして国防力が上がるの? 私は兵器か何かなの?」
背後のセバスが、淹れたての紅茶を注ぎながら答える。
「お嬢様。世間一般の認識では、お嬢様は『歩く戦略兵器』であり、殿下はそれを制御できる唯一の『猛獣使い』ということになっております」
「誰が猛獣よ!」
「事実、隣国からは不可侵条約の申し入れが殺到しております。『ミディア様をこちらに向けないでくれ』と」
「平和に貢献してるなら……まあ、いいのかしら?」
私は複雑な気分でクロワッサンを齧った。
婚約破棄騒動は収束した。
私の濡れ衣も晴れた。
しかし、私の「悪役令嬢(物理)」としての評価は、もはや修正不可能なレベルで定着してしまったようだ。
「おはよう、私の愛しい覇者」
そこへ、爽やかな声と共にフレデリック殿下が現れた。
今日も無駄にキラキラしている。
「殿下、朝から変な呼び方をしないでください」
「照れるな。……そうだ、今日はリリナ嬢が挨拶に来ているぞ」
「え? リリナ様が?」
◇
応接室に通された私は、目を疑った。
そこには、質素な修道服に身を包んだリリナ嬢が、正座して待っていたのだ。
以前のような、フリフリのピンクドレスではない。
化粧も落とし、髪も一つに束ねた彼女は、まるで別人のように清廉な空気を纏っていた。
「閣下! お久しぶりでございます!」
私が部屋に入ると、リリナ嬢はバネ仕掛けのように飛び起き、最敬礼をした。
「だ・か・ら! 閣下はやめてってば」
私は苦笑しながら彼女を座らせた。
「その格好、どうしたの?」
「はい。私、決めました。本日より北の果てにある『嘆きの修道院』へ入り、修行をしてまいります」
「修道院!?」
私は驚いた。
「そんな……そこまでしなくても。殿下も許してくださったじゃない」
「いいえ、これは罰ではありません。自分への『鍛錬』です」
リリナ嬢の瞳が、狂信的な光を帯びて輝いた。
「私は悟りました。ミディア閣下のような『強者』にお仕えするには、私のような半端な精神では務まらないと!」
「お仕えしなくていいのよ?」
「極寒の地で滝に打たれ、岩を砕き、精神を研ぎ澄ませてきます。そしていつか、閣下の尖兵として恥じぬ『戦うシスター』となって帰ってきます!」
「方向性がおかしいわよ!」
リリナ嬢は聞く耳を持たなかった。
彼女の中での私は、すでに神格化されているらしい。
「それでは閣下、行ってまいります! 私が戻るまで、どうか世界征服の歩みを止めないでください!」
「してないわよ征服!」
リリナ嬢は、清々しい笑顔で去っていった。
去り際、屋敷のメイドたちに「閣下のティーカップは、右に四十五度傾けて置くのが流儀よ!」などと細かい指示を飛ばしながら。
「……行っちゃったわね」
私は呆然と見送った。
「良い部下を持ったな」
殿下が満足げに頷く。
「部下じゃありません。……でもまあ、彼女が元気そうならよかったわ」
◇
リリナ嬢を見送った後、私には新たな課題が待っていた。
「花嫁修業」である。
「最強」だの「覇者」だのと言われても、私はこれから王室に嫁ぐ身。
最低限の教養として、華道や刺繍くらいはマスターしておきたい。
「というわけで、セバス。お花の先生を呼んでちょうだい」
「……承知いたしました。念のため、AED(魔導蘇生器)を用意しておきます」
◇
数十分後。
高名な華道の先生が、ガタガタと震えながら私の前に座っていた。
「よ、よ、よろしくお願いします、ミディア様……!」
「こちらこそ、ご指導お願いします」
私は眼鏡の位置を直し、目の前の花材と向き合った。
今日のテーマは「春の訪れ」。
「(春……優しく、暖かく、生命力に溢れた感じね)」
私はイメージを膨らませた。
剣山に、枝を刺す。
ブスッ!
「……」
少し力が入りすぎたかもしれない。
「(もっと、こう、力強く咲き誇る感じを表現したいわ)」
私は眉間にシワを寄せ、真剣な眼差しで花のバランスを見極める。
その「眼光」は、狙撃手がターゲットを狙うそれと同じだった。
バキッ! ボキッ!
枝を折り、形を整える音が、静寂な部屋に響く。
「(ここはいらないわね。剪定しましょう)」
私はハサミを手に取った。
シャキーン!
眼鏡のレンズが光る。
「……ヒィッ!」
先生が悲鳴を上げた。
「先生? どうしました?」
「い、いえ! 素晴らしい『殺気』……いえ、『活気』です!」
一時間後。
完成した作品が、テーブルの上に鎮座していた。
「……できました」
私は額の汗を拭った。
テーマは「春の訪れ」。
しかし、出来上がったのは。
鋭く尖った枝が四方八方に突き出し、真紅のバラが血飛沫のように配置され、中心には黒百合が不気味に佇む、前衛的すぎる作品。
タイトルをつけるなら、『春の虐殺』あるいは『敵陣への侵攻ルート』だ。
「……先生、いかがでしょう?」
私が尋ねると、先生は泡を吹いて倒れていた。
「先生ーッ!?」
◇
「……で、これがその作品か」
夜。
フレデリック殿下が、私の生けた花をまじまじと観察していた。
「はい……。先生は『あまりの迫力に意識が飛びました』と言って帰られました」
私は肩を落とした。
「やはり私には、可愛らしいお花なんて似合わないのでしょうか」
「そんなことはない」
殿下は、あの禍々しい生け花を愛おしそうに撫でた。
「力強くていいじゃないか。この鋭利な枝ぶり、四方からの敵を牽制する『八方塞がり』の陣形に見える」
「陣形じゃありません」
「そしてこの赤いバラ。敵の鮮血を吸って咲き誇る勝利の証だな?」
「違います、春の喜びです!」
「素晴らしい。私の執務室に飾っておこう。外交官たちがこれを見れば、震え上がって有利な条約が結べそうだ」
「魔除けにするのはやめてください!」
私は抗議したが、殿下は聞く耳を持たず、本当にその花を執務室に持ち帰ってしまった。
翌日、隣国の使節団がその花を見て、「この国は戦争の準備をしているのか!?」とパニックになったらしい。
◇
そんなドタバタな日々が続き、季節は巡った。
噂は消えるどころか、日増しに進化し続けている。
『ミディア様、くしゃみで台風を消滅させる』
『結婚指輪は、彼女の魔力を封印するための拘束具らしい』
『新居のベッドは、ダイヤモンドよりも硬い素材で作られている(普通の家具では壊れるから)』
あることないこと(主にないこと)が書かれた新聞を読みながら、私は今日もため息をつく。
「はあ……。いつになったら、私は『普通の奥様』になれるのかしら」
「無理でしょうな」
セバスが即答する。
「諦めてください、お嬢様。……いえ、未来の王太子妃殿下」
セバスは窓の外を見た。
そこには、結婚式のパレードを一目見ようと、国中から集まった人々が溢れかえっていた。
彼らの目は、恐怖ではなく、純粋な期待と崇拝に輝いている。
「民衆は求めているのです。強く、美しく、そしてちょっと怖い貴女様を」
「怖いは余計よ」
私は立ち上がり、ウェディングドレスの試着に向かった。
明日は、いよいよ結婚式。
この長い長い「誤解」と「伝説」の物語の、一応の締めくくりとなる日だ。
「準備はいいか、ミディア」
殿下が部屋に入ってきた。
彼は明日の衣装合わせを終えたらしく、純白の礼服に身を包んでいた。
その姿は、お伽話の王子様そのものだった。
「……はい、殿下」
私は見惚れそうになるのを堪えて、頷いた。
「明日は、世界一美しい花嫁になってみせます」
「ああ。楽しみにしている」
殿下は私の手を取り、悪戯っぽく笑った。
「ただし、誓いのキスの時に、緊張して神父を睨み殺さないようにね」
「……努力します」
私は苦笑いした。
噂は消えない。
私の目つきも治らない。
でも、この人の隣にいられるなら、それも悪くないかもしれない。
「最強の悪役令嬢」と呼ばれた私が迎える、最高のハッピーエンドまで、あと少し。
婚約発表から数日が経った、ある晴れた日の朝。
私はテラスで優雅にモーニングティーを楽しみながら、テーブルに置かれた新聞を指差した。
一面トップ記事の見出しは、こうだ。
『祝! 最強夫婦誕生! ミディア公爵令嬢、王太子を「武力」と「愛」で完全制圧』
さらに、サブ見出しが続く。
『ガルド帝国皇太子も太鼓判! 「彼女こそが地上の覇者だ」』
『リリナ男爵令嬢、涙の改心。「あの方に逆らうことは、天に唾を吐くごとし」』
『株価急上昇! ミディア様のご成婚により、我が国の国防力は五百年安泰との見方』
「……」
私はこめかみを指で押さえた。
「私はただ、婚約しただけよ? どうして国防力が上がるの? 私は兵器か何かなの?」
背後のセバスが、淹れたての紅茶を注ぎながら答える。
「お嬢様。世間一般の認識では、お嬢様は『歩く戦略兵器』であり、殿下はそれを制御できる唯一の『猛獣使い』ということになっております」
「誰が猛獣よ!」
「事実、隣国からは不可侵条約の申し入れが殺到しております。『ミディア様をこちらに向けないでくれ』と」
「平和に貢献してるなら……まあ、いいのかしら?」
私は複雑な気分でクロワッサンを齧った。
婚約破棄騒動は収束した。
私の濡れ衣も晴れた。
しかし、私の「悪役令嬢(物理)」としての評価は、もはや修正不可能なレベルで定着してしまったようだ。
「おはよう、私の愛しい覇者」
そこへ、爽やかな声と共にフレデリック殿下が現れた。
今日も無駄にキラキラしている。
「殿下、朝から変な呼び方をしないでください」
「照れるな。……そうだ、今日はリリナ嬢が挨拶に来ているぞ」
「え? リリナ様が?」
◇
応接室に通された私は、目を疑った。
そこには、質素な修道服に身を包んだリリナ嬢が、正座して待っていたのだ。
以前のような、フリフリのピンクドレスではない。
化粧も落とし、髪も一つに束ねた彼女は、まるで別人のように清廉な空気を纏っていた。
「閣下! お久しぶりでございます!」
私が部屋に入ると、リリナ嬢はバネ仕掛けのように飛び起き、最敬礼をした。
「だ・か・ら! 閣下はやめてってば」
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「その格好、どうしたの?」
「はい。私、決めました。本日より北の果てにある『嘆きの修道院』へ入り、修行をしてまいります」
「修道院!?」
私は驚いた。
「そんな……そこまでしなくても。殿下も許してくださったじゃない」
「いいえ、これは罰ではありません。自分への『鍛錬』です」
リリナ嬢の瞳が、狂信的な光を帯びて輝いた。
「私は悟りました。ミディア閣下のような『強者』にお仕えするには、私のような半端な精神では務まらないと!」
「お仕えしなくていいのよ?」
「極寒の地で滝に打たれ、岩を砕き、精神を研ぎ澄ませてきます。そしていつか、閣下の尖兵として恥じぬ『戦うシスター』となって帰ってきます!」
「方向性がおかしいわよ!」
リリナ嬢は聞く耳を持たなかった。
彼女の中での私は、すでに神格化されているらしい。
「それでは閣下、行ってまいります! 私が戻るまで、どうか世界征服の歩みを止めないでください!」
「してないわよ征服!」
リリナ嬢は、清々しい笑顔で去っていった。
去り際、屋敷のメイドたちに「閣下のティーカップは、右に四十五度傾けて置くのが流儀よ!」などと細かい指示を飛ばしながら。
「……行っちゃったわね」
私は呆然と見送った。
「良い部下を持ったな」
殿下が満足げに頷く。
「部下じゃありません。……でもまあ、彼女が元気そうならよかったわ」
◇
リリナ嬢を見送った後、私には新たな課題が待っていた。
「花嫁修業」である。
「最強」だの「覇者」だのと言われても、私はこれから王室に嫁ぐ身。
最低限の教養として、華道や刺繍くらいはマスターしておきたい。
「というわけで、セバス。お花の先生を呼んでちょうだい」
「……承知いたしました。念のため、AED(魔導蘇生器)を用意しておきます」
◇
数十分後。
高名な華道の先生が、ガタガタと震えながら私の前に座っていた。
「よ、よ、よろしくお願いします、ミディア様……!」
「こちらこそ、ご指導お願いします」
私は眼鏡の位置を直し、目の前の花材と向き合った。
今日のテーマは「春の訪れ」。
「(春……優しく、暖かく、生命力に溢れた感じね)」
私はイメージを膨らませた。
剣山に、枝を刺す。
ブスッ!
「……」
少し力が入りすぎたかもしれない。
「(もっと、こう、力強く咲き誇る感じを表現したいわ)」
私は眉間にシワを寄せ、真剣な眼差しで花のバランスを見極める。
その「眼光」は、狙撃手がターゲットを狙うそれと同じだった。
バキッ! ボキッ!
枝を折り、形を整える音が、静寂な部屋に響く。
「(ここはいらないわね。剪定しましょう)」
私はハサミを手に取った。
シャキーン!
眼鏡のレンズが光る。
「……ヒィッ!」
先生が悲鳴を上げた。
「先生? どうしました?」
「い、いえ! 素晴らしい『殺気』……いえ、『活気』です!」
一時間後。
完成した作品が、テーブルの上に鎮座していた。
「……できました」
私は額の汗を拭った。
テーマは「春の訪れ」。
しかし、出来上がったのは。
鋭く尖った枝が四方八方に突き出し、真紅のバラが血飛沫のように配置され、中心には黒百合が不気味に佇む、前衛的すぎる作品。
タイトルをつけるなら、『春の虐殺』あるいは『敵陣への侵攻ルート』だ。
「……先生、いかがでしょう?」
私が尋ねると、先生は泡を吹いて倒れていた。
「先生ーッ!?」
◇
「……で、これがその作品か」
夜。
フレデリック殿下が、私の生けた花をまじまじと観察していた。
「はい……。先生は『あまりの迫力に意識が飛びました』と言って帰られました」
私は肩を落とした。
「やはり私には、可愛らしいお花なんて似合わないのでしょうか」
「そんなことはない」
殿下は、あの禍々しい生け花を愛おしそうに撫でた。
「力強くていいじゃないか。この鋭利な枝ぶり、四方からの敵を牽制する『八方塞がり』の陣形に見える」
「陣形じゃありません」
「そしてこの赤いバラ。敵の鮮血を吸って咲き誇る勝利の証だな?」
「違います、春の喜びです!」
「素晴らしい。私の執務室に飾っておこう。外交官たちがこれを見れば、震え上がって有利な条約が結べそうだ」
「魔除けにするのはやめてください!」
私は抗議したが、殿下は聞く耳を持たず、本当にその花を執務室に持ち帰ってしまった。
翌日、隣国の使節団がその花を見て、「この国は戦争の準備をしているのか!?」とパニックになったらしい。
◇
そんなドタバタな日々が続き、季節は巡った。
噂は消えるどころか、日増しに進化し続けている。
『ミディア様、くしゃみで台風を消滅させる』
『結婚指輪は、彼女の魔力を封印するための拘束具らしい』
『新居のベッドは、ダイヤモンドよりも硬い素材で作られている(普通の家具では壊れるから)』
あることないこと(主にないこと)が書かれた新聞を読みながら、私は今日もため息をつく。
「はあ……。いつになったら、私は『普通の奥様』になれるのかしら」
「無理でしょうな」
セバスが即答する。
「諦めてください、お嬢様。……いえ、未来の王太子妃殿下」
セバスは窓の外を見た。
そこには、結婚式のパレードを一目見ようと、国中から集まった人々が溢れかえっていた。
彼らの目は、恐怖ではなく、純粋な期待と崇拝に輝いている。
「民衆は求めているのです。強く、美しく、そしてちょっと怖い貴女様を」
「怖いは余計よ」
私は立ち上がり、ウェディングドレスの試着に向かった。
明日は、いよいよ結婚式。
この長い長い「誤解」と「伝説」の物語の、一応の締めくくりとなる日だ。
「準備はいいか、ミディア」
殿下が部屋に入ってきた。
彼は明日の衣装合わせを終えたらしく、純白の礼服に身を包んでいた。
その姿は、お伽話の王子様そのものだった。
「……はい、殿下」
私は見惚れそうになるのを堪えて、頷いた。
「明日は、世界一美しい花嫁になってみせます」
「ああ。楽しみにしている」
殿下は私の手を取り、悪戯っぽく笑った。
「ただし、誓いのキスの時に、緊張して神父を睨み殺さないようにね」
「……努力します」
私は苦笑いした。
噂は消えない。
私の目つきも治らない。
でも、この人の隣にいられるなら、それも悪くないかもしれない。
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