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第5章 「罪」偏
やり方
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『貴様は…』
「はい…自分の力があれば…マモンとベルゼブブを奪還できるかもしれません」
『では任せよう…汚名返上のチャンスをやるSABERの者よ』
「…はっ」
その頃、瑛太は戦闘実演室で、ショウと二人きりで話していた。
「で…ショウさん? 何で俺呼ばれたんですか? まだ足が痛いんですけど…」
ショウは白衣のポケットに両手を入れて、
「うーん…怪我してても電気は起こせそう?」
「まぁ、出来ない事もありませんが…何でですか?」
瑛太は少し緊張する。
「あんたの電力借りようかなぁって…」
その頃、剣得、彩楓、楓彩は総督室へ向かっていた。
「そう言えば、楓彩はなんで小雨と対戦したかったんだ?」
「あぁそれはですね?」
楓彩はショウに話した事を剣得にも話す。
「なるほどね…まぁいい心掛けだよ」
「そうか?」
その時、彩楓が口を挟む。
「「?」」
「無理矢理覚悟を決めるよりは自然に覚悟を決めた方がいいんじゃないか? 俺の考えは前と変わったが…」
「具体的に言うと?」
剣得は楓彩の代わりに問いかける。
「例えばだが、自己防衛本能が働いた時、同時に他の人を傷つける。少なくとも俺はそうだ。王志の場合は何かを守るためだろ?」
剣得は彩楓に核心を突かれ、息を呑む。
「まぁこの際関係ないが…。楓彩? お前の場合、守るものはあるかもしれないが、その対象は広く、戦うべき相手まで含まれてしまっている。俺とG,S,Aの世界は違うが、少なくとも両者も人を傷つけることが出来ない奴は淘汰されるだろうよ」
「そう…ですか…」
楓彩は改めて、自分の入り込んだ世界が甘くないということに気がつく。
「とりあえずお前の使っている武器を磨くことが遠目の目標なら俺が手伝おう…」
彩楓は右手の平を上に向けた。
すると、刹那の内に黒い鞘に収められた日本刀が彩楓の手に収まる。
「彩楓さん?」
「自分の刀を持って第2実演室に来い」
彩楓はそう言ってテレポートで姿を消す。
その後、剣得と楓彩は第2戦闘実演室に入った。
「彩楓さん?」
───刹那
剣得の右腕に付いている義手は楓彩に切りかかった刃を防いでいた。
そして、遅れて聞こえる金属音。
「てめぇ…何のつもりだ…彩楓…!!」
「邪魔をするな…王志…意味がなくなる…」
「なに?」
2人は一度距離を置く。
楓彩は左手に刀を手にしたまま、尻もちをついていた。
「ななな、なんですか…!」
楓彩は起き上がると剣得の後ろに隠れる。
「そうか…特訓のつもりか…まぁいい、度を過ぎるようなら止めに入る。楓彩? 刀を抜け…彩楓と特訓だ…急で悪いが…」
結局、楓彩と彩楓は立ち会うことに。
楓彩はお馴染みの軽い素材のトレーニングウェア。
彩楓は動きにくそうな着物姿。
「お、お願いし───」
────刹那
楓彩の目の前を鋭い風が通り過ぎる。
その直後、楓彩の右頬を温かい血が伝う。
「───へ?」
「実際の戦闘を極力再現する…お前も…本気で切りに来い…出なきゃ…死ぬぞ?」
───刹那
楓彩が抜刀した直後、鍔迫り合いが勃発する。
「──くっ!!」
「……」
彩楓は強く切り払い、楓彩を大きく吹き飛ばす。
「きゃう!!」
そして、彩楓はテレポートで距離を詰め、強烈な突きを繰り出す。
だが、楓彩も守りの技は持っているわけで、しっかりと受け流したが、右の二の腕をかすめる。
「いっ!!」
その後も彩楓の猛攻は続いた。
「すまんな…俺のやり方はこれしか無くてな!」
楓彩の体はすでに切り傷だらけになっていた。
「はぁ…はぁ…(痛いよぉ…なんでこんなこと…)」
楓彩は剣得を見る。
剣得は以前として腕を組んで観戦していた。
「よそ見とはいい度胸じゃないか」
「───はっ!」
彩楓の刀は楓彩の右肩を貫く。
「……ぎゃあぁぁぁ!!!!」
楓彩の断末魔が響く。
楓彩はその場にうずくまり、右肩に開いた傷口を押さえつける。
さすがの剣得も楓彩と彩楓の間に入る。
「…痛い!!… 痛いぃ!」
「やりすぎだ! 彩楓!!……?」
その時、彩楓と剣得はとあることに気がつき、泣き叫んでいる楓彩を見る。
「楓彩…お前…」
ここまでの苦痛を味わいながら、もう1人の楓彩が出てこない。
それが今、彩楓と剣得が感じている違和感だ。
ひとまず、楓彩はショウの工房で手当を受けた。
もちろん、剣得と彩楓はショウからゲンコツを貰い、怒鳴りつけられた。
「はい…自分の力があれば…マモンとベルゼブブを奪還できるかもしれません」
『では任せよう…汚名返上のチャンスをやるSABERの者よ』
「…はっ」
その頃、瑛太は戦闘実演室で、ショウと二人きりで話していた。
「で…ショウさん? 何で俺呼ばれたんですか? まだ足が痛いんですけど…」
ショウは白衣のポケットに両手を入れて、
「うーん…怪我してても電気は起こせそう?」
「まぁ、出来ない事もありませんが…何でですか?」
瑛太は少し緊張する。
「あんたの電力借りようかなぁって…」
その頃、剣得、彩楓、楓彩は総督室へ向かっていた。
「そう言えば、楓彩はなんで小雨と対戦したかったんだ?」
「あぁそれはですね?」
楓彩はショウに話した事を剣得にも話す。
「なるほどね…まぁいい心掛けだよ」
「そうか?」
その時、彩楓が口を挟む。
「「?」」
「無理矢理覚悟を決めるよりは自然に覚悟を決めた方がいいんじゃないか? 俺の考えは前と変わったが…」
「具体的に言うと?」
剣得は楓彩の代わりに問いかける。
「例えばだが、自己防衛本能が働いた時、同時に他の人を傷つける。少なくとも俺はそうだ。王志の場合は何かを守るためだろ?」
剣得は彩楓に核心を突かれ、息を呑む。
「まぁこの際関係ないが…。楓彩? お前の場合、守るものはあるかもしれないが、その対象は広く、戦うべき相手まで含まれてしまっている。俺とG,S,Aの世界は違うが、少なくとも両者も人を傷つけることが出来ない奴は淘汰されるだろうよ」
「そう…ですか…」
楓彩は改めて、自分の入り込んだ世界が甘くないということに気がつく。
「とりあえずお前の使っている武器を磨くことが遠目の目標なら俺が手伝おう…」
彩楓は右手の平を上に向けた。
すると、刹那の内に黒い鞘に収められた日本刀が彩楓の手に収まる。
「彩楓さん?」
「自分の刀を持って第2実演室に来い」
彩楓はそう言ってテレポートで姿を消す。
その後、剣得と楓彩は第2戦闘実演室に入った。
「彩楓さん?」
───刹那
剣得の右腕に付いている義手は楓彩に切りかかった刃を防いでいた。
そして、遅れて聞こえる金属音。
「てめぇ…何のつもりだ…彩楓…!!」
「邪魔をするな…王志…意味がなくなる…」
「なに?」
2人は一度距離を置く。
楓彩は左手に刀を手にしたまま、尻もちをついていた。
「ななな、なんですか…!」
楓彩は起き上がると剣得の後ろに隠れる。
「そうか…特訓のつもりか…まぁいい、度を過ぎるようなら止めに入る。楓彩? 刀を抜け…彩楓と特訓だ…急で悪いが…」
結局、楓彩と彩楓は立ち会うことに。
楓彩はお馴染みの軽い素材のトレーニングウェア。
彩楓は動きにくそうな着物姿。
「お、お願いし───」
────刹那
楓彩の目の前を鋭い風が通り過ぎる。
その直後、楓彩の右頬を温かい血が伝う。
「───へ?」
「実際の戦闘を極力再現する…お前も…本気で切りに来い…出なきゃ…死ぬぞ?」
───刹那
楓彩が抜刀した直後、鍔迫り合いが勃発する。
「──くっ!!」
「……」
彩楓は強く切り払い、楓彩を大きく吹き飛ばす。
「きゃう!!」
そして、彩楓はテレポートで距離を詰め、強烈な突きを繰り出す。
だが、楓彩も守りの技は持っているわけで、しっかりと受け流したが、右の二の腕をかすめる。
「いっ!!」
その後も彩楓の猛攻は続いた。
「すまんな…俺のやり方はこれしか無くてな!」
楓彩の体はすでに切り傷だらけになっていた。
「はぁ…はぁ…(痛いよぉ…なんでこんなこと…)」
楓彩は剣得を見る。
剣得は以前として腕を組んで観戦していた。
「よそ見とはいい度胸じゃないか」
「───はっ!」
彩楓の刀は楓彩の右肩を貫く。
「……ぎゃあぁぁぁ!!!!」
楓彩の断末魔が響く。
楓彩はその場にうずくまり、右肩に開いた傷口を押さえつける。
さすがの剣得も楓彩と彩楓の間に入る。
「…痛い!!… 痛いぃ!」
「やりすぎだ! 彩楓!!……?」
その時、彩楓と剣得はとあることに気がつき、泣き叫んでいる楓彩を見る。
「楓彩…お前…」
ここまでの苦痛を味わいながら、もう1人の楓彩が出てこない。
それが今、彩楓と剣得が感じている違和感だ。
ひとまず、楓彩はショウの工房で手当を受けた。
もちろん、剣得と彩楓はショウからゲンコツを貰い、怒鳴りつけられた。
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