生き残りBAD END

とぅるすけ

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第5章 「罪」偏

思い立ったらすぐ行動!

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 その後、楓彩、瑛太、剣得、ショウ、そして、彩楓はショウの工房に集まり、今後の予定を話された。

「巨大な送風機を動かすだけの電力を確保した!」

 と、ショウは隣で丸椅子に座っている瑛太の肩に手をかける。

「出来るよな? 瑛太?」

───もはや脅しっ!?

 瑛太も含め、その場に居た全員が思った。

「は、はい…やろうと思えば…」

「んじゃよろしく…さてと、その送風機の設計しなきゃだから出た出た!」

 ショウは全員を追い出すように両手であおる。
 しかし、

「待ってくれ…集まったわけだし、みんなに楓彩の事で相談がある」

 剣得は口を開く。

「ん? 楓彩の事?」

「え、俺も聞いておいた方がいいですか?」

 瑛太は自分が場違いと思い、気を利かせる。

「あぁ、分かってくれるやつは多ければ良い」

 と剣得に言われてしまう。

「楓彩? もっとこっちへ来い…」
 
 剣得は自分の側に楓彩を座らせる。

「ショウや彩楓はわかると思うが、楓彩よ中にはもう1人、破壊衝動のままに動く楓彩がいる」

 瑛太は心して聞いていた。

「以前なら楓彩の感情が高まった時にふと、現れたのだが、今回、彩楓とトレーニングした際には表れなかった…」

 その時、ショウは目を見開く。

「その理由に心当たりはあるの? 剣得?」

「あぁ、楓彩? 洗脳された俺と戦った時、何を感じた?」

 皆の視線が楓彩に向かう。

「はい…うっすらと覚えてることなんですが…たしか…痛み……激しい拒絶……あと…う、恨み…ですかね…」

「そうか…ショウ? どうだ? これらの事から分かることは…」

 剣得はショウを見る。

「そうね…その三つの内、どれかがトリガーになっているとは考えにくいけど、もしも仮に痛みがトリガーならハズレだね…今回は凄く痛かっただろうし…。拒絶は何が嫌だったの?」

「覚えていません…すみません…」

「そうか…恨みは? 前々から何かを恨んでたの?」

「……」

 楓彩は黙り込んでうつむいてしまった。

「楓彩?」

 剣得は声をかけながら楓彩の背中に左手を置く。

「言いたくないなら無理はしなくていい…話せる時になってからでいい…」

「いえ…話します…どうやら私はまだお母さんを…その…死なせた人達や世の中が許せないんです…」

 10年前。

 楓彩の実の母親、鬼月 楓生《ふうせい》は家となるアパートの一室に押しかけた強盗と思われる人々から、まだ幼い楓彩を庇って命を落とした。
 それも、楓彩の目の前で体の数ヶ所を撃ち抜かれ死んだのだ。
 
 その後、楓彩は誘拐されそうになるが、騒ぎを聞きつけたG,S,Aによって、助かり、今に至る。

 この際、ショウの頭の中ではこの時の強盗は例の組織が絡んでいると、睨んでいた。


「なるほどね…楓彩はその人達が憎いの?」

 ショウは楓彩の顔を覗き込むように尋ねる。
 楓彩はうつむいたまま、小さく頷く。
 とその時、

「話を戻すが、このまま、もう一人の破壊衝動の楓彩が出てこないと、少し困ったことになる…。楓彩が今目指していることは覚悟を決める事だ…。その人格との共存が解決策なんだが…。このままもう1人の楓彩が消えたなら楓彩の中では矛盾した状態になってしまう」

 剣得は話を戻した。

 「どうだ? 楓彩? まだ自分の中で対立は起こるのか?」

「いえ、最近は起こりません…感情的になっても自分をセーブ出来ている気がします」

「そうか…まぁいいや、楓彩? これから心情に変化が出たら細かく教えてくれ」

「はい…」




 その頃
 スカイネクスト最深部では。

『───グォォォ…』



「───目覚めよ…ベルゼブブ…──」

 
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