92 / 159
第6章 頂点に立つ
克服
しおりを挟む
瘴気が晴れてから、セラフィスの人々の生活はいつも通りになった。
しかし、平和になっただけではなく、犯罪率も爆発的に増えた。
「と、言うわけで、楓彩が寝てても俺らの仕事は続くので、皆頑張るように!」
「へーい」
朝礼が終わり、隊員達が部屋を出たあと、
「朝日!」
剣得は来ていた朝日を呼び止める。
「ん?」
朝日は振り向く。
「ちょっといいか?」
その頃、ショウの工房に幼い少女が訪れていた。
「まーた無理して…」
「悪い…」
臨はどうやらまたP《パワー》の能力を使ってしまい、体が縮んでしまったようだ。
「まったく…」
サイズの合う服がなく臨は毛布にくるまっていた。
「まぁ、調子が良さそうでよかったよ」
「まぁね…」
その時、
「おーすっ、入るぞー」
と、剣得がドアを開けて入ってくる。
「───ぴぇっ!!」
臨はどこから出しているのか分からない声を出してしまう。
「? ショウ…この子は? 臨に似てるけど」
「……えっと…えっと…うん、臨の…妹…」
「っ!! (なぁっ!! ショウ!?)」
臨はショウを睨みつける。
「へぇー、例の…ってなんで服着てないの?」
苦笑いでショウを見る剣得。若干引いているようだ。
「ふぇ!? な、何か勘違いしてない? 合う服がなかっただけだよ!」
「んじゃ、この子は全裸でここまで来たと…」
「なっ…(しまったぁ! 墓穴をほった!)」
数秒の沈黙。
「は、剣得さん…オレです…」
その沈黙を破ったのは臨だった。
「え? その口調……臨か!?」
「はい…」
その後、臨は体が縮んだ理由を説明する。
「へぇー臨もハイブリッドだったんだ…俺と同じだな?」
「そういえば剣得さんは…」
「あぁ、P《パワー》と、F《フレア》だ」
F《フレア》。熱に関係する能力。
臨の場合、能力はS《サイコ》に偏っているが、剣得はP《パワー》、F《フレア》共に最上級の制度を誇る。
これがセラフィスで人類最強と呼ばれる由縁だろう。
だが、剣得は理由があって封印していた。ので、先日、自身を炉心として機動力を上げた際に体が耐えきれなかった様だ。
今は火傷の跡はすっかり消えたが、剣得は能力の使用を制限しているようだ。
「そう考えると剣得さんも大変ですね…」
「そうだ、臨! 能力の使い方教えてやるよ」
「ふぇ!?」
その後、臨の体を元に戻すと、ショウの指導の元、戦闘実演室で、訓練することに。
2人は声の届くくらいの間を開け立っていた。
剣得はいつも通り、大きな上着を肩から掛け、両腕を隠すスタイル。
対する臨は白のいつもの制服に、膝下までの赤のチェック柄のスカート。
「本当にいいんですか? 貴重な時間を…」
「構わん…近親感が湧くしな…」
臨はその言葉に少し顔を赤くする。
「まず、そのスカートでいいのか? 運動するのに…」
剣得はとりあえず、臨のスカートを指摘する。
「え? まぁ、割と動きやすいので…」
「いやいや…少しは目線を気にしないのか?」
「?」
「─────!!!!」
────こいつ! まじか!?
スカートを履いている事は女の子らしいと言えるが、その中に見えるものを気にしないのはどうかと、臨に軽い矛盾を感じる剣得であった。
「さてと、臨? 俺を見て気付くことはあるか?」
「え? んん…いや何も…“いつも通り”だと思い増ますけど」
「そう、それだ…俺は今、これが普通だ」
「え? だから…?」
「俺は常に少量だが能力を使っている」
「…え…」
「少しでいい、力を込め続けろ、全身にな?」
「は、はい…」
臨は足を肩幅に開き、全身に力を込める。
「…ふっ…」
「うん、入れすぎ入れすぎもっと抑えて」
と、剣得が臨に近づき、方に触れたその時、
「ひゃあっ!!!!」
剣得の体が吹き飛ぶほどの空気の圧が戦闘実演室に広まった。
「ぐおっ!!」
剣得は空中で半回転して見事な着地を決める。
「痛ってぇ…すげぇ力だ…って…」
「ふぇ? …」
剣得が気がつくと、臨の体は縮み服はダボダボ、そこに座り込んでいた。
「うっ……ふぇぇっ!!」
その後、剣得は臨を背負ってショウの工房へ戻る。廊下で、
「うぅすみません…剣得さん…」
「いやいいよ、慣れが肝心だからな…また今度付き合おう」
「…ありがとうございます」
臨は剣得の肩に掛けている両手に力を入れる。
その時、
「ん? 」
剣得のポケットで携帯が振動する。
剣得は右腕の義手で携帯を取り出して操作し、耳元に当てる。
「もしもし? ふむふむ…あぁわかったすぐ行く」
「?」
「すまん、臨、ちょっと急ぐぞ?」
「どうしたんですか?」
「犯罪があちこちで起こってる…臨も出来れば手を貸してほしい…早めに体を元通りにしてくれるか?」
「はい!」
その頃、街は剣得達の想像もつかないような事態に陥っていた。
しかし、平和になっただけではなく、犯罪率も爆発的に増えた。
「と、言うわけで、楓彩が寝てても俺らの仕事は続くので、皆頑張るように!」
「へーい」
朝礼が終わり、隊員達が部屋を出たあと、
「朝日!」
剣得は来ていた朝日を呼び止める。
「ん?」
朝日は振り向く。
「ちょっといいか?」
その頃、ショウの工房に幼い少女が訪れていた。
「まーた無理して…」
「悪い…」
臨はどうやらまたP《パワー》の能力を使ってしまい、体が縮んでしまったようだ。
「まったく…」
サイズの合う服がなく臨は毛布にくるまっていた。
「まぁ、調子が良さそうでよかったよ」
「まぁね…」
その時、
「おーすっ、入るぞー」
と、剣得がドアを開けて入ってくる。
「───ぴぇっ!!」
臨はどこから出しているのか分からない声を出してしまう。
「? ショウ…この子は? 臨に似てるけど」
「……えっと…えっと…うん、臨の…妹…」
「っ!! (なぁっ!! ショウ!?)」
臨はショウを睨みつける。
「へぇー、例の…ってなんで服着てないの?」
苦笑いでショウを見る剣得。若干引いているようだ。
「ふぇ!? な、何か勘違いしてない? 合う服がなかっただけだよ!」
「んじゃ、この子は全裸でここまで来たと…」
「なっ…(しまったぁ! 墓穴をほった!)」
数秒の沈黙。
「は、剣得さん…オレです…」
その沈黙を破ったのは臨だった。
「え? その口調……臨か!?」
「はい…」
その後、臨は体が縮んだ理由を説明する。
「へぇー臨もハイブリッドだったんだ…俺と同じだな?」
「そういえば剣得さんは…」
「あぁ、P《パワー》と、F《フレア》だ」
F《フレア》。熱に関係する能力。
臨の場合、能力はS《サイコ》に偏っているが、剣得はP《パワー》、F《フレア》共に最上級の制度を誇る。
これがセラフィスで人類最強と呼ばれる由縁だろう。
だが、剣得は理由があって封印していた。ので、先日、自身を炉心として機動力を上げた際に体が耐えきれなかった様だ。
今は火傷の跡はすっかり消えたが、剣得は能力の使用を制限しているようだ。
「そう考えると剣得さんも大変ですね…」
「そうだ、臨! 能力の使い方教えてやるよ」
「ふぇ!?」
その後、臨の体を元に戻すと、ショウの指導の元、戦闘実演室で、訓練することに。
2人は声の届くくらいの間を開け立っていた。
剣得はいつも通り、大きな上着を肩から掛け、両腕を隠すスタイル。
対する臨は白のいつもの制服に、膝下までの赤のチェック柄のスカート。
「本当にいいんですか? 貴重な時間を…」
「構わん…近親感が湧くしな…」
臨はその言葉に少し顔を赤くする。
「まず、そのスカートでいいのか? 運動するのに…」
剣得はとりあえず、臨のスカートを指摘する。
「え? まぁ、割と動きやすいので…」
「いやいや…少しは目線を気にしないのか?」
「?」
「─────!!!!」
────こいつ! まじか!?
スカートを履いている事は女の子らしいと言えるが、その中に見えるものを気にしないのはどうかと、臨に軽い矛盾を感じる剣得であった。
「さてと、臨? 俺を見て気付くことはあるか?」
「え? んん…いや何も…“いつも通り”だと思い増ますけど」
「そう、それだ…俺は今、これが普通だ」
「え? だから…?」
「俺は常に少量だが能力を使っている」
「…え…」
「少しでいい、力を込め続けろ、全身にな?」
「は、はい…」
臨は足を肩幅に開き、全身に力を込める。
「…ふっ…」
「うん、入れすぎ入れすぎもっと抑えて」
と、剣得が臨に近づき、方に触れたその時、
「ひゃあっ!!!!」
剣得の体が吹き飛ぶほどの空気の圧が戦闘実演室に広まった。
「ぐおっ!!」
剣得は空中で半回転して見事な着地を決める。
「痛ってぇ…すげぇ力だ…って…」
「ふぇ? …」
剣得が気がつくと、臨の体は縮み服はダボダボ、そこに座り込んでいた。
「うっ……ふぇぇっ!!」
その後、剣得は臨を背負ってショウの工房へ戻る。廊下で、
「うぅすみません…剣得さん…」
「いやいいよ、慣れが肝心だからな…また今度付き合おう」
「…ありがとうございます」
臨は剣得の肩に掛けている両手に力を入れる。
その時、
「ん? 」
剣得のポケットで携帯が振動する。
剣得は右腕の義手で携帯を取り出して操作し、耳元に当てる。
「もしもし? ふむふむ…あぁわかったすぐ行く」
「?」
「すまん、臨、ちょっと急ぐぞ?」
「どうしたんですか?」
「犯罪があちこちで起こってる…臨も出来れば手を貸してほしい…早めに体を元通りにしてくれるか?」
「はい!」
その頃、街は剣得達の想像もつかないような事態に陥っていた。
0
あなたにおすすめの小説
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
転生令嬢はやんちゃする
ナギ
恋愛
【完結しました!】
猫を助けてぐしゃっといって。
そして私はどこぞのファンタジー世界の令嬢でした。
木登り落下事件から蘇えった前世の記憶。
でも私は私、まいぺぇす。
2017年5月18日 完結しました。
わぁいながい!
お付き合いいただきありがとうございました!
でもまだちょっとばかり、与太話でおまけを書くと思います。
いえ、やっぱりちょっとじゃないかもしれない。
【感謝】
感想ありがとうございます!
楽しんでいただけてたんだなぁとほっこり。
完結後に頂いた感想は、全部ネタバリ有りにさせていただいてます。
与太話、中身なくて、楽しい。
最近息子ちゃんをいじってます。
息子ちゃん編は、まとめてちゃんと書くことにしました。
が、大まかな、美味しいとこどりの流れはこちらにひとまず。
ひとくぎりがつくまでは。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~
みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。
何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。
第一部(領地でスローライフ)
5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。
お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。
しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。
貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。
第二部(学園無双)
貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。
貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。
だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。
そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。
ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・
学園無双の痛快コメディ
カクヨムで240万PV頂いています。
追放悪役令嬢、辺境の荒れ地を楽園に!元夫の求婚?ざまぁ、今更遅いです!
黒崎隼人
ファンタジー
皇太子カイルから「政治的理由」で離婚を宣告され、辺境へ追放された悪役令嬢レイナ。しかし彼女は、前世の農業知識と、偶然出会った神獣フェンリルの力を得て、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。
そんな彼女の元に現れたのは、離婚したはずの元夫。「離婚は君を守るためだった」と告白し、復縁を迫るカイルだが、レイナの答えは「ノー」。
「離婚したからこそ、本当の幸せが見つかった」
これは、悪女のレッテルを貼られた令嬢が、自らの手で未来を切り拓き、元夫と「夫婦ではない」最高のパートナーシップを築く、成り上がりと新しい絆の物語。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
商人の男と貴族の女~婚約破棄から始まる成り上がり~
葉月奈津・男
恋愛
「あなたとの婚約、破棄させていただきます!」
王立学院の舞踏会。
全校生徒が見守る中、商家の三男カロスタークは、貴族令嬢セザールから一方的に婚約破棄を突きつけられる。
努力も誠意も、すべて「退屈だった」の一言で切り捨てられ、彼女は王子様気取りの子爵家の三男と新たな婚約を宣言する。
だが、カロスタークは折れなかった。
「商人の子せがれにだって、意地はあるんだ!」
怒りと屈辱を胸に、彼は商人としての才覚を武器に、静かなる反撃を開始する。
舞踏会の翌日、元婚約者の実家に突如として訪れる債権者たち。
差し押さえ、債権買収、そして“後ろ盾”の意味を思い知らせる逆襲劇が幕を開ける!
これは、貴族社会の常識を覆す、ひとりの青年の成り上がりの物語。
誇りを踏みにじられた男が、金と知恵で世界を変える――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる