生き残りBAD END

とぅるすけ

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第6章 頂点に立つ

いやぁ…ぶち壊しっ!

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 翌朝、剣得はいつも通り、神ヶ丘家の朝食に参加していた。

「そういえば、総督?」

「ん?」

「鬼月さんはどうなんですか? 何か手掛かりが見つかりました?」

 花麗が朝食を食べている横で瑛太は剣得に訊ねた。

「うーん…まぁ、お前、ベルフェゴールって分かる?」

「え? まぁはい…剣得さんと戦っていた人ですよね?」

「あぁ、楓彩の中にはそのベルフェゴールが出す瘴気がどうやら原因らしいんだ。その効力はベルフェゴールが死ねば消えると推測される…らしい」

 剣得とショウの言うことはあまり理解しておらず、「とにかく、ベルフェゴールを倒せ」としか解釈していない。
 だが、そのベルフェゴールがどこにいるのか、そして、次にこちらへの攻撃を仕掛けてくるにしても、防衛が優先、ベルフェゴールを倒せるのか。

「さてと、まぁ今日も作戦会議だ! 行くか!」

 その後、剣得と瑛太は花麗に見送られ、出勤した。


 瑛太は東区に着くと、いつも通り、制服に着替え、朝日に挨拶するため、代表室へ向かう。

「失礼しまーす」

 瑛太はしっかりノックしてから代表室に入る。

「おっ、瑛太か、おはよう…」 

「あれ? 今日は真希菜さんは?」

「休みだよ…」

「そうですか…」

 
 瑛太はその後、島の治安を守るため、普段パートナーの楓彩に代わり、先輩の男性隊員と共にパトロールへ向かった。

「よろしくお願いします」

「はーい、よろしくー」

 軽いノリの先輩だが、仲間や市民からの人望が厚い割と有名な人だ。
 能力は皮膚硬化と、地味だがしっかり強力な能力だ。

「さぁ! 行こっか!」

「はーい」


 その頃、剣得は臨の訓練相手をしていた。

「よーし、臨! その調子だ!」

 臨は剣得を目の前に、動きやすそうなトレーニングウェアを身につけ、足を肩幅に開き、全身にP《パワー》の力を送っていた。

「くっ! …はいっ…」

「よし! いいぞ! そのまま持続だ! まずは10分!」

「あと…何分ですかぁ!」

 と、臨は苦しそうに剣得に訊ねる。

「苦しいか? まだ目標まであと70分だぞ?」

「くっ! (ドSぅ!! でも…剣得さんなら、いっか…)」

「ほらぁ、力入れすぎんな? 抜きすぎもダメだぞー」

 剣得は余裕な感じで臨に指摘しているが、実は剣得も今、臨と同じことをしていて、体全身に力を入れ続けていた。
 臨と違って動いたり喋ったりすることが出来る点から余程の余裕があるのだろう。

 そして、それから30分後。

「も、もぉ無理ぃ…」

 と言って、臨はその場に女の子座りになってしまう。

「あれ? もう終わりかよ…臨」

「ちょ…ちょっと、休ませてください…」

「最初はまぁ、そのくらいでいいけど、最終目的は俺みたいに時間無制限だからな? そうでなくても、もう一つの能力と併用できるようになろうな」

 と、剣得は臨に近づき、ドSの面を一変させて臨の頭を左手でポンポンする。

「は…はい…」

 臨はやはり赤面する。それもトマトのように。



 その後、2人は談話室で、休憩することに。

「ほら、臨、コーヒー」

「あっ、ありがとうございます…」

 談話室にある自販機で買ったコーヒーを剣得は臨に手渡すと、剣得は臨の座っている椅子の隣の椅子に座る。

「さてと、少し休んだら、パトロールなんだが、臨? 色々話したいし、俺と行くか?」

 と、缶コーヒーの蓋を開けながら言う。

「ふぇぶっ!!」 

 臨はコーヒーを気管に入れてしまい、むせてしまう。

「おい、大丈夫か? 臨」

「らいじょうぶです!!」


 そして、2人は、2人きりで! 島中を徘徊することに。

「……」

「それでさ、俺の場合、最初に発現したのがP《パワー》だったから───」

───きゃぁぁ!! デートみたい!!

 臨は剣得の有難い能力についての説明を聞かずに、剣得と2人きりで街を歩くという幸せに浸っていた。

「(いやぁもう死んでもいい!!)」

「臨? 聞いてる?」

「あっ! はい!」

 その時、二人は街中を抜け、海に面する道に出る。

「わぁぁ…」

「綺麗だな」

 まだ、午前中だが、そのお陰で海がキラキラしている。
 水平線は見えないものの、いつ見ても感じるものがある。

「はぁ…好きです」

「ん?」

「ん? ────」

────あっ…ううううう海ですよ!? いや! 剣得さんも好きだけど!! ああぁぁぁ!!

 何やら放心状態の臨を見て、剣得は

「海が?」

「ひゃあい!!」

 臨はしっかり、返事した…つもりだ。
 若干剣得は引いているようだ。

「ははは…い、行こうか」

「…はい……うぅぅ…」

 臨は両手で火照ってしまった顔を両手で扇ぎながら剣得の背中を追いかけた。

「なぁ? 臨───」

「はい? ────」

─────刹那

 臨の首をはねようとしていた鋭利な爪は臨を庇った剣得の右腕の義手を切り落とした。

「───くっ!!」

 剣得は攻撃してきたローブの男から遠ざけるように、臨を浜辺に吹き飛ばす。

「きゃあっ!」

 臨は砂浜に落ちると、すかさず、剣得を見上げる。
 そこには、ローブから伸びた緑色の腕が剣得の腹を貫いていた。

「ぐぶぁっ!」

 剣得は口から大量に吐血する。

「剣得さん!!!!」

 臨の悲鳴に近い叫び声が響く。

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