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第6章 頂点に立つ
激突
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「───剣得さん!!」
叫ぶ臨を他所に、剣得はローブを身にまとったベルフェゴールと思われる人物を見ていた。
『オい…そんな物か…王志 剣得!!』
「くっ!」
ベルフェゴールは剣得の体から突き刺さっていた腕を抜き取る。
剣得の腹部から吹き出た血は一帯を血だらけにする。
そして、ベルフェゴールは剣得の首を禍々しい緑色の鱗で覆われた腕で掴みあげる。
「うぐっ!」
『くくく…期待ハズれ…だ…あの時ノ、炎ハ…どうしタ…───』
────刹那
臨は手にした即席の薙刀でベルフェゴールの剣得を掴みあげる腕を切り落とす。
『? ゴミがしゃしゃり出てきやがっテ…僕の邪魔ハするなよなぁ!?』
────刹那
「───っ!?」
ベルフェゴールは切り落とされたはずの腕を即時再生させ、臨の頭を掴みあげる。
「ぐっ!!」
臨が手にしていた薙刀は地面に落ち、高い金属音を上げる。
『……』
その時、ベルフェゴールの腹に穴が開き、その衝撃で臨を落とす。
「はぁ…はぁ…臨!! 逃げるぞ」
剣得は落ちた臨を抱き抱え、口から明るい炎を出してベルフェゴールの目を眩ませる。
「剣得さん! しっかりしてください!」
剣得と臨は暗い路地に入り、身を隠していた。
先程、剣得が出した火炎がきっかけとなり、ベルフェゴールが現れた東北地区の海辺の人々は避難をした。じきに、近場のG,S,A隊員が駆けつけるだろう。
「はぁ…はぁ…くっ!」
臨は自分の着ている上着を剣得の腹部にきつく締め付けるように結ぶ。
一瞬にして臨の白い制服に血が滲んでくる。
「り…ん……お前は…大丈夫か…?」
臨も額から出血していた。それも、少量というレベルではない。顔全体を覆うほどの量だ。
「はい…大丈夫です…とにかく応援を───」
臨がズボンのポケットから携帯を取り出したその時、
「おい! そこで何してる?」
金髪のチャラい男性の声が、2人を呼ぶ。
「っ!?」
「ん? そ、総督!?」
その金髪のチャラ男は駆け寄り、常備していた止血剤を剣得に使う。
その後、剣得の呼吸は少しは落ち着く。
「助かった…だいぶ楽に…なってないけどな…」
「まぁ、腹貫かれてますもんねー…大丈夫な分けないっすか…」
「ありがとう、助かったよ」
「いえいえ! あなたも大丈夫っすか? 自分のハンカチで良ければ使うっすよ」
「あっ、うんありがとう」
「いえいえ!(めっちゃ可愛い娘ちゃん!! 特に凛とした目つきがパネェ!)」
「オレは帝 臨…本部勤務の戦闘員だよ」
「げっ! あの伝説の!?」
金髪のチャラ男は顔を引きつらせて、後ずさる。
「伝説の?」
「有名ですよ! 生存者《サバイバー》3体の襲撃から無傷で生還更には全討伐! まさかこんな所で出会えるとは…」
金髪のチャラ男は腕を組みながら本人目の前にして自慢げに話してくる。
「へ、へぇ(なにそれ…そんな事あったっけ?)」
「まぁ…流石は臨だな…S《サイコ》の能力は万能だからな…」
と、剣得も呼吸が苦しいながら会話に参加してくる。
「えへへ…」
臨にしては珍しくデレる。まぁ、剣得以外に言われても何も感じないし微動だにしないだろうが。
「(デレた表情かわゆす!!)」
「で? 君は?」
臨は気を取り直して金髪のチャラ男に名前を訊ねる。
「あぁ、自分は守町 《もりまち》櫂《かい》っす。よろしくっす! 能力は皮膚硬化で、自慢じゃないけど戦車の弾は余裕で防げるっす!」
と自慢げに、右腕の前腕を硬化させる。
それに臨は触れて、
「ほんとだ、すごく硬い…」
「いやぁ…」
櫂が照れていたその時。
「───はっ!! 臨!!」
剣得のその声に臨は初めて首元に迫る鋭利な気配に気付く。
「───え」
────刹那
臨の耳元で金属音が響く。
櫂は臨の首元に迫っていたベルフェゴールの右腕の前腕から伸びる鋭利な爪を効果した皮膚で防いでいた。
『何? また…邪魔ガ…』
「何者だ…! (この力…まずいっすね…早急に倒さなくては!)」
やがて、櫂は全身を硬化させ、左腕を刃物のように鋭くする。
「───ふっ!!」
櫂はベルフェゴールの腕を切り落とそうと左腕で切りかかった。
────刹那
櫂の体は一瞬で両断され、その場に座っていた剣得、臨は櫂の血で血まみれになる。
『柔い体だナ……』
即死だろう。
「え…」
「あ…」
そして、臨の体はまるで痛めつけられるかのように、加減された蹴りをくらい、路地の壁に打ち付けられる。
「───っ!!」
剣得は咄嗟に立ち上がるが、またもや首を掴まれてしまう。
「──くっ!」
抵抗しようとするが、力が出ない。
否、無理をすれば力は出る。しかし、それはショウを裏切る行為でもあり、剣得は無理やり状況を打開するのではなく、何かいい方法が無いか探していた。
その時だった。
剣得の目の前は真っ白になり、遅れて破裂音が響く。
そして、しばらくの間、視界が真っ白になり、耳には高い音が響き続け、体が何者かに抱えられ、運ばれると、段々、ハッキリしてくる。
「先輩とはぐれたと思ったら先輩なんか粉々だし、総督はボロボロだし! 帝さんは気を失ってるし! なんなんですか!!」
何やら騒がしい聞き覚えのある声が聞こえてくる。
瑛太だろうか…。
視界が悪く、ここがどこなのかも分からない。
明るさ的に、暗い路地から、大通りに出たのだろうか。
「ん? え…いた?」
「しっかりしてください! 総督!」
剣得は瑛太の顔をしっかり認識したが、立てず、それどころか全身に力が入らない。
恐らく先程の閃光は瑛太の放った雷だろう。
「総督…奴がベルフェゴールですね…」
剣得の意識がしっかりしていないからか、瑛太の吐く言葉を断片的にしか聞き取れない。
『邪魔ダ…』
「引き止めておきます…そのうちに立ち上がって帝さんを連れて逃げてください…出来れば応援をお願いします…」
叫ぶ臨を他所に、剣得はローブを身にまとったベルフェゴールと思われる人物を見ていた。
『オい…そんな物か…王志 剣得!!』
「くっ!」
ベルフェゴールは剣得の体から突き刺さっていた腕を抜き取る。
剣得の腹部から吹き出た血は一帯を血だらけにする。
そして、ベルフェゴールは剣得の首を禍々しい緑色の鱗で覆われた腕で掴みあげる。
「うぐっ!」
『くくく…期待ハズれ…だ…あの時ノ、炎ハ…どうしタ…───』
────刹那
臨は手にした即席の薙刀でベルフェゴールの剣得を掴みあげる腕を切り落とす。
『? ゴミがしゃしゃり出てきやがっテ…僕の邪魔ハするなよなぁ!?』
────刹那
「───っ!?」
ベルフェゴールは切り落とされたはずの腕を即時再生させ、臨の頭を掴みあげる。
「ぐっ!!」
臨が手にしていた薙刀は地面に落ち、高い金属音を上げる。
『……』
その時、ベルフェゴールの腹に穴が開き、その衝撃で臨を落とす。
「はぁ…はぁ…臨!! 逃げるぞ」
剣得は落ちた臨を抱き抱え、口から明るい炎を出してベルフェゴールの目を眩ませる。
「剣得さん! しっかりしてください!」
剣得と臨は暗い路地に入り、身を隠していた。
先程、剣得が出した火炎がきっかけとなり、ベルフェゴールが現れた東北地区の海辺の人々は避難をした。じきに、近場のG,S,A隊員が駆けつけるだろう。
「はぁ…はぁ…くっ!」
臨は自分の着ている上着を剣得の腹部にきつく締め付けるように結ぶ。
一瞬にして臨の白い制服に血が滲んでくる。
「り…ん……お前は…大丈夫か…?」
臨も額から出血していた。それも、少量というレベルではない。顔全体を覆うほどの量だ。
「はい…大丈夫です…とにかく応援を───」
臨がズボンのポケットから携帯を取り出したその時、
「おい! そこで何してる?」
金髪のチャラい男性の声が、2人を呼ぶ。
「っ!?」
「ん? そ、総督!?」
その金髪のチャラ男は駆け寄り、常備していた止血剤を剣得に使う。
その後、剣得の呼吸は少しは落ち着く。
「助かった…だいぶ楽に…なってないけどな…」
「まぁ、腹貫かれてますもんねー…大丈夫な分けないっすか…」
「ありがとう、助かったよ」
「いえいえ! あなたも大丈夫っすか? 自分のハンカチで良ければ使うっすよ」
「あっ、うんありがとう」
「いえいえ!(めっちゃ可愛い娘ちゃん!! 特に凛とした目つきがパネェ!)」
「オレは帝 臨…本部勤務の戦闘員だよ」
「げっ! あの伝説の!?」
金髪のチャラ男は顔を引きつらせて、後ずさる。
「伝説の?」
「有名ですよ! 生存者《サバイバー》3体の襲撃から無傷で生還更には全討伐! まさかこんな所で出会えるとは…」
金髪のチャラ男は腕を組みながら本人目の前にして自慢げに話してくる。
「へ、へぇ(なにそれ…そんな事あったっけ?)」
「まぁ…流石は臨だな…S《サイコ》の能力は万能だからな…」
と、剣得も呼吸が苦しいながら会話に参加してくる。
「えへへ…」
臨にしては珍しくデレる。まぁ、剣得以外に言われても何も感じないし微動だにしないだろうが。
「(デレた表情かわゆす!!)」
「で? 君は?」
臨は気を取り直して金髪のチャラ男に名前を訊ねる。
「あぁ、自分は守町 《もりまち》櫂《かい》っす。よろしくっす! 能力は皮膚硬化で、自慢じゃないけど戦車の弾は余裕で防げるっす!」
と自慢げに、右腕の前腕を硬化させる。
それに臨は触れて、
「ほんとだ、すごく硬い…」
「いやぁ…」
櫂が照れていたその時。
「───はっ!! 臨!!」
剣得のその声に臨は初めて首元に迫る鋭利な気配に気付く。
「───え」
────刹那
臨の耳元で金属音が響く。
櫂は臨の首元に迫っていたベルフェゴールの右腕の前腕から伸びる鋭利な爪を効果した皮膚で防いでいた。
『何? また…邪魔ガ…』
「何者だ…! (この力…まずいっすね…早急に倒さなくては!)」
やがて、櫂は全身を硬化させ、左腕を刃物のように鋭くする。
「───ふっ!!」
櫂はベルフェゴールの腕を切り落とそうと左腕で切りかかった。
────刹那
櫂の体は一瞬で両断され、その場に座っていた剣得、臨は櫂の血で血まみれになる。
『柔い体だナ……』
即死だろう。
「え…」
「あ…」
そして、臨の体はまるで痛めつけられるかのように、加減された蹴りをくらい、路地の壁に打ち付けられる。
「───っ!!」
剣得は咄嗟に立ち上がるが、またもや首を掴まれてしまう。
「──くっ!」
抵抗しようとするが、力が出ない。
否、無理をすれば力は出る。しかし、それはショウを裏切る行為でもあり、剣得は無理やり状況を打開するのではなく、何かいい方法が無いか探していた。
その時だった。
剣得の目の前は真っ白になり、遅れて破裂音が響く。
そして、しばらくの間、視界が真っ白になり、耳には高い音が響き続け、体が何者かに抱えられ、運ばれると、段々、ハッキリしてくる。
「先輩とはぐれたと思ったら先輩なんか粉々だし、総督はボロボロだし! 帝さんは気を失ってるし! なんなんですか!!」
何やら騒がしい聞き覚えのある声が聞こえてくる。
瑛太だろうか…。
視界が悪く、ここがどこなのかも分からない。
明るさ的に、暗い路地から、大通りに出たのだろうか。
「ん? え…いた?」
「しっかりしてください! 総督!」
剣得は瑛太の顔をしっかり認識したが、立てず、それどころか全身に力が入らない。
恐らく先程の閃光は瑛太の放った雷だろう。
「総督…奴がベルフェゴールですね…」
剣得の意識がしっかりしていないからか、瑛太の吐く言葉を断片的にしか聞き取れない。
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