生き残りBAD END

とぅるすけ

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第6章 頂点に立つ

傲慢の顕現

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 「ロウ! 生きてたの!?」

「? えーっと……ん? あ! ショウちゃん!?」

 ショウはそのロウの反応に安堵し、歩み寄る。

「えーー! 久しぶり!! ショウちゃん!」

「ロウ!」

────抱きしめたい! ロウ!

「ショウちゃん……んーー…嬉しいんだけどさ」

「?」

「───邪魔」

─────刹那

 ロウの右腕はうねりを上げてショウの腹に直撃し、ショウの体は横に吹き飛ぶ。

「───!?」

 そして、その伸びた右腕は元通りになる。

「さてと、邪魔者が消えたところで…アスモデウス? 戦闘を始めようか」

「ショウさん!! ……っ!」

 楓彩がロウの方を見ると、ロウの両腕は3つに枝分かれし、それぞれのその先に扇状の銀色の刃物が形成されていた。

「自己紹介が遅れたね…ボクは“ルシファー”…ルシって呼んでくれてもいいよ?」

 楓彩は抜刀して下段に構える。

「くっ! ……」

「さぁさぁ…早く覚醒しないと…死んじゃうよー」

「?」

─────刹那

 第一の触手を切り払い、一周して第二の触手を切り伏せる。
 第三、第四を体制をそらすことでかわし、第五の触手の筋肉部分を右腕でいなし、第六の触手は、かわした後、筋肉部分を切断する。

「お? 凄いねぇ…」

 楓彩は防ぎきったが、

「くっ! …」

 手首に痺れを感じていた。

「! (い、痛い……)」

 その後、切り落とした1本の触手は生え変わり、落とされた刃は地面を這い、ルシファーの体に戻っていく。

「でもさ、こんなんで、息切れしてんの? なんか、しょぼいなぁ…」

 次の瞬間、6本だった触手はルシファーの長い髪の毛が変形することで倍、それ以上の数になる。

「そ、そんな……」

「ほらほら、死んじゃうぞー───」

 次の瞬間、天井から爆音、瓦礫と共に冷気と熱気が入り込んでくる。

「!?」

「っ!」

  その、爆煙が晴れると、朝日を左腕で押さえつけている剣得が姿を現す。

「お前の負けだ…朝日」

「くっ、ここまでしても勝てないのか……」

 剣得は立ち上がり、朝日に手を差し伸べる。

「立てるか?」

「……すまない…剣得…」

 朝日は剣得の手を掴み、足元おぼつかない様子で立ち上がる。

「……ん? ここは……楓彩? 怪我してるのか?」

 剣得は周りを見渡し楓彩を見つけると、歩み寄ろうとしてくる。
 その時だった。

「───おい!」

「───剣得──!!」

 朝日は剣得の背中を強く押し、飛んできた触手の身代わりとなる。

「───!?」

 剣得はハッとし朝日の方を見ると、朝日の腹から銀色の刃物のようなものが突き出ていた。

「邪魔なんだよ…」

 辺りは朝日の血で赤に染まる。

「朝日──」

「はや──」

 次の瞬間、朝日の首は跳ねられた。

「あーあ、まったく…邪魔をするから…」

 朝日の体は漏れた冷気によってそのまま凍結し、そのまま結晶になってしまった。
 その結晶はルシファーが触手を抜き取った瞬間に砕け散る。

「────」

「さてと、キミは? ───」

 ルシファーが剣得に目線を移した刹那。

 ルシファーの右頬を剣得の左拳が捉える。

 その拳圧はあたりの冷気を吹き飛ばし、その部屋の壁にヒビを入れる。

 だが、剣得は異変に気が付く。

「───っ!? (こいつ! もろに食らって微動だにしない…だと)」

「痛ーな…テメェ誰だよ名前を名乗れよ…雑魚が…」

────刹那

 剣得の腹部にルシファーの拳が入り、剣得の体は簡単に吹き飛ぶが、素晴らしい身のこなしで鮮やかに着地する。

「ちっ! (落ち着け…怒りに我を任せるな…くっ! ショウは気絶してる…楓彩…怪我してるし…)」

「ん? キミ達? 2人でかかってくれば勝算はあるんじゃない?」

「ちっなめやがって……──楓彩!! やるぞ!!」

「はい!!」

 仕方なく、楓彩と共闘することになった。


 だが、無数の触手、見た目からは想像もできない筋力と、洞察力に苦戦、いや、圧倒されていた。


「「(す、隙がない!!)」」


「んーーー…雑魚いなぁ…」

 その時だった。
 剣得の首に触手が絡みつき、持ち上げられてしまう。
 楓彩は助けようとしたが、右足に数本の触手が絡み、動けない。さらに最悪なことに硬化しているため触手を切断しようにも切断できない。

「剣得さん!!!!」

 楓彩の悲鳴が響く。

「──くっ…ぎっ!! (まずい!! 意識が…)」



────やだ! 剣得さん! 

────《さぁ、守りましょ? 私の命に変えても》



 ─────刹那

 楓彩は自分の右足を切断して剣得に絡んでいる触手を切り落とす。

「───!?」

「────ぎゃぁぁぁぁぁあ!!!!」

 剣得は地面に落ち、楓彩の悲痛な叫びが響く。

「楓彩!!!!」

 剣得は楓彩に駆け寄り、うつ伏せになっている楓彩を抱き抱える。
 
「しっかりしろ! 楓彩!!」

「くっ! だ、大丈夫ですか…? 剣得…さん…」

 剣得は自分の肩にかかっている上着を引きちぎり、楓彩の右太ももにきつく巻き付ける。

「へー…鬼月 楓彩…やるねぇ…今のはボクも少し驚いた」

 剣得は楓彩を部屋の隅に運び、鋭利な瞳をルシファーに向ける。

「遊びは終わりだ…」

「ん?」

「────ぶっ殺してやる…」





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