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終章
あなたのために
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翌日、ショウは人が変わったように
「おっはよー!」
「ショウちゃん…おはよ…今日は元気だね」
眠そうな小雨が顔を上げて居間に入ってきたショウを見る。
「おはようございますショウさん」
ショウの後ろからお盆にお茶を三つ乗せて運んでいる楓彩が挨拶を交わしてくる。
「ん? おはよう、あれ? 楓彩…お茶なんか淹れられたっけ?」
「あ、はい…花麗さんに教えてもらいました…」
「そう…」
「ショウさん? その右手に持っているものは何ですか?」
楓彩はすぐさまショウが右手に持っている銀色で長方形の箱について訪ねる。
「あぁ、これ? 後でね…。お? キタキタ…」
「おい、入口でたむろうな…」
楓彩の後ろから着物を着た男性、彩楓が左腰に刀を差して現れる。
「あ、彩楓さん…おはようございます」
「あぁ」
ショウは相変わらず無愛想な彩楓を見て、昨日のことを思い出し笑いこらえていた。
「何ニヤニヤしてやがる…ショウムート」
「いやー? なんでもない…」
各々はいつもの定位置について朝の一息をつく。
「このお茶ちょっと薄いな…」
彩楓は楓彩が淹れたお茶を一口飲んですこし渋い顔をする。
「え…あぅ…す、すみません…」
「まぁ、回数こなせば慣れるさ…」
彩楓にしては優しい一言。それには楓彩も少し驚く。
「コホン…じゃあ瑛太さんの様子を見てきますね?」
楓彩は席を立ち、居間の襖を開けて出て行った。
ショウはそれを確認すると彩楓の隣に行き口を彩楓の耳に近づける。
「楓彩は人間らしい?」
「…? あぁ、あいつは優しいやつだ…それが俺にも移った…」
「ふふっ…血は争えないね」
「そうだな」
小雨は楽しそうに小さな声で話す2人を見て首を傾げていた。
「瑛太さん…入ります」
楓彩はノックをしてから瑛太が寝ている部屋の襖を開く。
入ると薄暗い部屋の中、中央に瑛太が右側を向いて寝ていた。
楓彩は持ってきた自分で淹れたお茶を枕元で正座すると同時に置く。
「…腰の具合はどうですか?」
「…だいぶ良くなった…」
瑛太は依然として楓彩の方を向かない。
「…そうですか…あっ…そうだ…お茶を淹れてみたんです! 彩楓さんは薄いって言ってましたけど…」
楓彩は笑顔で瑛太に話しかける。
「最近は真希菜さんが皆さんに慣れてきてよく話すようになりました…あと…」
「鬼月さん…」
少し強めに名前を呼ばれて口を紡ぐ楓彩。
「なんでそんなに…明るくいられるの……」
「え…?」
「花麗が死んだのになんでそんな明るくいられるんだって言ってんだ!!」
瑛太は起き上がって目尻に涙を浮かべて楓彩を睨みつけてくる。
「っ!! そ、それは…」
「そうか…お前は花麗が死んでも何も思わないのか…」
「っ!!」
次の瞬間、さすがの楓彩もイラッと来て手を出してしまった。
パチンッという音の後にに楓彩は瑛太の頬を叩いた右手を下ろす。
「何にも思わないわけないじゃないですか!!」
目尻に涙を浮かべて歯を食いしばる楓彩。
「痛てぇな……なにすんだよ…」
「くっ! わ、私だって…! うぅ…私だって! 瑛太さんのために色々頑張ってるのに……!! …私に勇気をくれた瑛太さんに…恩返ししようと頑張ってるのに…!!」
「俺に…恩返し? …お前がか…」
瑛太が浮かべた笑は歪んでいた。
「ひっく……え、瑛太…さん?」
瑛太は泣いている楓彩に擦り寄り、
「じゃあ恩返ししてくれよ…」
楓彩の両手をとり、床へ押さえつける。
「…きゃっ」
やがて楓彩の細い手首を瑛太の大きな左手のひらに纏められると、楓彩の体の主導権は完全に瑛太に渡ってしまった。
「な…なにを……」
楓彩には瑛太が今から何をするかわからなかった。
ただ、恐怖だけが楓彩を襲う。
楓彩自身も、瑛太に恐怖を感じることが初めてで混乱していた。
─────あぁ、楓彩…いい匂い…
瑛太の視界に入るのは恐怖に顔を歪ませ、目尻に涙を浮かべているあられもない姿の楓彩。
─────もっと、もっと壊したい…楓彩を…この顔を…
「いやっ…瑛太…さん……!」
「楓彩……」
瑛太は空いている右手を荒く楓彩の胸に当てる。
「やっ………」
「………」
小さいながらも微かに弾力を感じる。
そして瑛太の目線は胸から楓彩の小さな唇に移る。
────壊してやる……
「……! え、瑛太さ…ん…ひくっ…や、やめて…ください……うぅ……やだよぉ……んむっ!!」
弱々しい吐息を吐く楓彩の唇に瑛太のくちびるが覆い被さる。
「んん!!」
「っ!!」
瑛太は唇に感じた痛みの直後楓彩の唇から離れる。
どうやら歯を立てられてしまったようだ。
瑛太の唇から血が流れる。
「……や、やめてください…っ…ひっく……」
───そうか…楓彩がそうくるなら…俺にも考えがある…
瑛太は楓彩の泣き顔を見るなり空いている右手に握り拳をつくる。
「? え、瑛太さん…っ…」
楓彩にもその拳が見え、目をつぶる。
「え…? や、やだ! 瑛太さん! 叩かないでっ!!」
直後、鈍い音とともに瑛太の体は窓側へ転がった。
「っ……ふぇ?」
「大丈夫!? 楓彩!」
楓彩が目を開けると楓彩の体はショウに抱きしめられていた。
楓彩は瑛太が転がっていた窓側を見る。
「おい…貴様…何をしている」
瑛太は彩楓の鞘に収まった刀を首元に当てられていた。
「………」
「楓彩に何をした……」
彩楓は刀を持っている手に力を入れる。
彩楓の放つ殺気から、返答によっては瑛太を殺しかねないことが分かる。
「…………」
次の瞬間、彩楓の体は後ろに引っ張られ、彩楓の前に小雨が躍り出る。
「おいテメェ…」
小雨らしくない口調で瑛太の胸ぐらを掴みあげて一発平手打ちを食らわせる。
「っ!!」
「目が覚めたか…このバカ野郎…!」
瑛太はその一撃に正気を取り戻したのか、辺りを見回す。
怒りの目線を向ける彩楓と小雨、ショウの胸の中に顔をうずめて泣いている楓彩とそれを見つめるショウ。
「お、俺は…」
その時、騒ぎを聞きつけた真希菜が部屋に入ってきて、生き残った一同が集結した。
「なんの騒ぎですか」
不思議そうに皆を見つめる真希菜。
数秒間、部屋には楓彩の嗚咽だけが響いていた。
「………」
瑛太は無言で立ち上がりそのまま無言で部屋を出た。
「……え、瑛太…」
ショウが心配そうな声を上げた直後、小雨は膝から崩れ落ちる。
「おい、大丈夫か…雨地…」
彩楓はそんな小雨に肩を貸し、支える。
「ショウムート、雨地と楓彩を頼んだ…俺は瑛太を見てくる」
「自分も行きます…」
真希菜と彩楓はそう言って部屋から出ていった。
「おっはよー!」
「ショウちゃん…おはよ…今日は元気だね」
眠そうな小雨が顔を上げて居間に入ってきたショウを見る。
「おはようございますショウさん」
ショウの後ろからお盆にお茶を三つ乗せて運んでいる楓彩が挨拶を交わしてくる。
「ん? おはよう、あれ? 楓彩…お茶なんか淹れられたっけ?」
「あ、はい…花麗さんに教えてもらいました…」
「そう…」
「ショウさん? その右手に持っているものは何ですか?」
楓彩はすぐさまショウが右手に持っている銀色で長方形の箱について訪ねる。
「あぁ、これ? 後でね…。お? キタキタ…」
「おい、入口でたむろうな…」
楓彩の後ろから着物を着た男性、彩楓が左腰に刀を差して現れる。
「あ、彩楓さん…おはようございます」
「あぁ」
ショウは相変わらず無愛想な彩楓を見て、昨日のことを思い出し笑いこらえていた。
「何ニヤニヤしてやがる…ショウムート」
「いやー? なんでもない…」
各々はいつもの定位置について朝の一息をつく。
「このお茶ちょっと薄いな…」
彩楓は楓彩が淹れたお茶を一口飲んですこし渋い顔をする。
「え…あぅ…す、すみません…」
「まぁ、回数こなせば慣れるさ…」
彩楓にしては優しい一言。それには楓彩も少し驚く。
「コホン…じゃあ瑛太さんの様子を見てきますね?」
楓彩は席を立ち、居間の襖を開けて出て行った。
ショウはそれを確認すると彩楓の隣に行き口を彩楓の耳に近づける。
「楓彩は人間らしい?」
「…? あぁ、あいつは優しいやつだ…それが俺にも移った…」
「ふふっ…血は争えないね」
「そうだな」
小雨は楽しそうに小さな声で話す2人を見て首を傾げていた。
「瑛太さん…入ります」
楓彩はノックをしてから瑛太が寝ている部屋の襖を開く。
入ると薄暗い部屋の中、中央に瑛太が右側を向いて寝ていた。
楓彩は持ってきた自分で淹れたお茶を枕元で正座すると同時に置く。
「…腰の具合はどうですか?」
「…だいぶ良くなった…」
瑛太は依然として楓彩の方を向かない。
「…そうですか…あっ…そうだ…お茶を淹れてみたんです! 彩楓さんは薄いって言ってましたけど…」
楓彩は笑顔で瑛太に話しかける。
「最近は真希菜さんが皆さんに慣れてきてよく話すようになりました…あと…」
「鬼月さん…」
少し強めに名前を呼ばれて口を紡ぐ楓彩。
「なんでそんなに…明るくいられるの……」
「え…?」
「花麗が死んだのになんでそんな明るくいられるんだって言ってんだ!!」
瑛太は起き上がって目尻に涙を浮かべて楓彩を睨みつけてくる。
「っ!! そ、それは…」
「そうか…お前は花麗が死んでも何も思わないのか…」
「っ!!」
次の瞬間、さすがの楓彩もイラッと来て手を出してしまった。
パチンッという音の後にに楓彩は瑛太の頬を叩いた右手を下ろす。
「何にも思わないわけないじゃないですか!!」
目尻に涙を浮かべて歯を食いしばる楓彩。
「痛てぇな……なにすんだよ…」
「くっ! わ、私だって…! うぅ…私だって! 瑛太さんのために色々頑張ってるのに……!! …私に勇気をくれた瑛太さんに…恩返ししようと頑張ってるのに…!!」
「俺に…恩返し? …お前がか…」
瑛太が浮かべた笑は歪んでいた。
「ひっく……え、瑛太…さん?」
瑛太は泣いている楓彩に擦り寄り、
「じゃあ恩返ししてくれよ…」
楓彩の両手をとり、床へ押さえつける。
「…きゃっ」
やがて楓彩の細い手首を瑛太の大きな左手のひらに纏められると、楓彩の体の主導権は完全に瑛太に渡ってしまった。
「な…なにを……」
楓彩には瑛太が今から何をするかわからなかった。
ただ、恐怖だけが楓彩を襲う。
楓彩自身も、瑛太に恐怖を感じることが初めてで混乱していた。
─────あぁ、楓彩…いい匂い…
瑛太の視界に入るのは恐怖に顔を歪ませ、目尻に涙を浮かべているあられもない姿の楓彩。
─────もっと、もっと壊したい…楓彩を…この顔を…
「いやっ…瑛太…さん……!」
「楓彩……」
瑛太は空いている右手を荒く楓彩の胸に当てる。
「やっ………」
「………」
小さいながらも微かに弾力を感じる。
そして瑛太の目線は胸から楓彩の小さな唇に移る。
────壊してやる……
「……! え、瑛太さ…ん…ひくっ…や、やめて…ください……うぅ……やだよぉ……んむっ!!」
弱々しい吐息を吐く楓彩の唇に瑛太のくちびるが覆い被さる。
「んん!!」
「っ!!」
瑛太は唇に感じた痛みの直後楓彩の唇から離れる。
どうやら歯を立てられてしまったようだ。
瑛太の唇から血が流れる。
「……や、やめてください…っ…ひっく……」
───そうか…楓彩がそうくるなら…俺にも考えがある…
瑛太は楓彩の泣き顔を見るなり空いている右手に握り拳をつくる。
「? え、瑛太さん…っ…」
楓彩にもその拳が見え、目をつぶる。
「え…? や、やだ! 瑛太さん! 叩かないでっ!!」
直後、鈍い音とともに瑛太の体は窓側へ転がった。
「っ……ふぇ?」
「大丈夫!? 楓彩!」
楓彩が目を開けると楓彩の体はショウに抱きしめられていた。
楓彩は瑛太が転がっていた窓側を見る。
「おい…貴様…何をしている」
瑛太は彩楓の鞘に収まった刀を首元に当てられていた。
「………」
「楓彩に何をした……」
彩楓は刀を持っている手に力を入れる。
彩楓の放つ殺気から、返答によっては瑛太を殺しかねないことが分かる。
「…………」
次の瞬間、彩楓の体は後ろに引っ張られ、彩楓の前に小雨が躍り出る。
「おいテメェ…」
小雨らしくない口調で瑛太の胸ぐらを掴みあげて一発平手打ちを食らわせる。
「っ!!」
「目が覚めたか…このバカ野郎…!」
瑛太はその一撃に正気を取り戻したのか、辺りを見回す。
怒りの目線を向ける彩楓と小雨、ショウの胸の中に顔をうずめて泣いている楓彩とそれを見つめるショウ。
「お、俺は…」
その時、騒ぎを聞きつけた真希菜が部屋に入ってきて、生き残った一同が集結した。
「なんの騒ぎですか」
不思議そうに皆を見つめる真希菜。
数秒間、部屋には楓彩の嗚咽だけが響いていた。
「………」
瑛太は無言で立ち上がりそのまま無言で部屋を出た。
「……え、瑛太…」
ショウが心配そうな声を上げた直後、小雨は膝から崩れ落ちる。
「おい、大丈夫か…雨地…」
彩楓はそんな小雨に肩を貸し、支える。
「ショウムート、雨地と楓彩を頼んだ…俺は瑛太を見てくる」
「自分も行きます…」
真希菜と彩楓はそう言って部屋から出ていった。
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どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
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