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女街
しおりを挟む一人の男は魔王を倒し、世界はまた安穏に包まれた。
だがそれと同時に大きく疲弊した。
「私はもう疲れた、多くの人間を殺した」
口から自分がした行動を発言してしまうくらいにノイロゼーになっている。
「どこか私が休めるような所はないか」
心のオアシス、乾きを癒す、潤い求めてとにかく彷徨う。
探して、探して、やっとみつけたそこは大きな街だった。
だがすぐに妙な事に気づく。
出会う人がすべて女なのだ、女、女、女、女で溢れる。
ガヤガヤと騒ぐ街、女の高音で包まれた街。
この異様さはなぜかと酒場に行き尋ねることにした。
酒場の店内は、視界に映るものがピンクピンクピンク。
少女趣味と思われるマスコットだった。
「なあ、マスター、どうしてここの人々は誰も女ばかりなんだ」
「それは、この街の」
と言った所で手元にあったタバコに火をつけて、煙を吐いた。
「創立当時は、普通に男もいる街だったわ。しかしあるとき、魔女が現れたのよ」
「そいつは悪いやつなんだな」
「まあ聞いてよ。魔女はこの街を非常に気に入ったわ。それで住み着いたの」
「それで、そんな気に入ってる街をどうして?」
「魔女はある日、バーにいったのよ、そこで男にナンパされたの。
魔女っていっても美人で妖艶だからそれ以降も男に付きまとわれて、
それが嫌で男という男を女に変えてしまったの、魔法でね。
勿論、その女が出産できるのも女。とにかく女だらけの世界になった」
「なるほど、だけど子供を産むには男も必要だろ?」
「ええ、その為に、男は貴重で、この街に入り込んできた男は、種馬にされるのね。
あなたももう帰れないわ」
「なん……」
男はどことなく危機を悟り逃げようとしたが、50人いや100人以上の女がそこにはいた。
「今日は楽しいお祭りになりそうね」
タバコの煙がまた、行き場もなく消えていった。
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