青空ベンチ ~万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました~

aozora

文字の大きさ
38 / 61
ジュニアユース編

38話 僕、成長している

しおりを挟む
後半が始まると同時にアキラさんが来た


「試合はどんな感じ?」


と聞かれシンジ君が2点決めて2対0で勝っている事を伝えた


「そっか。それでどうだ?何か分かったか?」


僕は大きく首を横に振った

アキラさんは


「まあ難しいよな?じゃあもう1つヒント。相手のディフェンス、それと副審を良く見てみな。」


副審?そんなの全然意識してなかった

言われた通りに後半見ているとまたシュンスケ君はオフサイドラインを越えている

シュート君にボールが渡りシュンスケ君にパスする気がした


「オフサイドになっちゃう。」


僕は声が出てしまった

シュンスケ君はシュート君がパスを出す瞬間に一瞬でオフサイドラインまで戻った

副審は凄く真剣な顔でシュンスケ君の動きを見極め旗を挙げそうになったがすぐに戻した

相手ディフェンスは一瞬の出来事で対応できずシュンスケ君はキーパーと1対1

キーパーが飛び出した瞬間にインサイドでゴールの右角ここしかないと言う場所に転がして入れた


まるでお手本の様な綺麗なゴールだった


アキラさんのヒントを思い出してディフェンスと副審を良く見ると後半始まったばかりなのにディフェンスが息を切らせている

副審も肩で息をしてる感じだ


「気付いたみたいだな。」


アキラさんは続けて


「あーやって死角にいたりオフサイドギリギリで走り回るフォワードはディフェンスにとって本当に厄介なんだ。常に意識する事で体力もかなり消耗する。」


「そして常にオフサイドを見なきゃいけない副審はシュンスケみたいなフォワードの試合はマジできつい。下手したら選手より副審のが疲れるんだよ。」


「空は1試合目はシュンスケみたいな動きをしてた。ギリギリの戦いをね。2試合目ゴール決めるって気持ちあったか?囮になることばかり考えてたろ?」


そう言われ僕は大きく頷いた


「ゴール決めるつもりで動いた結果囮になるのは良い。でも囮になる事だけ考えて相手に気付かれたらどーなるか分かるよな?」


アキラさんの言ってる事が良く分かった

きっと合宿前の僕じゃ分からなかった


僕、成長している


きっと明日はもっと


アキラさんのチームに入って良かった


心から思った

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...