青空ベンチ ～万年ベンチのサッカー少年が本気で努力した結果こうなりました～

ジュニアユース編

39話 目標

合宿2日目の結果は4勝1敗1分

まずまずの結果だ

間違いなくみんな成長している

明日で終わり

明日こそは全勝だ

僕は気合いを入れて晩御飯はもちろん残さず食べた

するとアキラさんが


「みんな外に集まれ。やるぞー。」


僕達1年生は訳も分からず外へ

そこには段ボールの中に山の様に花火が


「毎年恒例の花火大会だよー。」


そう言ってみんなに花火を配る

中学生って言ってもまだまだ子供

みんなでやる花火は最高に楽しかった


「そろそろかな？これも毎年恒例の目標大会。」


どーやらみんなで今年1年の目標を発表するらしい

アキラさんは今年も俺からと言って


「一昨年は11人。去年は20人。今年は更ににぎやかになったな。俺の目標は全員にサッカーを楽しませる事。全員を成長させる事。以上。さあ1年生からどんどん言ってけー。」


みんな順番に言っている

ツカサの番が来た


「小学生の時、県大会で優勝できなくて悔しくて泣いた。もうすぐ始まる1年生大会では絶対優勝したい。みんな頑張ろう。」


実は再来週から僕達の初めての公式戦1年生大会が始まる

みんなそこを最初の目標にしていた


僕の番が来た

少し恥ずかしかったけど勇気を出して


「僕は小学生の時、ほとんど試合に出てませんでした。だから今までの練習試合もこの合宿も最高に楽しいです。みんなと一緒に成長してみんなで勝ちたいです。」


僕が言い終わるとシュート君が


「良く言った。1年生頑張れよ。」


と大きな声で言ってくれた

次に2年生、そして3年生と1人づつ目標を言っていき最後にシュート君の番がきた



この時のシュート君の話がこれからの僕を大きく変えて行くのだった