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QSR-11000: クェーサーストライク

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日和神聖帝国所属
体長高: 158cm
総重量: 180kg
総出力: 530kw
推定総開発費用:  2450億円

QSR-11000: クェーサーストライクは最南端戦争中期に開発された日和神聖帝国の中型機である。

戦争初期、大量に投入された初期型のVX-4000D: ヴァイパーDとJWL-10000G: ジュエル Gは融合大陸南端国家群が主流としていた超ド級地上戦艦に対して目覚ましい戦果を挙げることとなった。当初圧倒的不利かと思われた日和神聖帝国が想定以上の抵抗を見せたばかりか逆に南端国家群の進行を押し返し始めたことにより、南端国家群は戦略の変更と日和神聖帝国の開発した通称クグツに対抗しえる新型兵器の開発を急ぐこととなる。南東ソルザ連合は戦争初期から中期に至る過程において日和神聖帝国から鹵獲したクグツを研究し、X-9000I: クロノスIを開発することに成功する。このX-9000I: クロノスIは日和神聖帝国のクグツに対して大型であり、運用効率面で一歩劣っていたものの戦況をある程度改善させるほどには成果を上げたのだ。

戦争中期、X-9000I: クロノスIは各所に投入され、クロノスI1機を撃破するためにVX-4000D: ヴァイパーD、JWL-10000G: ジュエル Gの中隊を投入してやっとという状態であった。日和神聖帝国はクグツの保有数で優勢ではあったものの、複数の国家からなる南端国家群による本格的なクグツ投入に対して物量で対抗しえる状態ではなかった。そのため、早急な対抗策を迫られることとなったのである。

その早急な対応の1案として考案されたのが、この対クグツ戦用に開発されたQSR-11000: クェーサーストライクである。QSR-11000: クェーサーストライクは日和神聖帝国の特徴ともいえる生産性の高さと製造コストの最適化によって性能に対する高いコストパフォーマンスを実現していた。同時に、内蔵する融合炉の効率化に成功した結果、X-9000I: クロノスIのような大型機にも対抗しえる中型融合砲(フュージョンキャノン)を2問搭載し火力面でも大幅な増強を成功したのである。

このQSR-11000: クェーサーストライクの投入により戦局はまた日和神聖帝国優位に働くこととなるが、このQSR-11000: クェーサーストライク投入をきっかけとして最南端国家群と日和神聖帝国によるクグツ開発競争、それによる戦闘が激化の一歩をたどることになる。
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